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【BreakingDown】敗れた元K-1勢「エンジンがかかる前に終わってしまった」「1分がこんなに早いとは思わなかった」唯一勝利したジェロム・レ・バンナとの違いは?

2023/08/29 12:08
 2023年8月26日(土)東京・アリーナ立川立飛で開催された『喧嘩道 presents BreakingDown 9』に出場した元K-1勢は、1勝3敗と大きく負け越す結果となった。  第19試合キックルール77kg以下で、第35代日本スーパーウェルター級王者、第32代OPBF東洋太平洋同級王者、IBFアジアスーパーウェルター級王者のほっそんこと細川貴之に判定3-0で敗れたK-1 WORLD MAX 2006・2007日本代表決定トーナメントで準優勝しているTATSUJIは、公式YouTubeチャンネルで公開されたインタビュー動画で「エンジンがかかる前に終わってしまった感じです。作戦が上手くかみ合わずに時間が過ぎてしまってもったいなかった」と、初めての1分間の戦いに対応が出来なかったと振り返った。  ほっそんについては「しっかりと私の蹴りの対策をしていたなって。距離感が非常に上手かったですね」と蹴り対策をされていたと感じたという。「最初の作戦が前蹴り一発当ててから前に出る予定だったんですが、そのタイミングが合わず出足で一発やられました」  判定については「ドローだと思っていました。最初はパンチをもらったんですけれど、最後の方は自分がパンチを当てていたので。呼吸を整えて延長戦をやろうと思っていました。相手の戦い方が1Rで分かったので、こう戦えばいいんだと分かったので次は絶対に行けると思って準備していたんですよね。そうしたら2人がドローで3人がほっそんにつけていたので残念に終わりました」と、1分の感覚がつかめたので延長戦でいけると思って準備をしていたとした。 「正直、楽しかったですね」というTATSUJIは「またこれから練習してほっそんを倒したいですし、他の選手にも勝てるようにBreakingDownルールに慣れてこれからまたやっていきたいと思います」と、一度経験したことでこれから慣れていきたいと話した。  第30試合ヨーロッパ対抗戦キックルール72.5kg以下で西谷大成(BreakingDown)にダウンを奪われ、判定5-0で敗れたアルバート・クラウス(オランダ/ヨーロッパチーム)は、「最悪だよ。恥ずべき内容だ」とかなり落ち込んだ様子で公式インタビューに答えていた。  感想を聞かれると「1分がこんなに早いとは思わなかった」とし、「普段からトレーニングしているからね。最初から行こうと思っていたが気付いたら終わっていた」と、最初から行くつもりだったが出来なかったと振り返り、「何より負けたから最悪だ」とガックリと肩を落とした。  第31試合のヨーロッパ対抗戦キックルール無差別級で、ノッコン寺田(BreakingDown)に判定4-0で敗れたボブ・サップ(アメリカ/ヨーロッパチーム)は「ノッコンは本当に強かったよ。とはいえ俺も50歳だけどな」「凄く厳しい戦いだった。もう50歳だからね。いろいろと難しいよ」と、年齢が響いたとする。  序盤について「お互いに見合って次何しようって考えていたね。俺はヒザを出そうと思ったけれど上手くいかなかった」とプラン通りにならなかったとし、180kgから140kgに減量して「足はよく動いたんだけど手は重たかった」という。 「自分的には良くできたと思うけれどパンチが遅かったな」と、やはり腕が重く感じたことがパンチをあまり出せなかった理由だったようだ。  最後には「ノッコン、いい試合だったな。けれどブタがただ生き延びただけだ」とサップ節。「勝てなくて申し訳ない。またビーストに会いに来て」とファンへメッセージを送った。  敗れた3人はこのように、1分間の戦いに慣れていなかった、イメージとは違ったと敗因を振り返ったが、第32試合のヨーロッパ対抗戦キックルール無差別級でキム・ジェフン(韓国/BreakingDown)をKOしたジェロム・レ・バンナ(フランス/ヨーロッパチーム)は、「普段は3分から5分の試合だけれども今回は1分と短い中でタイミングが合い、(セコンドが)残り20秒と教えてくれたので気合いの一撃を出した」と、行くタイミングを合わせられたこと、セコンドとの連携が出来ていたことを勝因としてあげた。  さらに「元々作戦で動き回ろうと思っていたので、相手に追い込まれないようにだけ意識した」と1分間で動くことを意識していたとする。試合後のマイクでチームの仲間にお礼を言っていたように、バンナの場合はしっかりと対策や戦略がハマったようだ。  最後にバンナは「K-1世代で50代だけれども日本でいろいろな人に声をかけてもらって嬉しかった。このBreakingDownでもたくさんの若い人に応援してもらって凄く嬉しかった」と語った。
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