7月28日の「RIZIN.17」さいたまスーパーアリーナ大会セミファイナルで対戦する、石渡伸太郎(CAVE)と佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)が7月26日、都内ホテルにて前日公開計量に臨み、両者ともに契約体重ちょうどの61.00kgでパス。フェイスオフ後は握手を交わした。
公開計量後、佐々木はコーナーマンとして来日したUFCバンタム級2位のアルジャメイン・スターリング、マネージャーのシュウ・ヒラタ氏らと合流。同門の練習仲間であるスターリングのバックアップを受け、笑顔で計量会場を後にした。
スターリングといえば、UFC3戦目だった2015年4月18日の「UFC on FOX 15」で当時バンタム級6位の水垣偉弥と対戦し、肩固めで一本勝ちを収めたことで日本の格闘技ファンにも知られる強豪。今回、計量会場に訪れたスターリングに、佐々木とのキャンプ、セラ・ロンゴ・ファイトチームでの練習の模様、UFC4連勝中の自身の今後などについて聞いた。
スターリング「セフードは少し小さい。彼と同じことを僕は彼よりも速くできる」
──今回の合宿で佐々木憂流迦選手と取り組んできたことは?
「基本的には、集中力を欠かさないこと。リーチを活かすこと。そして自分のゲームプランを遂行すること。レンジにフォーカスしてきたよ」
──どんな距離で互いが戦うか、注目ですね。佐々木選手とスパーリングをしていて、どんな部分に強さを感じますか。
「ウルカは何でもできる選手なんだ。多くの人は彼の打撃のことに目を向けていないけど、実は打撃もすごく上手いし、スパーリングのときはいつも僕がナーバスになるよ。特にヒザ蹴りはとても危険だ。もちろん組み技やチョ-クは言うまでもない」
──オールアメリカンレスラーでもあるあなたから見て、佐々木選手のレスリングについてはいかがですか?
「セラ・ロンゴ・ファイトチームでは僕がMMAレスリングのコーチをやっているんだけど、ウルカが最初にジムに来たときと比べたら、とても成長したと思う。レスリング技術が向上していて、上を取ったときのコントロールがいいし、もともとボトムでも強い上に、ケージ際やスクランブルがかなり上達した。いくつかの理由があるけど、とにかくウルカはいいセンスといい身体感覚を持っているんだ」
──なるほど。ところであなた自身もUFC4連勝中です。6月8日には3連勝中だったペドロ・ムニョスにも判定勝利しました。今後の目標は?
「タイトルマッチをしたいね。セフードはタフで何でもできる強いコンペテターだ。でも、少し小さい。彼が出来ることは僕にも出来ることなんだ。そして同じことを僕は彼よりも速くできる。だから、僕に勝つチャンスがあると思うよ」
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