2019年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.17』の前日公開計量が、27日(土)16:30より都内にて行われた。
第8試合のRIZINキックボクシングルール62.0kg契約3分3Rで対戦する、大雅(TRY HARD GYM)はリミットちょうどの62.00kg、町田光(橋本道場)は61.70kgでそれぞれ計量をパス。
記者会見の時と同様、両手を挙げて出てきた町田は秤の上に乗ると「俺は居合パンチャーだ!」と絶叫。大雅とのフェイスオフでは居合のポーズを取るなどして、RIZINを町田光ワールドに染めていた。
前日の個別インタビューでは、大雅は「(3連敗中で)あとがないことは自分でも本当に分かっているのでそういう試合を見せたい」との覚悟。町田は「他の全対戦カードを上回る内容でこの大会を喰ってやろうと思っています」と意気込んだ。
大雅「思いっきりぶちのめしてきます」
――現在のコンディションはいかがでしょう?
「いつもより重い契約体重なのでいつもよりは体調がいいです」
――対戦相手の印象は?
「変わった技をしてくるのでそれだけ気をつけたいですね。今回は楽しんで、自分のペースに持ち込んで最終的に勝ちたいと思っています」――ここまでの2戦と今回の試合はアプローチは違うんですか?
「今回から特に。1カ月前からタイに行っていたんですが、自分のスタイルが最近はできていなかったのかなっていうのが自分の中にあって、向こうで練習しながら自分に合ったスタイルを見つけるようにやってきました」
――それは自分で認識したのか、周りから言われたのか。
「周りからも言われていますし、自分でもやり辛いなというのがあって、型にはまりすぎていたのはあった。今は楽しいですね。3年ぶりくらいの気持ちですかね」
――テーマをあげるとすれば?
「自分の力をしっかり出せれば絶対に勝てると思っています。ここ最近ずっと負けていて、ナメられているのは分かっているので、あとがないことは自分でも本当に分かっているのでそういう試合を見せたいですね」
――この試合に勝って次にチャレンジできるとすれば?
「キックボクシングでは(那須川)天心君が一番だと思っているので、そこを目指してやりたいですね」
――型にはまりすぎていたというのは?
「自分では勝っていなくて勝ちたいって気持ちが強くて、考えすぎたり、どうすれば強くなれるんだろうって考えすぎて自分の動きができなくなっていたのかなっていうのがあります」
――それがタイの練習で変わった?
「そうですね。タイで一人で考える時間も多かったの。こうしたらみんな絶対に強くなるっていうのはなくて、自分には自分のやり方があるし、それを大切にしてやってきました」
――朝倉兄弟とスパーリングをしていましたが、朝倉未来選手のスパーではどう感じましたか?
「やりながら相手の動きを見て攻撃してくるなって。あと頭がいいですね。見ながらやってくるのでカウンターが取りづらかったですね
――その観点からメインの予想は?「打撃なら朝倉選手の方が全然上だと僕は思っているので。寝技のことは分からないですけれど、勢いも今凄いあるし(未来が)勝つんじゃないかなと思いますね」
――後がないってことはプレシャーになりませんか?
「まあ、多少はありますけれど、今回はリラックスしていて…思いっきりぶちのめしてきます。楽しみます」
――今の状況でトリッキーな選手をぶつけられたことに心配はありませんか?
「相手は誰でもいいと思っているので。オファーしてもらっただけでありがたい。今回、自分にしか出来ない動きを見せて、自分にしか見せられないものを見せられたらいいなと思っています」
――町田選手がまだ見せていない必殺技が出るかもしれないと言っていました。
「居合パンチで手を下げてくると思うんですが、その瞬間にカウンターを取りにいきます」
町田「強烈な爪痕を残して大雅選手を倒して見せます」
――現在のコンディションは?
「コンディションは凄くいいです。心も身体も物凄くいい状態になっていて試合が楽しみです」
――対戦相手の印象は?
「大雅選手はパワー、スピード、テクニック、全て僕を上回っているものを持っている。物凄く警戒しています」
――どういう試合を見せたいですか?
「対戦相手は大雅選手ですが、僕は他の全対戦カードを上回る内容でこの大会を喰ってやろうと思っています。強烈な爪痕を残して大雅選手を倒して見せます」
――RIZIN用に新たな必殺技を用意していますか?
「今回のRIZIN用に新しくは作っていないけれども、まだ発表していない必殺技は自分の中に何個かあるので、それがもしかしたら出るかもしれないので楽しみにしていてください」
――勝ったその先には何が待っていると思いますか?
「勝ったその先に、僕自身の知名度はまだないので、これで勝った後にもっと世に届けたいです。自分自身をもっともっと世の中の人に知ってもらって、自分の想いを届けたいです」
――アンケートで憧れのファイターが立嶋篤史選手だと書いていますが、なぜ?
「高校生の時に、まだ格闘技を始める前に『リングの言霊』という本を読み、それはボクサーたちの言葉を綴った本なんですが、その中に一人だけキックボクサーの立嶋選手の言葉があったんですね。僕はそれに凄く惹かれまして、彼の言葉に強烈な印象を受けました。そこからですね、彼の生きざまとか。彼が中学校の時にいじめられていて、それをキックボクシングで見返してやるって想いが僕の中に強く残っています」
――居合パンチはなぜ当たるのでしょう?
「居合パンチはなぜ当たるか、それは必殺技だからです。自分でもよく分かっていないです。専門の人に解明してほしいですね。キックボクシングはまだ完成されていないと思っています。格闘技も。なので僕はその新たな挑戦をこれからもしていきたいと思っています」