バンタム級転向初戦を見事KO勝利で飾り、8月の王座決定戦へ進出した乙津
2023年6月11日(日)東京・後楽園ホールで開催された『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.2』の一夜明け会見が、12日(月)都内にて行われた。
第4試合のKNOCK OUT-REDバンタム級3分3R延長1Rで、MASA BRAVELY(BRAVELY GYM)を2R2分11秒、KOした乙津陸(クロスポイント大泉)が出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日の試合は王座決定戦への進出者決定戦でしたけれど、相手は心直選手(8月大会でKNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦を争う選手)に勝っているので、観ている人からはどうなるんだろうみたいな。そういうのをいろいろ考えながら練習していて、2RでKO勝ちの結果を出せたので良かったと思います」
1RはMASAの圧力に押されているようにも見えたが「1Rはもうちょっと見てくると思ったら、いきなり圧力強めだったのでびっくりして、自分は回り込みながら様子を見ました」と予想外のことをされたので様子を見たとした。
その圧力からは「抜け出しても強くかけてくるんだろうと思って、余計なことはしなかったというか。ずっとこの調子で来るんだろうなって1Rは考えながら見ていました」と、冷静な試合運びが出来たとする。
2Rは「会長とセコンドと話して、回っていって蹴って、チャンスがあったら突けと言われたのでそこを打ち抜いた感じでした」と、チャンスを待っていたという。
初めてのバンタム級については「あまり実感はなかったんですけれど、体重もあるので相手の身体がめちゃくちゃ強くてオーッと思いましたね」と、スーパーフライ級との違いも多少は感じたようだ。
KO勝利した後、外智博会長が大喜びして涙を流す場面もあったがと聞かれると「相手は3月に心直選手に勝っているので、その面で会長は心配だったのかなって思っていて。俺はそんな心配は全く無かったんですけれど、会長は凄く心配していて。会長からも緊張が伝わってきて(笑)。練習中もいつもの会長じゃないくらいの緊張感があったので、そのぶんああいう勝ち方が出来て感情が爆発したんだなと思います」と説明した。
8月大会でバンタム級王座を争う心直は、昨年12月に第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座決定戦を争った相手でもある。「去年の12月にタイトルマッチで俺が初めて負けた試合で因縁の相手なので、絶対に倒してやるって気持ちがずっとあって半年くらい練習してきて。リベンジマッチが組まれるのが意外と早かったですね。それに関してはありがたいって感じです。昨日の挨拶で何を言っていいか分からない煽りを受けたんですけれど、恥ずかしいからやめてくれって感じです(笑)」と、リベンジに燃えている。
心直はSNSで「乙津なら漬ける」としながらも、リング上では「倒す」と正反対のことを口にしている。どちらが本心だと思うかと聞かれると「どっちも出来ないと思います。漬けるとか言って、バカなのかなって(笑)。彼は俺が12月のままだと思っているので、それは違うぞっていうのを8月に見せてあげたい」と、もう以前の自分ではないと自信をのぞかせた。
「逆に今回は自分の策略でやってやるって感じですね」と前回の上を行くとし、「タイトルマッチが決まって嬉しいですが、ここで気を抜かずタイトルを獲ります」と宣言した。
また、試合後には「俺のInstagramのフォロワーがめちゃくちゃ少ないのでフォローお願いします」と勢いよくマイクでアピールしたが、「昨日けっこう増えました」とKO勝利のインパクトは抜群だったようで、「今日もお願いします。あとTwitterのフォローもよろしくお願いします」とアピールした。