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【K-1】大和哲也が王座へ向けて再始動「今回どういう試合を見せられるかを自分自身でも自分に問いたい」

2019/08/06 15:08
2019年8月24日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』の第5試合、スーパー・ライト級スーパーファイト3分3R・延長1Rで、K-1甲子園2016 -65kg王者・近藤拳成(大成会館)と対戦する元WBCムエタイ世界スーパー・ライト級王者・大和哲也(大和ジム)が公開練習を行った。  大和は2005年7月プロデビューの31歳。キックボクシングで数々のタイトルを獲得し、2010年にK-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメントで全試合KO優勝を果たす。その後はムエタイルールでの試合に専念していたが、2016年末からK-1に参戦。2018年11月の第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント1回戦でゲーオにKO負けを喫し、今回が9カ月ぶりの再起戦となる。戦績は40勝(30KO) 17敗1分。  公開練習は7月にオープンしたばかりの自身のジム「GRATINESS」で行われ、大和はパンチと蹴りをバランス良く織り交ぜたミット打ちを2分30秒みっちりと披露。約9カ月ぶりの試合、しかも連日猛暑が続いているが「体調はいつも通りかなと。名古屋も暑いんで体調管理は気をつけながら調整はしてますね」とコンディションに不安はない。  昨年のゲーオ戦の敗因については「あの試合は本当に自分のミスがあったと思う」と敗因を分析。“K-1のゲーオ”を必要以上に大きく見すぎていた故に油断が生じたと振り返る。 「あの試合は本当に自分のミスがあったと思います。自分は過去にムエタイのレジェンドと呼ばれる選手たちとも戦ってきたのですが、K-1でのゲーオのブランド価値というか、どこかで“ゲーオ最強伝説”というものがあったと思います。もちろんゲーオも凄い実績ある選手ですし過大評価したわけじゃないですけれど、ゲーオ=最強というイメージを持ちすぎたのかもしれません。  今まで僕もいろいろなタイ人選手とやって感じた部分もあるんですけれど、ここまでリベンジしたいと思った選手はゲーオぐらいかもしれないですね。次やる機会があればきっちりと気を抜かずに勝ちに行きたいというのもあるし、今回も含めて一個一個クリアして、きっちり勝って(ゲーオへのリベンジに)つないでいきたいです」と、ゲーオへのリベンジを誓う。  ゲーオに敗れた後、大和はルールや周りの環境、様々な面で葛藤し、悩みぬいた上にK-1への参戦継続を決めた。 「対戦カード発表会見でも言わせてもらったんですが、改めてK-1への参戦を決めた理由は『やっぱりK-1だな!』という意思が強かったからです。去年2回ベルトに絡むチャンスがあって、どちらもコケましたけれど、それで諦める必要はないかなって。やっぱり自分にはK-1の舞台が合っていると思うし、僕はK-1に魅せられた1人です。今はK-1を魅せる側の位置にいると思うので、またK-1の舞台上がりたいと思って決意しました」と語る。  K-1への復帰を決め、自身が代表を務める「GRATINESS」もオープンした。この「GRATINESS」(グラティネス)は大和による造語で、大和曰く「僕の入場曲には『感謝を込めていざ参らん』という言葉があって、それは僕がいつも言っている言葉です。その常日頃に自分が持っている感謝の想いを英語にすると『GRATITUDE』(グラティテュード)と言うんですね。その感謝の気持ちをキックボクシングとフィットネスに変えて、たくさんの人にここで健康になってほしい、楽しい一日になってほしいという想いを込めて、グラティテュードとフィットネスを掛け合わせてGRATINESS(グラティネス)という言葉を作りました」。  現在も練習の拠点は大和ジムで「大和ジムがなければ今の僕はない」と、原点である大和ジムへの感謝の気持ちも忘れない。  そういった様々な変化を経て、今回の試合にはどういった覚悟で臨むのか。大和は「前回ああやって散ってしまったので、自分としても『本当に大和哲也は強いのか?』と自分の中で試したい気持ちがあります。その中で拳成選手という若い選手と自分がどういう試合をできるのか。前回はしっかり自信を持った試合でああいう結果になってしまったので、今回どういう試合を見せられるかを自分自身でも自分に問いたいですし、今後の自分の可能性も含めて自分を試したいです。それぐらい一瞬も気を抜かずに、一瞬で仕留める試合を見せたいですね」と、自らの強さ・可能性を問う一戦だと位置づける。  対戦相手の拳成については「戦い方がきれいだなという印象と、若いので勢いもあって気持ちで入ってくる強さもある印象です。それは自分が若い頃に自分自身が経験してきたことなので、そこはちょっと気を抜けないなと思いますし、何をしてくるか分からない部分もあるので不気味なところもありますね」と、若さからくる勢いを警戒する。  拳成は大和と卜部功也を好きな選手として挙げ、大和がSNS等で発言している“全て必然”という言葉など、精神面でも尊敬していると発言していた。それを聞いた大和は「今はトラッシュトークが盛り上がってますけれど、僕も若い頃から特に試合前にそういうことをせずに戦ってきた人間なので、同じ部分もあるのかなと思います。そうやって自分と近い部分があるからこそ、怖い部分もやっぱありますよね。精神的な強さは見た目で分かります」と拳成に対する警戒も強めた。  今大会のスーパーファイトでは青コーナー選手の下克上という面もクローズアップされている。「あまりそこは深く自分は捉えていなくて、若い選手に対してしっかり自分がどういう試合をできるのかが自分の中のテーマ」と特に意識はしないと話す大和は「僕自身、大阪で試合するのは初めてなので、大阪のファンの方の印象に残る試合をしたい。切って落とすような一瞬で決まる試合を見せたいですね」と自分らしい一瞬のKO劇を見せたいと意気込んだ。  安保瑠輝也がゲーオからベルトを奪い、親交のある不可思が参戦するなど、スーパー・ライト級は激流の最中にあるが「僕が目指すゴールはK-1スーパー・ライト級の山のてっぺん。そこまでのルートが変わることはあっても、今までそういうことはあったし、僕が目指すものはぶれることなくベルトです。これからも変わらずベルトだけ見据えて、目の前の山を1つ1つ越えて上り詰めたいと思います」と大和が見据える頂上は変わらない。  最後にファンに向けて「8月24日、K-1大阪大会は僕自身初の大阪の試合になるので、ファンの方々にも印象に残るきれいなKOをお見せしますので楽しみにしていてください」とメッセージを送った。
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