2023年8月26日(土)東京・大田区総合体育館『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round』にて、大﨑一貴(OISHI GYM)と-54kgトーナメント準決勝を争う田丸辰(TRY HARD GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃で2018年11月に初代RISEスーパーフライ級王者となった。2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫し、2020年9月の2度目の防衛戦で大崎一貴に敗れて王座陥落。2021年7月の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」でも1回戦で政所仁に敗れるなどスランプに陥ったが、2022年に階級を下げて臨んだ「初代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント」で優勝し、二階級制覇を達成した。7月の1回戦ではペッシラーを初回KOで破っている。戦績は15勝(3KO)3敗1無効試合。
今の大﨑選手と今の自分がやったらどうなるんだろうって自分自身でも楽しみ
――残り2週間となりましたが準決勝までの気持ちは整いましたか?
「この間僕がペッシラーに勝ったときからやると思っていたので、その部分はバッチリです」
――1回戦を振り返ってみて54kgの自分の動きとかキレはどうですか?
「動いてる感じは違いがわからないですけど、やっぱ51.5kgよりは動きやすい感じはあります」
――軽量級だと500gでもだいぶ違いは感じますか?
「結構違います」
――契約体重が54kgだと減量が楽な分、気持ち的にゆとりは有りますか?
「減量のことをあんまり考えなくていいので、本当に相手のことだけを考えられます」
――今も食べたいものを食べれてますか?
「食べたいものを食べてるわけじゃないですけど、普通にカレーとか食べてます(笑)。糖質がちょっとカットされたカレーで一応工夫してます」
――準決勝の大﨑一貴戦はファンの間でも「どうなってしまうんだろう」と話題になっています。
「自分でもどんな試合になるか楽しみで、前回のペッシラー戦で自分に対する期待値もすごい上がっているので、その期待を超えていきたいです」
――前回の大﨑選手との初対決(2020年9月)は自分で参考にする部分は何かありますか?
「勿論参考にする部分はあって、あのパンチとか蹴りの質は受けてみないと分からない部分なので、そこは一回戦ったことあるのはすごい自分にとっての分析的材料です」
――やっぱり他の選手と比べて大﨑選手の攻撃は違う?
「僕が戦った感じは爆発するというか吹っ飛ぶというか。一つ一つの重さが凄いありました」
――明かせる範囲内で構わないんですけどその爆発力に対抗する武器も用意してますか?
「何パターンか倒せる技を用意してますし、前回の試合とは別の展開になってくるかな」
――何パターンとはいくつぐらいですか?
「3パターンぐらいはあります。倒し方だけじゃなくて勝つことが大事なので」
――勝負のクライマックスは何ラウンドぐらいにやってきますか?
「倒そうと思って倒すのは難しくて、前回の試合も倒すつもりだったけど、まず絶対勝つことが大事なので、すごい上手くいったから倒せたけどすごい狙った訳じゃないです。今回も同じように上手く自分のやってることがハマれば倒せるなと思います」
――もう一方のブロックの準決勝 志朗vsクマンドーイはどう見ますか?
「クマンドーイ選手は身体も小さいというか、そんなに普段の体重も重くないと聞いたので、フィジカルの強さとかでやっぱり志朗選手が有利です」
――決勝はvs.志朗を予想しますか?
「だと思いますが、クマンドーイ選手に勝ってほしいですね(笑)」
――クマンドーイ選手と戦いたい?
「もともと大﨑vs.志朗を戦わせたいという構図が嫌なので、そこを大きく崩していきたいです」
――前回の大﨑選手と戦った時は近距離の攻防で一発貰ってダウンした状況でしたけど、今回は近距離に大﨑選手が入ってきたときの対策はありますか?
「近距離になる展開も絶対あると思うので、そこでどうするかというのはすごい考えてます」
――田丸選手はフライ級王者という立場でありながらこのトーナメントでは一番噛み付く側のような形で参戦してますが、個人的にそのメンタルはやりやすいですか?
「相手が勝つって思われてる方が自分的にはいい動きができます」
――あと2勝でRISEの軽量級の中では当然No.1になりますが、ご自身ではその辺はどうですか?
「RISEのというか54kgの中だったら世界一って胸張って言えるので、自分が目標にしてた夢は叶えたいです」
――大﨑選手との試合はファンから見てどんな試合展開になると思いますか?
「自分が上手くいなして戦うか、大﨑選手が捕まえるかみたいな展開じゃないですか」
――以前ボクシングも取り入れながらパンチの技術も上がって倒せる感覚が掴めて来たと言っていて、前回その通りの試合になりましたが、その点はいかがですか?
「ボクシングの練習も続けてますしフィジカル負けしないようにフィジカルの練習もやってますし、スタミナの部分でも負けないように走り込みや練習の追い込みとか、練習量は昔に比べて多いと思います。だから全然当たれば倒せるし、今の大﨑選手と今の自分がやったらどうなるんだろうって本当自分自身でも楽しみです」
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「いつも応援ありがとうございます。すごい仕上がりも良くて自分自身が本当に楽しみで、純粋に3年前の自分を超えたいし、世界一まで本当にもうあと2つなので、しっかりと勝ってリベンジして優勝します。これからも応援お願いします」