昨年11月、秋元皓貴を判定2-1で破り、新王者となったペッタノンだが王座は剥奪された(C)ONE Championship
2022年11月19日(土)シンガポール・インドアスタジアムにて開催されたONE Championship『ONE163: Akimoto vs. Petchtanong』にて、ONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元皓貴を判定2-1で破り、新王者となったペッタノン・ペットフォーガス(タイ)に禁止薬物の陽性反応が認められた。
ペッタノンは358勝56敗1分という驚異的な勝利をあげている37歳のベテランムエタイ選手。7歳からムエタイを始め、14歳でラジャダムナンとルンピニースタジアムのメインイベントを務めるほどに成長。THAI FIGHTやSUPER MUAYTHAIなどで数多くの外国人選手との試合経験を積み、2016年6月と2017年8月の2度、Kunlun Fightで大和哲也に勝利している。
2012年にWMC世界-66kg級王座、2015年にIPCC世界ムエタイ67kg級王座に就き、2017年Enfusion -67kgトーナメント優勝、2018年武林風World Cup -67kg優勝、2019年武林風ワールドカップ -67kg準優勝などの実績を持つ。2020年9月のONEデビュー戦でカピタンに開始わずか6秒でKO負けを喫したが、2021年9月にジャン・チェンロンから勝利して秋元へのタイトル挑戦となった。
ONE Championshipタイランドのマネージングディレクターが7月26日に記者会見を行い、競技外テスト(競技会以外の、アスリートの自宅やトレーニング場所などで実施される検査)でペッタノンからは禁止されている2種類のアナボリックステロイド(筋肉増強剤)の陽性反応が出たという。
これにより、ペッタノンはタイトル剥奪、ONE Championshipへの1年間の出場停止処分が下された。