村上(左)と聖愛の再戦で初代RISE QUEENバンタム級王座が争われる(C)RISE
2023年7月30日(日)東京・後楽園ホール『RISE 170』の主要対戦カードが発表された。
RISE QUEENバンタム級(-55kg)王座決定トーナメント決勝戦3分5R無制限延長Rとして、村上悠佳(TEAM TEPPEN)と聖愛(魁塾)が初代女王の座を争う。
村上は極真空手をバックボーンに持ち、破壊力抜群の蹴りを武器にアマチュアキックでは1年弱で11戦全勝6KOの戦績をあげてプロに転向。デビュー戦ではダウンを奪って勝利したが、2戦目でいきなりJ-GIRLSフェザー級王者・空手こまちと対戦して判定負け。その後は4連勝したが、2020年9月に浅井春香に判定3-0で敗れた。2021年4月には『HEAT』で鈴木万李弥と女子の年間ベストバウト候補と言われた熱戦を展開し、判定2-1で勝利。10月にはシュートボクシングでも勝利して12月に浅井との再戦に臨んだが一歩及ばずリベンジ失敗。2023年5月のトーナメント準決勝ではKOKOZに判定3-0で勝利した。戦績は9勝(1KO)3敗。
聖愛は関西の名門・魁塾所属の女子大生ファイター。2020年2月にNJKFミネルヴァ・スーパーフライ級タイトルマッチに勝利して高校生の内にチャンピオンになるという目標を達成した。2021年2月の『ミネルヴァ』では初防衛に成功。2022年3月にはムエタイルールに挑みRINAに判定勝ちして初代WMC女子日本スーパーフライ級王者となった。2023年5月のトーナメント準決勝では神谷優良に判定3-0で勝利している。戦績は11勝(2KO)5敗2分。
【写真】前回の対戦はハロウィンの前だったことで、コスプレ対決も
両者は2022年10月に、聖愛が階級を上げたことでRISEにて対戦。この時は村上が判定で勝利している。村上が返り討ちにするのか、聖愛がリベンジを果たすか。
▼ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R
實方拓海(TSK Japan/同級1位、WMC日本スーパーライト級王者)
稲井良弥(TARGET/同級3位、第4代DEEP☆KICK-70kg王者)
實方拓海が約1年ぶりのRISEのリングに登場し、ウェルター級タイトルマッチ経験者の稲井良弥と対戦する。
実方は日本タイトルを4冠持つベルトコレクターで、ヒジ有りでの実績は折り紙付き。RISEでは2020年11月の次期挑戦者決定戦でタップロンをダウンをさせて判定勝ちし、2021年1月にはRISEスーパーライト級王者・山田洸誓に挑戦したが、判定で敗れた。2023年3月にはRISEのメンバーとしてK-1との対抗戦に出陣し、寧仁太・アリに判定で敗れている。6月には『KROSS×OVER 』に出場して森本一陽に初回KO勝ちしている。戦績は21勝(5KO)9敗2分。
稲井は2021年11月、籔中謙佑を初回KOで破り、6勝(5KO)無敗でDEEP☆KICK-70kg王座に就いた。2022年5月には無敗のまま第3代 ウェルター級(-67.5kg)王座決定戦に臨んだが、元NJKFウェルター級王者の中野椋太にKOで敗れて戴冠ならず。9月にDEEP☆KICKでKO勝ちして再起を飾ったのも束の間、10月にはモンゴルでTurbayar UzliibatにKOで敗れた。2023年に入ってからは、2月のRISEで青木洋輔に判定勝ち、6月の『KICK BOXING WORLD CUP』では小原俊之とドロー。戦績は9勝(6KO)2敗1分。
▼ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R
中島将志(新潟誠道館/同級2位、ミドル級10位)
石川泰市(Ten Clover Gym/同級5位、Stand Up King of Rookie 2022 -67.5kg優勝)
