ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が6月7日、Facebookライブで、現ONE世界女子アトム級王者のアンジェラ・リー(カナダ/米国)が引退する可能性を示唆した。
2022年10月の『ONE Fight Night 2』でのストロー級王座戦でション・ジンナン(中国)に判定負けして以来、試合から8カ月離れているアンジェラ・リーについてチャトリCEOは、アンジェラと会談を持ったことを明かし、そのなかで「アンジェラはまだ完全に決めたわけではないが、復帰の可能性は低い」と語った。
また、2連勝中弟のクリスチャン・リーは「100パーセント、復帰したいとのことだった。ただ年内は休息して来年、2024年に復帰予定だ」という。
クリスチャンは、2022年8月にオク・レユンに2R TKO勝ちでライト級王座を奪還すると、11月にはウェルター級でキャムラン・アバゾフにも4R TKO勝ちし二階級制覇を成し遂げていた。
(C)ONE Championship
姉弟にとって、その後、試合に向かえないのは、妹のビクトリア・リーが2022年12月26日にわずか18歳で死亡したことが影響している。
アンジェラは、「2022年12月26日、私たちの家族は、家族が経験するべきではないことを経験しました……これを言うのは信じられないほど難しいです……私たちのビクトリアは亡くなりました。彼女はあまりにも早く亡くなり、それ以来、私たちの家族は完全に打ちのめされています。私たちは彼女がいなくて寂しいです」と声明を発表していた。
チャトリCEOは、ベルトが停滞するなか、女子アトム級王座については、8月頃にスタンプ・フェアテックス(タイ)vs.ハム・ソヒ(韓国)で暫定王者決定戦を行うとしている。