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【PFL】ワイルダーがPFL放送に登場「ガヌーとはボクシングとMMAで1試合ずつ戦おうと話した」

2023/06/13 12:06
 2023年6月8日(日本時間9日)米国ジョージア州アトランタオーバータイムエリート・アリーナで開催された「PFL 4: Regular Season」に、元WBC世界ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダー(米国)が登場。PFLと契約した前UFC世界ヘビー級王者フランシス・ガヌー(カメルーン)との対戦について、公に語った。  2022年10月の前戦でロバート・ヘレニウスとのWBC世界ヘビー級挑戦者決定戦で1R KO勝ちし、これまで2敗1分のタイソン・フューリーへの挑戦権を獲得したとされるワイルダーは、ケージをバックに実況・解説陣のインタビューを受けた。  リングへの復帰についてワイルダーは、「どの道を進むべきか、何が利用可能で何が利用できないのか、少しジレンマがあった。ファイトゲームには実にさまざまなものがある。このビジネスは、構造化されていないため、僕がいつも言っているように、最も困難なビジネスの一つなんだ。ビジネス的には非常に多くの異なる方向性があって、我々はそれを絞り込んでいく。おそらく8月、遅くとも9月までにはリングに戻ってくるはず」と、今秋までの復帰を明言。  さらに、今年初めにPFLと高額な複数試合契約(PPV Super Fight出場)を結んだ元UFC世界ヘビー級王者のフランシス・ガヌーとの試合について問われ、「それはいい質問だ」と答えると、「何度も考えたよ。ガヌーとも一緒にやろうと話していた。MMAの選手たちは常にクロスオーバーしているが、ボクサーたちがクロスオーバーするのは見たことがないから、ファンにとってもっと面白いものにしたかった。だから、物事はまだ宙に浮いている。『最初は俺の庭でやって、その後、そっちの方に行ってクロスオーバーしてやる』と提案したんだ」と、ボクシングとMMA、互いのルールで1戦ずつ戦いたいと話しているとした。  その言葉を受けて、解説のUFC史上初の二階級制覇王者ランディ・クートゥアーは、「君のグラウンドゲームのために場所を用意するよ」と申し出てグータッチ。  続けて解説のケニー・フロリアンからボクシングとMMAの違いについて問われ、「競技は違うかもしれないけど、コンバットスポーツであることは一緒だ。僕たちはコンバットスポーツのファミリーだ。すべてリスペクトしないといけない。エンターテインメントのために命を賭けて戦っているのは全員一緒だ。頭を殴られ、ボディも痛めつけられるけど、そのために作られたものじゃない。それをやるファイターは戦場がどこであろうと尊敬に値する」と答え、MMAファイターのスパーリングを見て驚いたことも明かしている。  ワイルダーは、12月にサウジアラビアで元WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一王者のアンソニー・ジョシュアとの対戦のオファーも報道されており、次戦はどうなるか。 【写真】UFC世界ヘビー級王者のまま離脱したカメルーン人史上初のUFC世界王者フランシス・ガヌー(C)Zuffa LLC/UFC  また、ガヌーのPFLとの契約は、ボクシングの試合をするために団体の外で戦うことが可能な条項があるとも伝えられている。  ガヌーはESPNのインタビュー動画で「(ワイルダーとの試合の)1試合はアフリカでやりたい、2回目は、2024年の『ランブル・イン・ザ・ジャングル』の50周年に合わせてやりたい。アフリカで大きなことをするきっかけになると思う」と、1974年のモハメド・アリvs.ジョージ・フォアマンの50周年に合わせて行いたいと語っている。  ガヌーのPFLとの契約は、現状の優勝賞金100万ドルのシーズンフォーマットではなく、ジェイク・ポールやケイラ・ハリソンの出場がアナウンスされている「PPV Super Fight」になる予定で、PFLにはチェアマンおよび株主の1人としても運営に関わり、「PFL Africa」の立ち上げにも尽力することになっている。  果たして、ワイルダーvs.ガヌーは実現するか。放送席は「デオンテイ・ワイルダーがいつかこのPFLのケージに足を踏み入れるかもしれません」と結んでいる。
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