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2023年11月4日(土)アゼルバイジャン・ナショナルジムナステイックアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』の対戦カード発表記者会見が9月13日(同14日)、同地にて行われた。
今大会では、フェザー級タイトルマッチの「ヴガール・ケラモフvs.鈴木千裕」に続いて、ライト級で「トフィック・ムサエフvs.武田光司」の対抗戦も組まれた。
会見に出席した地元ムサエフは、対戦相手の武田について、「今、僕はBellatorと契約している選手ですが、今回RIZINに客演で出ます。サトシにリベンジしたかったけど無理だったので、武田光司を相手に圧倒的な試合を見せたいと思いますので、ぜひ試合を観に来てください」と語った。
2019年「RIZINライト級GP」優勝のムサエフは、2021年6月の「RIZIN.28」のライト級王座戦でホベルト・サトシ・ソウザに一本負けで戴冠ならず。
2022年7月に「Bellator 283」でシドニー・アウトローを27秒KOする衝撃Bellatorデビューを飾ったものの、2023年3月のBellatorライト級ワールドGP1回戦ではアレクサンドル・シャブリーの前蹴りを受けて3R TKO負け。7月の「超RIZIN.2」でアキラを71秒 TKOに下し、再起を飾っている。
会見後の取材で、榊原信行RIZIN CEOは、ムサエフについて、「彼はナショナルヒーロー。人気で言えばアゼルバイジャンではケラモフ以上」と高く評価。
一方で、「そこに誰をぶつけるかは考えるところではありました。国際戦でRIZIN選手として何が求められるか分かって、現地のナショナルヒーローに斬り込み役を買って出て、現地の人にもファイトスタイルを十分届けられる──プロモーター的に言えば“計算が立つ”選手」として、武田光司の抜擢を語った。
武田は、元高校6冠グレコローマンレスラーで、元DEEPライト級王者。2018年10月に北岡悟に判定勝ちでDEEP王座を戴冠。大原樹里を相手に2度防衛に成功し、2020年9月から参戦したRIZINでは5勝5敗。
当時の修斗王者・川名雄生、PANCRASE王者・久米鷹介をいずれも判定で下すと、“ブラックパンサー”ベイノア、ジョニー・ケース、ザック・ゼインにも勝利。しかし、2022年の大晦日にBellatorのガジ・ラバダノフに判定負けを喫すると、2023年4月の前戦ではルイス・グスタボにもスプリット判定で敗れ、2連敗中だ。
武田は、ムサエフ戦決定に「挑戦。『負ける勇気を持って勝ちに行け』──榊原さんの言葉が胸に刺さるよ。ファンの皆、見てて」と、SNSで記した。
ケージで開催される同大会は全10試合を予定。上記2試合のほか、フライ級でRIZIN初白星を挙げたばかりのメイマン・マメドフ(アゼルバイジャン)と、元UFCで4連勝中のジャスティン・スコギンズ(米国)が4年ぶり参戦。
また、ライト級で、ACAを主戦場とするトゥラル・ラギモフ(アゼルバイジャン)と、ROAD TO UFCからRIZINに参戦し、宇佐美正パトリックに一本勝ちしたキム・ギョンピュ(韓国)が激突。
同じくライト級で、12連勝から「Dana White's Contender Series 2022」で現UFCのイスマエル・ボンフィムに判定負けも5月のNFCで再起を遂げているナリマン・アバソフ(アゼルバイジャン)が初参戦。4月に雑賀“ヤン坊”達也を1R KOに下したアリ・アブドゥルカリコフ(ロシア)との好カードも決定している。
榊原CEOは「残り5、6試合はほぼ出来上がっている。日本人選手は出てもあと1人くらい。欧州、バクーという地を活かして初参戦選手を迎え入れ、今回の結果いかんで継続参戦も考えます」と、ニューカマーの活躍にも期待を寄せた。
コレデオワリジャナイ🇦🇿🔥
— 平本蓮 NEW 276 NISEMONO (@RENGOODHIRAMOTO) September 14, 2023
一方で、SNSでアゼルバイジャン国旗を投稿したとされる平本蓮については、「蓮とはコミュニケーションは取ってはいますので、どこで彼が何をどういう方向でしていくのか、いつリスタートするかは、まだお互いに白紙の状態なので、これから日本に戻ってまたコミュニケーションを取っていきたらいいなと思っています」と語るにとどめた。
『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』決定カード
2023年11月4日(日本時間5日)アゼルバイジャン・ナショナルジムナステイックアリーナ
※ケージ使用、RIZINルールで実施
▼RIZINフェザー級(66kg)選手権試合 5分3R
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
鈴木千裕(日本)
▼ライト級(71kg)5分3R
トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)
武田光司(日本)
▼フライ級(57.0kg)5分3R
メイマン・マメドフ(アゼルバイジャン)
ジャスティン・スコギンズ(米国)
▼ライト級(71kg)5分3R
トゥラル・ラギモフ(アゼルバイジャン)
キム・ギョンピュ(韓国)
▼ライト級(71kg)5分3R
ナリマン・アバソフ(アゼルバイジャン)
アリ・アブドゥルカリコフ(ロシア)