70戦以上のキャリアを持つキリルアン(左)に挑むはこれが7戦目の石田。身長差は7cm(C)K-1
2023年4月28日(金)東京・後楽園ホール『Krush.148』の前日計量&記者会見が、27日(木)都内にて13:00より行われた。
会見には、第6試合フェザー級のキリルアン・チョー.ハーパヤック(タイ)vs.石田龍大(POWER OF DREAM)、第7試合クルーザー級のANIMAL☆KOJI(TEAM ANIMAL)vs.山口翔大(TEAM3K)の4選手が出席。
キリルアンは70戦以上のキャリアを誇る21歳のムエタイ戦士。サウスポーから繰り出す左ミドルを中心とした蹴りで攻撃を組み立てる好戦的なファイトスタイルを誇る。K-1 GROUP初戦となった昨年12月には、いきなりK-1スーパー・バンタム級王者・金子晃大と対戦。惜しくもKO負けを喫したが、3Rまでもつれる戦いを見せた。
対する石田は名門・POWER OF DREAMの新鋭。サウスポーから繰り出されるテクニカルなパンチや蹴りを武器に、アマチュア時代にはK-1甲子園2019 -60kg王者となった。2020年2月にKrushデビューした後は、6戦5勝(2KO)1敗の好戦績を残している。
石川直生Krush Evangelistは、この試合に見どころについて「POWER OF DREAMの選手はタイ人への苦手意識が少ない戦い方を見せてくれるので、7戦目でタイ人強豪ファイターを撃破できるかに注目しています」と語る。
キリルアンは「明日は全力で戦って、KO勝利を目指したい。良い練習と良い準備ができたので、それができると信じている。K-1、Krushルールに対応するために凄く良い練習ができた。ヒジが使えない、ヒザも十分に使えない中で、Krushルール用の技を多く使えるような練習をしてきました」とルールへの対応と完全決着へ自信満々。
対する石田は「タイ人なので、蹴り負けないのとパンチでも倒せるところを見せたいです」と初の国際戦へ意気込む。さらに「キリルアン選手は金子選手とやって、3Rで倒れているので、俺はそれより早く倒せたらと思っています」とK-1王者より、早期に決着を付けたいとした。
キャリアでは70戦以上のキリルアンに分があるが、石田のテクニカルな攻撃も高いポテンシャルを感じさせる。Krushならではのハイレベルな国際戦が見られそうだ。
第7試合に登場するANIMALは、持ち前の鋭い出足とスピードを活かしたパンチで過去に愛鷹亮から勝利を収め、マハムード・サッタリの持つKrushクルーザー級王座に挑んだこともある。今年1月にはKrushで、中平卓見に判定勝ちして勢いに乗る。
対する山口は4戦4勝(2KO)とプロ無敗の空手ファイター。JFKO全日本大会2連覇など、フルコンタクト空手で輝かしい実績を残し、キックボクシングの道へ。キックでは既に国内王座の戴冠歴もある。昨年9月からK-1 GROUPに参戦しており、2戦2勝と波に乗る。石川直生Krush Evangelistは「クルーザー級、大分選手層が熱くなってきたので、盛り上げてくれる試合になると思います」と期待を寄せる。
ANIMALは「自分は空手家でもないし、ボクサーでもないし、俺はANIMAL☆KOJI。獣の戦い方を空手家、総合格闘家といっぱい戦ってきたので、その場数が生かせる」と自信満々。空手で輝かしい実績を誇る山口に対して「確かに空手をずっと5歳からやってきた山口選手と、元々柔道をやっていた僕。立ち技2,3年の俺が勝ったら、夢あるじゃないですか。格闘技は大人になってもできるんだということを俺が野獣の力で証明したいと思います」と並々ならぬ思いを熱弁すした
対する山口は、フルコンタクト空手を背負っての出陣を強調。「フルコンタクト空手からK-1 GROUP侵略しに来ました。5歳から勉強もせずにずっと空手をやってきました。この僕がやってきた空手がK-1・Krushとの異種格闘技戦で通用しなかったら、僕も困るし、僕の背中を見て頑張っている空手界の後輩たちもがっかりさせてしまうことになる。明日の試合で空手は強いんやぞということをしっかり証明したいと思っています。内容というよりも、“強いか、弱いか”をはっきりさせることがテーマ。これがKrushのテーマでもあると思うので、しっかり倒して勝てるように考えているので、楽しみにしていてください」とファンへKO勝利を誓った。
果たして、白熱するクルーザー級戦線で勝利を収めるのはどちらか?