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【RISE】志朗、世界的なトレンドで「蹴りが流行っている」強豪クマンドーイを必殺ハイキックでKOも「あり得る」

2023/08/18 14:08
 2023年8月26日(土)東京・大田区総合体育館『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round』にて、 -54kg世界トーナメントの準決勝でクマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー)と対戦するRISE世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)が16日(水)埼玉の所属ジムにて公開練習を行った。  流れるような動きでスピードのあるパンチから左右ミドル、ヒザ蹴りのコンビネーションをミットに叩き込み、調子が良さそうな志朗は「暑さはタイで慣れているので気にならない。調整も前回と比べていいので強豪相手ですが楽しみです」と話す。  前回の不調は減量方法にあったと言い、「体重の調整ですけれど減量を気にしすぎないようにしました。ある程度気にしながら練習のパフォーマンスが下がらないようにするのがテーマだったので、第一関門突破というところですね。前回は脂肪を削るだけ削って水抜きを少なめにしてって理想を求めすぎてしまって、そこに力を入れ過ぎてパフォーマンスが悪かったので。いつもの55kgに近い体重の落とし方がいいと思って話し合って、それで順調です」と、減量に比重を置き過ぎないようにしてきたという。 「前回は相手がやりづらかったというのもありましたが、アップの時にもうお腹が空いていて。前日計量が終わって、その日の夜からお腹が空いてしまい身体が炭水化物を欲しがっていたんです。ボディビルダーの人に聞いたらそういう現象があるあらしくて、違和感がありました。実際、試合でも動きが悪く疲れやすくなっていましたね。完璧を求めすぎました。いつもの55kgから1kg少ない54kgなのに体脂肪を2kg削らないといけないとか。そこに理想と現実のズレがありました」  そこで今回は普段通りの減量に近いやり方にしたところ「練習段階から全然違います、力が入る。前回は練習でも力が入らなかったんですが、今回はそれがないです」と、減量を気にし過ぎずいい動きが出来ているとした。  今回対戦するクマンドーイについては「まずスピードがある。大振りのフックですが。当たった場合は一発でも倒れるかなというのがあります。それにカウンターを合わせるには度胸とテクニックが必要だと思いました」と、今回はカウンターがカギになるという。 「カウンターになるんじゃないですかね。8年前と5年前ですが、クマンドーイが倒されている映像を見たので、やっぱり人間なんだなと(笑)。カウンターが当たれば倒せると思います」と、タフなクマンドーイが倒されている映像を見てイメージが沸いたようだ。「3パータンか4パターンくらい。これが当たったら絶対に効くっていうのがあるので、それがハマれば倒せると思います。天心くんと判定まで行ったのもあるし、あれだけ倒されている印象がない選手を倒したら、客観的にカッコいいと思えるので倒したいですね」とKOを狙っていきたいとする。 そうなると、志朗必殺のハイキックも期待されるわけだが、ハイキックがクマンドーイに通用する可能性があるのかと聞かれると「当たればいいですね。蹴りが流行っているので、世界的に蹴りのKOが増えていますよね。ONEを見ていても、タイ人がハイキックとかミドルとかで3R以内で倒している試合が多いので。パンチに対してのムエタイの蹴りの技術があると思っているので、そこが狙えると思います」と、いま世界的に蹴りのトレンドが来ているという。  ならば、そのトレンドに乗ってクマンドーイをハイキックでKOすることもあり得るか、志朗は「あり得るなと思います」と答えた。 「自分は攻撃を出す前に2手先まで読んで、この位置でこれをやったらこっち側に動くとか、これをすればガードが下がるというのを考えながら試合をしますね。実際に試合でKOする技は練習で当たっている技が多い。試合中にこれが当たるっていうのが分かります。前回は手が下がる展開があったんですが、相手の腕の長さが思っていたよりもあって、これは奥まで届かないなというのがありました」と、練習で当たる技は試合でも当たると説明した。  クマンドーイのフルスイングフックに関しては「やりやすいかも。でも、あそこまでフルスイングと戦ったことがないですからね。最近はローも蹴ってくるのでスネが絶対に固いじゃないですか。そこは未知数ではありますが、楽しみでもあります。強豪じゃないですか。緊張感もあるし、いい感覚がある、試合までの時間が緊張半分、楽しみ半分で。リスクがあるので充実した時間になっています。客観的にこの試合は面白いと思いますよ」と、相手が強いからこそ試合までの練習も充実したものになっているとする。  フィジカルについては「フィジカルトレーニングはずっとやっています。フィジカルは必要なので。海外の選手とも最終的には近い距離での打ち合いになるじゃないですか。そこで負けない身体もそうだし、フィジカルが関係していると思うので取り入れていますね。1週間前まで最終調整していた週2~3回でフィジカルやっています。それにプラスして階段や坂道で瞬発力をやっています。それはミットをやると活きていると実感しますね」と、瞬発系のトレーニングと並行してしっかりやり込んでいると答えた。  また、外野からのノイズに関しては「ストレスは全くないですね。アンチからのコメントもそうだけど、それを黙らせてやりたいと思うタイプなので。負けず嫌いが強いので、逆に自分のエネルギーになっているので何とも思ってないです」と笑った。  そして最後に「54kg準決勝、強い相手ですが、しっかりKOを見せたいと思うので応援よろしくお願いします」とファンへメッセージを送った。
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