キックボクシング
インタビュー

【RIZIN】ブアカーオ、安保瑠輝也をKO宣言「試合を終わらせるのに1Rはかからないと思っている」魔裟斗との3度目の対決は「もちろんやってみたい」

2023/05/04 21:05
 2023年5月6日(土)東京・有明アリーナ『RIZIN.42』に出場する全選手の個別インタビューが、4日(木)都内にて行われた。  第10試合のRIZINキックボクシングルール3分3R(70.0kg契約)で安保瑠輝也(MFL team CLUB es)と対戦するブアカーオ・バンチャメーク(タイ/バンチャメークジム)は、日本での試合は2013年10月の 佐藤嘉洋戦以来約10年ぶり。K-1 WORLD MAXの世界トーナメントを2度制したブアカーオも、今回の試合翌日には41歳となる。変わらぬ実力を見せるのか、それとも若い安保に世代交代を許すのか。 面白い、ハラハラする展開になることは間違いない ――現在の心境は? 「こんにちは。日本に帰って来ましたが、日本ではほぼ10年ぶりくらいの試合になります。日本の雰囲気が懐かしくて、またここで戦いたいと思っていたので嬉しいです。いい準備が出来ました。体重も体調も全く問題なくて凄くいいコンディションなので、リングの上で最高のパフォーマンスを見せたいと思います」 ――改めて安保選手の印象は? 「K-1王者になっていますし、日本でもプロフェッショナルな選手の一人だと思っています。自分よりかなり若い選手ですが油断は出来ないと思っていて、勝つために自分たちのプランを持ってきています。なのでどんな試合をするか、楽しみに見ていてもらいたいと思います」 ――どんな試合展開になりそう? 「面白い、ハラハラする展開になることは間違いないと思っています。自分としては、おそらく試合を終わらせるのに1Rはかからないと思っています」 ――安保選手は「俺レベルの攻撃を受けたことがない」と言っていたが? 「彼が何を言ってもそれは自由。自分には彼を超える数多くの経験がある。その中で本当に強い選手はたくさんいて、多くの挑戦をしてきました。そのように自負しています。もうひとつ、自分がこうしてリングに上がり続けている理由の一つとして強い選手と戦いたいというのがある。自分より弱い相手とやっても意味がないと思っています」 ――年齢差は有利に働く? 「彼と比べて経験豊富なので、どう戦ったらいいかという知識や、相手のテクニックに対応する仕方は対戦相手を上回るものを持っています」 ――魔裟斗さんが解説席に座るが、どんな姿を見せたい? 「魔裟斗は昔から一緒に戦ってきた仲間ですので、自分がまだ戦い続けている姿、自分のスタンダードなところが落ちてないところを見せたいと思います」 ――安保選手は小さい頃からブアカーオ選手に憧れ、10歳の時にタイまで会いに行ったのは知っていた? 「その時のことは覚えています。安保が自分に憧れて自分のような選手になりたいという夢を持ってタイへ来てくれて、彼自身も成功して激しい練習を積んでいろいろな経験も積んでこういうチャンスを持てたことは素晴らしいことですし、自分が今まで戦ってきた選手にもそう言ってくれる選手はたくさんいました。だからと言って、リングに上がったら必ず勝ち負けはつけないといけないし、彼に遠慮したり気を遣うことは全くないです」 ――日本に限らず、試合前にSNSでバトルを仕掛けることについてどう思う? 「そこについては何も感じていません。それは各個人のプロモーションの一つだと思っています。そうやってSNS上で喧嘩のようになることによってお互い刺激し合ったり、試合が面白いものになることはあると思います。ただ、最終的にはリングの上で強い人が勝つわけですから、自分はそこに向かって勝ちを取りに行くだけです」 [nextpage] スピードがあるから怖いとか注意しなければいけないというのは全くない ――安保選手の試合映像は見た? 「見たことがあります」 ――安保選手のスピードに関してはどう思った? 「スピードは全選手にあると思っています。スピードよりもタイミングの方が重要で、スピードと一口に言ってもスピードの種類が選手によって違います。だから安保がスピードのある選手だからと言って、そこを恐れているということはない。ただ、スピードと一緒にパンチの重さ、使い方を重視していかないといけない。スピードがあるからと言っても自分には何も問題はなく、それに対抗できる他の技があると思っているので、スピードがあるから怖いとか注意しなければいけないというのは全くないですね」 ――身長180cm以上の選手とは何人も戦っていて、2019年10月にもクリス・ナギンビ選手にTKO勝ちしている。相手の背の高さは苦にはならない? 「自分は背が高い選手とも低い選手とも多くの試合をしている。それぞれがそれぞれの身長に合わせたテクニックを持っていますが、自分は身長差は気にしてないです。身長が高い選手でもKO出来る」 ――海外でのブアカーオ選手の試合を見ていない日本のファンもいて、ブアカーオ選手は昔の選手じゃないか、もうトシだろうと言う意見もある。そういう意見をしている人たちにどんな試合を見せたい? 「日本では10年近く試合していないので、自分がこれまでヨーロッパとか中国とか他の国で試合をしている姿を見ていない人には、自分が試合から離れているという印象あるかもしれない。ずっと日本で見ている選手と比べると、ブアカーオは今どうなんだろうって声があるのは知っています。でもブアカーオはずっと試合をしてきているので、前と変わらない自信があります。日本で毎回全力で戦って来たように今回も同じような姿を見せたいし、ブアカーオのスタイルを思いだして欲しい。それが相手に対して圧力をかけていくスタイルなのか、それともテクニックを駆使していくスタイルなのかはリングに上がってから相手の出方次第で変わって来るが、絶対に面白い試合にしたいと思っています。以前応援してくださった日本のファンの皆さんが、同じようにやっぱりブアカーオの試合は面白いな、ワクワクするなと思ってもらえるような試合を絶対に見せたいと思います」 ――魔裟斗さんとはもう一度拳を交えたい? 「もちろん。もし魔裟斗とどういう形であれ機会があればもちろんやってみたい。自分はプロなのでオファーされた試合は全部受けたいと思います」 ――RIZINではエキシビションマッチという形で夢の対決が実現している。エキシビションでもいい? 「もちろんOKです」 ――以前より強くなったと感じる部分は? 「40歳になってよくなっていると思っている。理由はずっと続けてきたことにある。休まずやって来たことが自分を成長させてくれていますし、いろいろなタイプの選手と数多くの試合をやって来た経験の中から、相手によってどういう戦い方をしたらいいのかとか、技術的にはもしかしたら昔とは違うスタイルになっているかもしれないが改良されている部分もありますし、テクニック面では以前の自分よりも上回っていると思います」 ーーその年齢で今も世界トップレベルにいられる秘訣は? 「秘訣は特にないけれど、一番重要なのは持続すること。あとはずっとやっていることによって自分の体調を自分で評価できるようになっていることだと思います。自分の体調がすぐに自分で評価できるので、その時々にふさわしい練習方法や、どういったスタイルで戦えればいいかを自分で判断できるようになったのは大きいと思います。食事に関してはエネルギーが必要なのでプロテインを多くとるようにしています。一番のポイントは続けること、身体を動かすことを休まないことだと思っています」
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