【RIZIN】榊原CEO、試合が流れた堀口恭司に5月6日大会出場を提案していた。フェザー級王座戦は「ここで勝ち上がることが必須」

　2023年4月29日（土）東京・国立代々木競技場第一体育館にてケージで行われる『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』に向け、榊原信行CEOがインタビューに応じ、群雄割拠のフェザー級戦線、視察したハワイ大会で試合が流れた堀口恭司の今後等について語った。 　実質、現王者も参加するGPの様相を呈した4月から6月のフェザー級戦で、年末にかけて予定されるフェザー級のタイトルマッチに向け、「ここで勝ち上がることが必須」という榊原CEOは、フライ級についても言及。 　Bellatorハワイ大会の直前で対戦相手の大幅体重超過で試合が流れた堀口恭司について、「試合が無くなった分を、日本で組んであげてもいいんじゃないか、と、5月6日大会の出場を提案しました」と明かした。 堀口はBellatorと何かリンクした大会で出場へ ──全選手が計量をパスし、ダブルメインのフェザー級4選手も好調のようでした。 「フェザー級の上の4人のウェイトに関しては、事前にきちっとコントロールできていることを確認していたので、あまり心配はしていなかったですけど、ダブルメインの4人が見る限り、怪我なくベストコンディションで来ている。この4人が揃ったことに主催者として安堵し、すごく手応えを感じています。アンダーカードも期待感の高いカードが並んでいて、この4月29日代々木と5月6日の有明、そして6月24日の北海道大会と連なるマッチアップがどうなるかも楽しみにしてほしいですね」 ──フェザー級は実質トーナメントのようなものですね。4月29日の牛久絢太郎vs.朝倉未来、斎藤裕vs.平本蓮の勝者同士が戦い、6月のクレベル・コイケvs.鈴木千裕の勝者＝王者への挑戦権を得ることになる。現王者のクレベルはタイトルを賭けてシードの初戦に臨むようなもので。 「そうですね。このあとのRIZINのフェザー級戦線を大きく左右する2試合なので、目が離せないですね。クレベルを頂点としたフェザー級戦線のなかで、ここの4人の勝ち負けで、6月のクレベルvs.鈴木千裕の勝者への次期挑戦権を賭けた、それを占う試合になります。6月が終わった時点でどちらが王者になっているか分かりませんし、それに堀江圭功に一本勝ちしたヴガール・ケラモフもいて、年末に向けて新たな海外選手が出てくるかもしれない。負けた選手でも実現していないカードがあるなか、いずれにしても代々木大会の4人がタイトルマッチに近づくためには、ここで勝つ必要があります」 ──榊原CEOが視察したハワイ大会では、堀口恭司選手の対戦相手のレイ・ボーグ選手が契約体重に変更も大幅体重超過で試合が流れてしまいました。 「僕らも明日は我が身じゃないけど、どういう契約でどういう話をしていたのか。それで（ボーグが）『引退します』と言われてもちょっと困ってしまう。大変でしたね」 ──今後のRIZIZNのフライ級戦線のこともあり、堀口選手がフライ級に戻した2戦目で試合をさせたかったのでは？ 「そうですね。逆に試合が無くなった分を、日本で組んであげてもいいんじゃないか、という風に思って提案しました。“5月6日にどうですか？”と。さすがに2週間しかないなかで対戦相手も含めて調整事があったので、ゴールデンウイークに出場は叶わずではあったのですが、しっかり準備を整えてきた堀口としては、たまったもんじゃないなと。期待をしていたファンも、堀口も可哀そうでした」 ──次戦がどこで組まれるか、ですね。 「やはりBellator傘下の選手なので、Bellatorとの何かリンクしたなかで出場する大義が必要で、その辺はスコット（コーカーBellator代表）とも調整をして、日本で本人ともまた話してどこのタイミングで、Bellatorの次の大会なのか、はたまた日本のRIZINで組むのか、7月末と9月末にさいたまスーパーアリーナ大会を予定していますし、今後詰めていければと思います」 ──対抗戦第2弾などですね。ハワイ大会では、渡辺華奈選手のイリマレイ・マクファーレン戦の判定も厳しいものでした。 「うーん、ホームタウンディシジョンとは言わないけど、地元のすごく人気のある選手を相手に、アウェーに乗り込んでいったときに、判定で圧倒的に不利になるのは仕方ないことなので、判定になっても分かりやすく華奈が勝っているというものを見せる必要があったのだろうなと感じました。彼女も悔し涙を流していましたし、非常に僅差の判定で残念だったと思いますが、それだけ元王者を追い詰めた試合でもあった。今後の渡辺華奈に期待したいと思います」