キックボクシング
ニュース

【KNOCK OUT】ベストKO賞を獲得した18歳の超新鋭・武蔵、次回のタイトルマッチに「油断はせずに練習していきたい」

2023/06/12 21:06
 2023年6月11日(日)東京・後楽園ホールで開催された『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.2』の一夜明け会見が、12日(月)都内にて行われた。  セミファイナル(第5試合)のKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級次期挑戦者決定戦3分3R延長1Rで、小倉尚也(スクランブル渋谷)を1R1分58秒、KOした武蔵(WIVERN)が出席。前夜の試合を振り返った。 「練習面は上手くいってたんですが、減量が上手くいかなくて。普段体重が増えてしまって、筋肉が付いたというよりはちょっと肉が付いちゃっただけなんですけれど。正直ちょっと不安はあったんですが、このような勝ち方が出来たのでほっとしています」  試合に関しては「けっこう練習通りの動きが出来たかなと思います」とし、1R序盤に奪ったダウンは「効かせたというよりは、前回の試合みたいにスコーンと抜けたみたい。でも立つとは思わなかったですね」と、もう立てないくらいのダメージを与えたと感じたという。  そのダウンはジャブで奪ったもので「左足の前蹴りを使いながら、前足を上げて重いジャブを打つってい練習をしていたので、それを実際に試合で出来たかなと思います。(かなりの手応えがあった?)そうですね」と練習していた技が見事に決まったものだったと説明した。  最初のダウン後、小倉が右のカウンターを狙っていたかに見えたが、武蔵は構わず右を打っていった。それはなぜかと聞かれると「向こうのパンチに対して怖いものはなかったです」と自信の答え。激闘派ファイターの小倉だけに逆転される怖さはなかったかと聞かれても「特に感じなかった」ときっぱり。  小倉はKrushを主戦場として18勝(9KO)13敗2分の戦績を持ち、武蔵は7勝(3KO)1敗1分とキャリアで大きな差があった。また、2019年K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントのリザーブファイトや、2021年の第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメントにも選ばれるなどの実績を持っている。その選手を1Rで倒したことはどう思っているのかと聞かれても「特にキャリアとかは関係ないと思っています。自分の動きをしっかりその場でやるだけだと思っていました」と大物ぶりを発揮。  これでKNOCK OUTでの2試合は両方とも初回KOでタイトルマッチに挑むことになったが、「どうしても連戦でKOしているとこのままタイトルマッチもKO出来たらいいかなと調子に乗って自分がやられると想像できるので、そこはしっかり冷静に練習して、タイトルマッチでいい勝ち方が出来ればいいかなと思います」と気を引き締める。  KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者の古木誠也には、3月の代々木大会で初回KO勝ちを収めているが「1回勝ったからと言って油断はせずに、絶対に古木選手も前回の試合よりは強くなってくると思うので、自分も油断はせずに練習していきたいと思います」と、全く慢心はない。  試合後のマイクパフォーマンスはあっさりしたものだったが、と問われると「いつも考えてるんですけれど、試合後になると興奮して何を喋るのか忘れてしまって、もうちょっと冷静に話したいです」と苦笑。  タイトルマッチ後の展望も考えているのか、との質問には「とりあえずはタイトルを獲って、ベルトを持っていて恥ずかしくない王者になれるような試合を今後もしていきたいと思っています」と、まだ18歳とは思えないしっかりした答え。  宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「Krushファンのコメントで、小倉選手にこういう勝ち方をするならあの選手とどうなんだろうってコメントも付いていました。そういう意味では、武蔵選手がまず8月のタイトルマッチが頭にあると思うんですけれど、今後そういう戦いも視野に入れていいのかなと。ファンの人が望むならそういう戦いもいいかなと思っております」と、他のKrushファイターたちとの戦いもあるかもしれないとした。  最後に武蔵は「8月は必ず自分がベルトを巻くので今後の試合をお楽しみください」と、改めてタイトル奪取を宣言した。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント