(C)Wakahara Mizuaki/GONG KAKUTOGI
2023年7月30日(日)の『超RIZIN 2 powered by U-NEXT』(さいたまスーパーアリーナ)にて、朝倉未来(トライフォース赤坂)とヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)の対戦が決まるなか、朝倉と同じようにケラモフとの試合を望んでいた金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が「試合のめぐり合わせ」と「王者クレベル・コイケについて」、自身のYouTubeと本誌で語った。
4月29日の『RIZIN LANDMARK 5』で山本空良に判定勝利した金原は、試合後、「上の2カード(朝倉未来vs.牛久絢太郎、斎藤裕vs.平本蓮)が盛り上がっていて、俺らのカードいらないだろうと思う時期があった。2試合目だし、自分がやってきたことってこんなものなのかなと思うこともありました」と吐露。
試合後のマイクでケラモフとの対戦を榊原信行CEOに直訴したことについても、「明日から一生懸命作って、ケラモフ戦が実現すれば、それに向かって。僕には強さしか残っていないので、この試合へ向けていろいろなことを考えて、長くも出来ないから最後に自分が求めていたMMAを一番強い相手とやりたいなと思って。自分にとってこのカード(山本戦)は意味がなかったので、けっこう辛かった。またこういう試合をするくらいなら、進退を懸けてケラモフとやりたいと」と、王者クレベルを除き「一番強い相手」であるケラモフと「進退を懸けて戦いたい」と熱望していた。
その後の本誌『ゴング格闘技』(NO.326)のインタビューでは、「RIZINのフェザー級に“MMAできる選手”ってそんなにいないなって。今後トラッシュトーク合戦に巻き込まれながら戦っていくんだったら、自分が納得できる強い選手と最後に進退を懸けてやりたいなと思ったんです」とあらためて、18年のMMAキャリアの集大成として“MMAが強い”ケラモフとの試合への思いを明し、「フェザー級でリーグ戦をやったとしたら優勝候補はケラモフとクレベルになるのは間違いない。強さは堀江(圭功)君との試合で認めざるを得ない。でも全然勝負できるところはある」と、勝機についても語っていた。
その後、金原は、朝倉未来vs.ケラモフの発表会見が行われる「前日」の5月26日に動画をアップ。『LANDMARK 5』の振り返りのなかで、ケラモフ戦の「タイミング」について「めぐり合わせ」だとした。
「僕も次の試合どうすんだってときに、ちょっと休ませてもらって、マイクで言ったことは嘘じゃないし、一番やりたいのはケラモフ。それが実現できるかどうか。対戦相手と大会のスケジュールのこともある。僕が1回、大会を飛ばして、次の次でやりたいとなったときに、ケラモフはすぐ試合をしたいかもしれない。その中で“誰かがケラモフとやりたい”となったら、ケラモフとやるかもしれない。そうしたら、その結果・内容によっては僕が待っているところにケラモフは来ないかもしれない」と、40歳で連戦は厳しいなか、ケラモフが自身より前に試合を行う可能性を示唆。
続けて、「試合のめぐり合わせってほんとうに不思議なもので、自分が願って周りが求めてもなかなか難しい。(山本)KID(徳郁)さんと金原(※2009年大晦日『Dynamite!!』で金原がKIDに判定勝ち)だって、俺もそうなると思っていなかったし、タイミングだった。ケラモフと未来も盛り上がっている中で、団体がどうしても組ませなきゃいけないっていう戦いの意向もあるとは思います」と語った。