2007年10月、2度目の対決でブアカーオを攻略した魔裟斗(C)ゴング格闘技
2023年5月6日(土)東京・有明アリーナ『RIZIN.42』の第10試合で行われる、RIZINキックボクシングルール70kg契約3分3Rの安保瑠輝也(フリー)vs.ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)を魔裟斗が解説することが発表された。魔裟斗がRIZINの解説に登場するのは初。
その魔裟斗が1日に自身のYouTubeチャンネルを更新。安保vs.ブアカーオについて語った。魔裟斗は「ついにブアカーオが安保とやるね。旧K-1チャンピオンvs.新生K-1チャンピオンの面白い戦いだね」と、かつてのライバルとK-1の後輩が戦う試合に興味津々の様子。
ブアカーオについて魔裟斗は「スピードは昔と比べて落ちてる感じはした」と言うが、「ブアカーオの一番のストロングポイントというのは、俺はね、前に出る圧力だと思ってるんだよね。何年か前にABEMAの企画でタイへ行ってブアカーオと会って、軽いマスみたいなのをやったのよ。その時に思ったのが、『えっ、なんでそんなに前に出てくるの?』。攻撃がキツいというより、前に出てくるからとにかく疲れる感じがしたんだよね」と、圧力は健在だとする。
「前に出る圧力vs.安保のスピード。どっちが強いかなっていう」ことがこの試合のポイントだとするが、「この2人の戦い、相性から言って一番安保が苦手なタイプだと思うよ」と、ブアカーオは安保が苦手なタイプだと指摘した。
【写真】安保がやるべきことを実演解説する魔裟斗(C)魔裟斗チャンネル
「とにかく前に出てつかんでヒザ蹴りで来るから。打たせてきた時につかみに来るわけよ」とブアカーオのワンキャッチからのヒザ蹴りに一番気を付けなければいけないとし、魔裟斗のその攻略のために右アッパーと右オーバーハンドを使ったと実演解説。下がりながらでもそれが打てるかどうかが安保勝利のカギとなると説明する。
もうひとつの安保の不安材料は「今回、初めての70kgでしょう? 最後の試合(THE MATCH 2022での山田洸誓戦)は67kg。70kgになったというのは安保にとって67kgの時より力が出ると思うよ。70kgでやった方が強いと思う、67kgより。ただ70kgですっとやってるブアカーオの前に出るパワーは今までやった選手より上だけどね」と、初めての70kgでブアカーオの圧力に耐えうるかということ。
「(ブアカーオは)落ちているけれど40歳の老獪なテクニックと計算する頭は上がってるよね。嫌なことをやって来るよ、絶対に。安保が嫌なことを」と、ベテランならではの戦い方をしてくるとし、「安保が自分の距離で戦えるか」と安保が長い手足を活かした攻撃をいかに当ててブアカーオを近づけさせないかの戦いになると語った。
最後に魔裟斗は「解説しながら僕もこの試合を楽しみたい」と、この一戦に注目していると話した。