キックボクシング
インタビュー

【ONE】唯一の黒星を付けられたイノセンテにリベンジ戦を挑むオパチッチ「ただ勝つだけではなく、彼をフィニッシュして自分が勝利を掴む」

2023/06/09 14:06
【ONE】唯一の黒星を付けられたイノセンテにリベンジ戦を挑むオパチッチ「ただ勝つだけではなく、彼をフィニッシュして自分が勝利を掴む」

ONEで唯一の黒星を付けられたイノセンテにリベンジ戦を挑むオパチッチ(C)ONE Championship

 2023年6月10日(土)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Fight Night 11: Eersel vs. Menshikov』にて、グート・イノセンテ(ブラジル)と対戦するラーデ・オパチッチ(セルビア)のインタビューが主催者を通じて届いた。


 オパチッチはテコンドー、キックボクシングを学び18歳までアマチュアで戦い2015年にはWAKO欧州ジュニア選手権で優勝。2016年2月にプロデビューすると、2戦目でK-1 GLOBAL WORLD GPに出場して準決勝へ進出。2019年のKunlun Fightヘビー級トーナメントと2019年のEnfusionヘビー級トーナメントでも準決勝へ進出している。2020年12月のONE初登場ではエロール・ジマーマンを2Rに後ろ廻し蹴り一発でKOし、大きなインパクトを残した。その後も全て2RでKO勝ちし、ONEで4戦全勝だったが。6月に今回再戦するグート・イノセンテにまさかの初回KO負け(ONEで唯一の黒星)。10月にヤニス・ストフォリディスにKO勝ちして再起を果たしている。戦績は17勝(15KO)6敗。


 イノセンテはアマチュアキックボクシングでブラジル選手権5度優勝、パンアメリカン選手権とサウスアメリカン選手権で3度ずつ優勝という実績を残し、2005年にMMAでプロデビュー。2010年9月に修斗南米ヘビー級王座に就くと、2012年5月にStrikeforceで勝利。その後はUFCと契約したがデリック・ルイス、アンソニー・ペロシュに連敗。リリース後はBRAVE FCやKSWに参戦し、2021年7月までのMMA戦績は10勝6敗。2015年からはキックボクシングの試合も並行して行い、2016年9月にはGLORYでヘスディ・ゲルゲスに勝利。2018年9月にリコ・ヴァーホーベンと対戦(判定負け)するなどGLORYで7勝3敗の戦績を残す。2022年2月のONE初登場ではブルーノ・スサノに2RでTKO勝ち。6月にオパチッチを1Rに左ボディストレートでKOして連勝したが、ONEヘビー級キックボクシング・ワールドグランプリの準決勝でローマン・クリークリャにTKO負けをきっした。戦績は40勝(19KO)11敗。

これまでで最も大切な戦い

――前回のグート・イノセンテ戦を振り返って。

「彼は百戦錬磨の選手で、自分のセーブの仕方も、いかなる状況にも対処する術を持っています。それに型破りなファイトスタイルの持ち主ですね。それが他の選手と彼の違いでした。あの試合の最初の方では彼を倒せると感じたし、自分の方が優れたファイターだって思っていましたが、彼は経験を活かしてうまく力をセーブしていたんですね。自分が少し焦ってしまった部分もあると思います。なので、今回の試合では彼をうまく感じ取り、より集中しスマートに戦います」


【写真】前回の対戦、イノセンテの右ボディストレートに崩れ落ちるオパチッチ

――気持ち的には「雪辱戦」という思いはあるか?

「そうですね。自分にとってこれは雪辱戦、リベンジです。これまでで最も大切な戦いだと思っています。彼よりも自分が強いってことを証明しなくてはならないですし、ただ勝つだけではなく、彼をフィニッシュして自分が勝利を掴みます」


――自分の強みは何だと思う?

「自分はスピードを持っていますし、若さも、ハングリーさもあります。彼とは一度肌を合わせたので、次戦では相手の動きを感じ取り、予想もできます。なので、今回は相手に対してきちんと対処できるかなと思います。距離を使って彼を徹底的に攻略し、自分のメリットをしっかりと活かします。集中力を失わず、今週土曜日に自分の方が強いんだってことを証明しますよ」


――試合後の展望は?

「ここでしっかりと雪辱を果たした後は、やはりONEの世界王者になることが目標です。今の時点では、グート・イノセンテが自分が一番越えるべき壁。この試合に向けて100%集中しています。勝利した場合、(ローマン)クリークリャや、イラジ・アジズプールとタイトル戦を戦いたいという気持ちはありますけど、まずは物事を良い方向に持っていかないといけないですね。その時が来たら、相手が誰であろうと自分は選ばずに戦いに行きます」


――日本のファンへメッセージを。

「日本からONEを、そして僕を応援してくださる皆さん。素晴らしい試合をしますので、ぜひこの試合をABEMAで観ていただきたいです。日本のファンは本物のキックボクシングを知っているから、きっと楽しめるはずです。将来ONEが日本大会を開催したときは、自分もそこで戦っていることを期待している。キックボクシングは日本で生まれたものなので、そこで戦えたら光栄です」

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