MMA
インタビュー

【RIZIN】山本アーセン、フライ級での復帰に「俺この階級に移してよかったなって。RIZINさんありがとうございます」

2023/05/04 22:05
 2023年5月6日(土)東京・有明アリーナ『RIZIN.42』に出場する全選手の個別インタビューが、4日(木)都内にて行われた。  第4試合のフライ級(57.0kg)5分3Rで伊藤裕樹(ネックス)と対戦する、山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)は2020年8月以来、約3年ぶりの復帰戦。2015年大晦日にクロン・グレイシーを相手に敗れるも衝撃的なデビュー戦を飾ったが、これまで3勝5敗と黒星が先行している。フライ級転向で2019年6月以来の白星を飾り、巻き返すことが出来るか。 自分の欲しいものがあの人を倒さないと手に入らない ――現在の心境は? 「なんか61kg級の時の減量に比べてなぜか今回がラクっていう。だから凄い気分もよくて。前だったらテクニックでこれやってみようとか考えていたんですけれど、今回自分のために集まってくれたチームのおかげで精神的に向き合えたので、自分の弱いところ、今まで自分が逃げていたところに目を向けられたから凄い気分がいいんですよね。試合前なのにこんなに気分がよくていいのかなってくらい気分がいいので、試合まで浮かないように維持して頑張ります」 ――体調が良さそう。 「骸骨みたいな顔になっちゃってますけれど、めっちゃ調子いいんですよ、今」 ――減量はあとどれくらい? 「あと1.8kgくらい。今日の夜お風呂入ってピカーン! ですね」 ――強化してきたことは? 「気持ちですね。とりあえず。気持ち。自分は勝てるものを元から持っていたと思っているし、持っているものを強化したし持ってないものも強化したけれど、伊藤選手は気持ちも強い選手ですし、気持ちが折れたら自分が練習してきたものが何も出ないと思っているので、後輩の漆間將生にバチバチ気持ち叩きあげられたので、その効果をリングの上で落ち着いて出せれたらと思っています」 ――改めて対戦相手の印象は? 「本当に全くないです。相手のインフォメーションを頭の中に入れてないので。ただ、共通の友だちがいることと、気持ちが強いってことと、目を見て分かったのはあの人は凄くいい人だと思ったから、リスペクトを込めて。ただ、自分の欲しいものが、あの人を倒さないと手に入らないし、恨みはないけれどぶっ潰させてもらうし。試合が終わったら仲良くしようぜ、くらいです」 ――どんな展開をイメージしている? 「自分の中で想像していることはあるっすけれど、お楽しみでお願いします」 ――今回勝利して、お母さん(山本美憂)の引退試合につなげたいとの想いは? 「もちろん。母ちゃんだけにじゃなくてジムのみんな。漆間將生が最初から最後までテイクケアしてくれてたけれど、ほかの選手も1カ月後に試合だったりするし、自分のジムに限らず仲のいい人も試合をするので、家族だと思える人たち全員につなげたい。あと念のため言うんですけれど、母ちゃん引退したってどうせ新しいこと始めるから、引退したって第1章、第2章くらいなのでよろしくお願いします」 ――アーチュレッタ選手が…。 「そうだ、同じイベントだからアーチュ兄さんにとりあえずつなげます」 ――一緒に練習されたりとかは? 「向こうは向こうの対策もあるし、パートナーも連れてきているので。自分は自分でパートナーだったり、自分の練習方法だったり、自分の確認とかあるのでほぼ一緒には練習はしてないです。ただ話したり、減量きつそうだね、今ここだねと今日も話したくらいですね」 [nextpage] 総合格闘技なんでね。全部チャンスあるじゃないですか ――SNSに動画をあげていた青木真也さんからのアドバイスは? 「なんも。だからなんなんでしょうね。なんのために使っているんでしょうね。そのおかげでみんなの印象に自分は残れてたし。なんかこの間、RIZINのインスタライブの文章に『あ、これが山本アーセンか」みたいなのがあって『あ、それで知ってくれたのか』みたいな。だからプラスではあるのでいいんじゃないですか。そこで裏で青木さんからテイクケアがあったらもっとよかったかもしれないけれど、あの動画ばかり使っているだけだから。まあ、いいんじゃないですか。そのおかげで覚えてくれて。ただ、俺はもういいですって感じ(笑)」 ――フライ級の身体で動くことは? 「フライ級が一番自分に適してると思っています。減量方法も今回いろいろとチームでやってみて、昨日とか、(中村)倫也に相手してもらって組みをやってみたんですけれど、落ちてないし頭もまわるし。俺この階級に移してよかったなって。RIZINさんありがとうございますくらいですね」 ――試合当日は体重を戻す? 「戻します、ちゃんと。どれくらい戻そうかな? それもあとでチームと相談して決めたいかなと思います」 【写真】2020年8月の加藤ケンジ戦、マウントをとってパウンドを打つアーセン――今回のセコンドは? 「カイル(・アグォン)と將生とモッサ先生(K-1ジム五反田の秋元僚平トレーナー)ですね」 ――このチームで取り組んできた? 「そうですね。だいぶ前からモッサ先生とはやってたんですけれど、ずっと一緒にやってきているし、自分の感情だったり、自分がここだったらこう考えてるだろうなってのを分かってくれているのがモッサ先生だったりするので。今回はあえて入れてみました。やっぱり信用する人をコーナーにおけば何を言われても信用できるんで」 ――当て感のいい伊藤選手に勝利のポイントになりそうなのは? 「全部だと思いますよ。総合格闘技なんでね。全部チャンスあるじゃないですか。打撃ができるからって、寝技の人が打撃を当てることもあるわけだし。打撃だからとか、当て感がいいからとかじゃない。だからそんなに決めないでくださいよ」
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