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【RIZIN】クレベル・コイケが鈴木千裕の「パワー」発言に反論「ボブ・サップは何に勝った? テクニックは常に力に勝つ」

2023/06/20 10:06
 2023年6月24日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催される『RIZIN.43』のメインイベントにて、5連勝中の鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)の挑戦を受ける、RIZINフェザー級王者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)が、タイ合宿から帰国。  公開練習で、鈴木が『パワーの前には技術は無意味』とボブ・サップ殺法でクレベルの寝技を封じると発言したことに対し、「ボブ・サップは何に勝った?」と反論。「テクニックは常に力に勝つ。一番大事なのはテクニックと自信」と語り、王座防衛の自信から「ベルトは家に置いていく」と北海道に持って行かないとした。 力には終わりがある。テクニックが無かったらそれで終わり  タイのプーケットファイトクラブで約1カ月間のファイトキャンプに臨んだクレベルは、帰国後、ボンサイ柔術にて“磯部師範”らとYouTubeを収録。  大晦日にパトリシオ・ピットブルに判定負けしたことで、「この負ける気持ちをもう1回感じたくない。もっと強くなりたい、もっと自信がほしいという気持ちになったことが一番良かった。もう1回試合をしたい、チャンピオンベルトを守りたい」と奮起したといい、タイでの練習により「レベルアップして、スタミナやテクニックを信じられる。半年くらい試合に出ていないけど、“もっと戦いたい”という気持ちがある」と心身ともにタイトルマッチに向けて自信を持てたと語った。 【写真】現地では“ブシェシャ”ことマーカス・アルメイダとも道衣で肌を合わせた。(C)kleber_koike  海外修行中には、挑戦者の鈴木千裕の公開練習での言葉が、格闘技界に議論を巻き起こした。  そこで鈴木は、ボブ・サップが2002年にプロデビューした年に国立競技場で開催された『Dynamite!』で、“柔術マジシャン”アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの三角絞めをリフト、マットにスラムで叩きつけて外したシーンを引き合いに出して、サップの言葉『パワーの前では技術は無意味だ』を引用。「ぶっちゃけ、寝技には力」と、クレベルにパワーで対抗すると語っていた。  その発言を聞いたクレベルは、「ボブ・サップは何に勝った? 皆ボブ・サップの何を覚えている? ボブ・サップは世界チャンピオンじゃない、力だけ。前、ミノタウロ(ノゲイラ)が戦ったときは、ミノタウロが彼に一本勝ちしている」と、サップのパワーを凌ぎ、最後にノゲイラが腕十字でタップを奪っていると指摘。  続けて、「私はテクニックのエネルギーを信じている。なぜなら力には終わりがある。力を使い果たしたらどうする? もしテクニックが無かったらそれで終わり。テクニックは常に力に勝つ。力が重要なのは最初だけ。その後は“どうしよう”となる。一番大事なのはテクニックと自信です。柔術がそれを教えてくれた」と、テクニックがパワーに勝ると断言した。 「皆パワーがある。でもパワーが終わったらSorte──あとはラッキーだけ。柔術にラッキーはない。柔術は最初から最後(フィニュシュ)まで自分は出来る」と、ラッキーパンチはあっても、ラッキー一本は無く、そこには理屈があると語った。 [nextpage] 北海道にはベルトを持っていかない !? (C)RIZIN FF  クレベルにとって「力」は、信じる力で、それを得るために日々の練習があるという。 「自分には力がある、それは身体の力じゃなくて、一番の力はフィジカルじゃなくて、メンタルと心、自信です。ムキムキした筋肉は関係ない」という王者は、「千裕、ほんとうさ、頑張ってください。私は待ってます、6月24日。インターネットの“口先”で頑張って。あなたのチャンスはインターネットだけ。でも北海道でリングに上がったら2人だけ。自分はフェイクじゃない本物。信じてないことは言わない。言うことには魂がこもっている」と語ると、鈴木の「パワー」発言に、「あなたは言葉ばかりなのが何でかは分かっているよ。ビビってる。間違いないです」と、鈴木に自信が無いから出た言葉だと看破した。  そして、クレベルは「秘密がある」と切り出した。北海道にベルトを持っていかない、という。 「なぜなら自分には自信がある。絶対、負けないじゃん。(持っていくのが)もったいない。またベルトを持って(磐田に)戻るのは面倒くさい(笑)。家にそのままが一番、いい。一番、安全です。ベルトがあっても無くても、私が絶対に勝ちます」と、笑顔で必勝を宣言した。 (C)@KleberKoike  かくも自信満々の王者だが、本誌の取材にクレベルは決して、鈴木を軽視していないことを語っている。 「彼はみんなが言うほどバカじゃないと思っているし、自分自身イージーな試合になるとは全く考えていません。まあ向こうにとっても簡単じゃないですよ。みんな同じなんです、“僕のことを1RでKOする”っていうのは」。  動画の後半では、これまでクレベルが捧げた「犠牲」について語っている。クレベルは何のために戦うのか、クレベルが戦いで伝えたいこととは? 必見の内容だ。
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