中島は新空手出身で2017年RISEミドル級新人王を獲得。ブラックパンサー”ベイノア(3RKO負け)、渡部太基(判定勝ち)、廣野祐(判定負け)海人(判定負け)らトップ選手と拳を交えた。2022年3月の「第3代ウェルター級(-67.5kg)王座決定トーナメント」準決勝では中野椋太に敗れた。前戦は2023年2月に翔真に判定勝ち。戦績は11勝(6KO)7敗。
石川は昨年度のStand Up King of Rookie優勝者で、強面な見た目とは反してトリッキーかつ的確に相手の弱点を突くテクニカルなファイトスタイルの25歳。初参戦となった『RISE 168』ではKROSS×OVER王者の都木からダウンを奪い判定勝利。今大会では上位ランカーの中島に狙いを定める。戦績は4勝(1KO)1敗1分。
▼フライ級(-51.5kg)3分3R延長1R
松本天志(HAWK GYM/同級2位、RISE NEW WARRIORS フライ級トーナメント優勝)
弾丸風太(TEAM KAZE)
今年2月に行われた「RISE NEW WARRIORS フライ級(-51.5kg)トーナメント」で過酷なワンデートーナメントに出場し、大方の予想を覆して空龍、塚本望夢と優勝候補の2人を下し下剋上を果たした松本天志が登場だ。
松本はJAPAN CUP2021 -55kg準優勝で、2021年8月にRISEでプロデビュー。3戦目で初黒星を喫するが、前述のトーナメントで優勝を飾り7勝(3KO)1敗の戦績を持つ。
弾丸風太は『RISE WEST』を主戦場に活躍。後楽園ホール初登場となった2022年8月大会では、Novoと激しい打ち合いを演じた。前戦は2023年6月に拳志にKO勝ちしている。戦績は5勝(2KO)2敗1無効試合。
▼ミドル級(-70kg)3分3R延長1R
宮城寛克(赤雲會/同級12位、元TENKAICHIウェルター級&ミドル級王者)
サーシャ・タダヨニ(イラン/TEAM OTA)
宮城は琉球空手をバックボーンに持ち、沖縄TENKAICHIのウェルター級とミドル級で二階級制覇を達成。2020年7月に中村寛を判定で下し一気に名を挙げた。2022年3月には元ミドル級王者の森田崇文に判定負けを喫したものの、7月には地元・沖縄で開催された『RIZIN.36』に参戦してKNOCK OUTを主戦場として活躍中の吉野友規と対戦。1Rにダウンを奪い判定勝利を収め、1月のRISEでも蛇鬼将矢に判定勝ちで連勝。戦績は11勝(4KO)9敗2分。
タダヨニは北米のアマチュアムエタイキックボクシング王者。極真空手も学んでいた。2023年2月にRISE初参戦でリカルド・ブラボと対戦し、試合開始と同時に果敢に打ち合いを挑んだが2RにKO負けを喫した。戦績は13勝(4KO)4敗。
▼バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
彪司(=ひゅうが/TEAM TEPPEN/同級11位、King of Rookie 2021 -53kg級優勝)
小只直弥(TBF/ 9+ nine plus lab./AJKN日本スーパーバンタム級王者)
彪司は四冠王・高橋幸光の甥っ子で、King of Rookie 2021 -53kg級優勝、JAPAN CUP 2019 -55kg級優勝・大会MVPの実績を持つ。数島大陸と引き分け、松本天志には判定勝ちの戦績が光るが、2022年10月の有井渚海戦では敗れた。前戦は2023年3月に京介から勝利を収めている。戦績は5勝(1KO)2敗。
小只は空手出身でKrush、M-ONE、Bigbang、DEEP☆KICKなどに出場。田渕神太に勝利している。2022年6月と10月にRISE参戦を果たし、2試合とも勝利。戦績は9勝(1KO)3敗1分1無効試合。
▼フェザー級(-57.5kg)3分3R
指田 烈(TEAM TEPPEN)
牧野騎士(まきの・ないと/FASCINATE FIGHT TEAM)