明日、仕切り直しとなるタイトルマッチで再戦する大沢(左)と里見(C)K-1
2023年6月16日(金)東京・後楽園ホール『AZABU PRESENTS Krush.150』の前日計量&記者会見が、15日(木)都内にて行われた。
メインイベント(第10試合)のKrushライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・大沢文也(ザウルスプロモーション)は62.50kg、挑戦者・里見柚己(team NOVA)は62.45kgで計量をパス。
続いての会見で石川直生Krush EVANGELISTが「互いに言いたいことがあるであろう中での、5カ月ぶりの再戦となるタイトルマッチです」と言ったように、この二人によるKrushライト級タイトルマッチは今年1月『Krush.145』で行われていた。
【写真】前回の会見では不満を爆発させていた大沢だったが
この試合は一度は大沢の勝利となったものの、試合後に大沢のダウンを奪った攻撃に蹴り足キャッチの反則がついてしまい、無効試合に裁定が変わったいわくつきの再戦なのだ。そのため、大沢も再戦が決まった時の記者会見などでは精神的な苛つきを露わにしていた。
しかし、その大沢もこの日、里見と計量で向かい合ったことで「イライラも全て吹き飛びました。里見選手のことを見て早く戦いたいなって、凄くいい雰囲気、オーラが整っているのが伝わって、僕も凄くやる気が出てきました」と、全て払拭したことを告白。前回会見時などでの自身の態度を反省すると共に、「里見選手が拳で語り合いたいと言っていたんですけど、その気持ちは僕もあります。一人の男として、一人の格闘家として、明日は拳で語り合ってください」と、晴れやかな気持ちで明日のメインのリングに立つようだ。
【写真】前回1月の対戦はノーコンテストとなった
対する里見は、「強くなって戻ってきた」と、大沢から苛立ちをぶつけられた悔しさをバネに、練習に励んできたという。そしてこの日、大沢の言葉を聞き、「この試合を成立させてくれた大沢選手には本当に感謝してますし、あとは本当にリングで拳で思う存分殴り合って、語り合えたらなと思います」と、こちらもわだかまりなくリングで向かい合うことを誓った。
大沢と里見は今回で3度目の対戦。「互いに手の内を知り尽くした二人が、前回の試合を超えるような完全決着戦になることを期待しています」と、石川さんも期待を寄せるこのタイトルマッチだが、恩讐を超えた大沢と里見は、進化した拳の語らいを見せつけることができるか?
●大沢文也のコメント
「調子はめちゃめちゃいいんですけど、先程計量で里見選手と目を合わせて向かい合って。さっき石川さんも『お互いに言いたいことがあるだろう』とおっしゃっていて、本当にその通りなんですけど、言いたいことは何もなくなりました。計量で向かい合った時に里見選手のことを見て、イライラも全て吹き飛びました。里見選手のことを見て早く戦いたいなって、凄くいい雰囲気、オーラが整っているのが伝わって、僕も凄くやる気が出てきました。
(改めてベルトへの想いは?)ベルトへの想い、気持ちは凄く強いんですけど、今は何よりも里見選手への想いの方が強い感じです。(どんな決着のつけ方をしたい?)自分は結果が一番だと思っているんで、いつも言っているんですけど、勝てば何でもいいと思っています。今、里見選手が拳で語り合いたいと言ってくれて、その気持ちは僕もあります。だから、前回の記者会見とか、僕も凄いイライラしちゃったんですけど、今改めて反省しているというか、一人の男として、一人の格闘家として、明日は拳で語り合ってください。お願いします。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)応援してくれているファンの方たちにいいところを見せたいところもありますし、里見選手のファンの人たちにもいいところを見せたいと思っています。そして何より、さっきも言いましたけど、前回の記者会見では僕がちょっと態度も悪くて、イライラしている感情が出ちゃったのもあるんですけど、今はそういう感情は一切なく、里見選手のことを一人の選手として凄い尊敬しています。一人の選手として、一人の男として思いっきり戦うので、明日は皆さん応援よろしくお願いします。里見くんも明日、試合よろしくお願いします」
●里見柚己のコメント
「やっとこの日が来たかっていう。最高に仕上がったので、早く明日になってリングで見せたいと思います。応援お願いします。(改めてベルトへの想いは?)Krushは前から言っていますけど、小さい時から見てきたベルトで、やっとあと一歩のところまで来ました。1回目はライト級の王座決定トーナメントの決勝で負けて、そこからやっと今年1月のタイトルマッチに辿り着いて、そこでもベルトを獲れなくて、自分は三度目の正直だと思っているんで、しっかり獲りたいと思います。
(大沢の『言いたいことも吹き飛んだ。里見選手への想いの方が強い』という発言に関して、どう思う?)記者会見とか煽り映像を見させてもらって、(大沢に)凄い言われていて、当たり前ですけど、自分はその分を練習にぶつけて強くなって戻ってきたと思います。1月から5カ月後の再戦になるんですけど、この試合を成立させてくれた大沢選手には本当に感謝してますし、あとは本当にリングで拳で思う存分殴り合って、語り合えたらなと思います。
(どんな決着のつけ方をしたい?)誰が見てもどっちが強いか、勝者と敗者がハッキリと分かるような、Krushらしい試合を、メインイベントらしい試合をしたいです。(ファンの皆さんへのメッセージは?)本当に最高の準備ができて明日を迎えられます。いつも応援してくれる方にしっかりと恩返しができるよう、あと自分の夢であるチャンピオンベルトをしっかり巻けるように頑張ります。明日は第1試合から出場する選手全員で盛り上げて、最高の大会にして、このメインイベントでしっかりと締めくくろうと思っているので、応援よろしくお願いします」