【RIZIN】朝倉未来、牛久絢太郎へ「格闘技に対する想いは俺の方が上だと思いますね」「今までの格闘技人生の中でも一番強度を上げて練習をしてきた」

　2023年4月29日（土）東京・国立代々木競技場第一体育館にてケージで行われる『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』に出場する全選手の個別インタビューが、27日（木）都内にて行われた。 　第9試合のフェザー級（66.0kg）5分3Rで、牛久絢太郎（K-Clann）と対戦する朝倉未来（トライフォース赤坂）は「ワクワクしています」と現在の心境を語った。 　プレッシャーは「やることやってきたので。もし負けらしょうがないところまでやって来たので。あと、勝つことしか考えてないからです」と、自分の勝利を信じて揺るぎないものがあるのでない、と答える。 　ブランクに関しても「いろいろな人がずっと言ってるんですけれど、そもそも30戦以上戦っているし、メイウェザー戦の時も何万人が見ている舞台でもっと凄い選手と戦った経験があるので何ともないです」とした。 　体重は現在69.5kgでリミットまであと3.5kg。以前、減量に関して朝倉は「感覚が研ぎ澄まされるような気がする」と言っていたが「今、いろいろ自由な身で普通の生活をしている人たちからするとあれやこれや言われないし、自分の自由で生きている。そこで自分に制限をする生活をすると幸せの基準値が下がるというか、ちょっとしたことが幸せに感じるし、我慢することっていいなと思いますね。今の立場だからこそかもしれないです」とその心境を説明。 　三十路を迎えて初の試合になることには「年齢的な部分には何も感じていません、総合は30歳を超えてから強くなると最近思っていて。UFCの王者でも30歳超えている選手が多いじゃないですか。今回は準備期間が長かったので、とても調子がいいです。体重を落とすための練習ではなく試合に向けての練習で体重も落とせたので過去イチいいです」と、むしろこれからだとする。 　練習に関して「スパーリングというよりシチュエーションの練習だったり、ミット打ちの練習を強化して。今までと違うのは試合を想定した練習をしてきたことです。試合より手数を出して強度を上げたり、組みは組み、スパーリングも5分5Rとかでやってきました。相手どうこうというよりは今までの格闘技人生の中でも一番強度を上げて練習をしてきました」と、今まで以上に実戦向きの練習をしてきたという。「驚くようなスパーリングパートナー」に関しては「含まれていないです。（明かすことは）厳しいです」と、この日も明かされることはなかった。 　牛久が「格闘技への想いの差」が勝敗のポイントとなると話したことに、朝倉は「格闘技に対する想いはどちらが上か分からないですね。俺の方が上かもしれない。牛久選手はひとつのことを真面目にやっている選手と、いろいろやっている選手の違いを言ってると思うんですね。でも24時間練習できるわけじゃないし、僕はメリハリを付けてやればいいと思うタイプなんですよ。ひとつのことをずっとやっていると飽きてしまうので。だから格闘技に対する想いは変わらないと思いますね。いや、俺の方が上だと思いますね」と、自分の方が上だと答えた。 　そこで、ハングリーさが低くなっているのではないかと言われることについても「僕もお金を稼ぐ前はそういうことも要素としてあるのかなと。お金が目的で稼ぐために格闘技を頑張っている人もいると思うし、自分もそうだった。でも、稼いでみたら全然違う。元々格闘技が好きだということと、強さの証明の方が大きいですね。お金を稼ぐことよりも」と、金銭だけがハングリーの要素ではないとした。 「努力ってモチベーションを上げないといけないと思いますけれど、ひとつのことにモチベーションを保つのが苦手で、いろいろなことをしながら格闘技をしている。逆に格闘技だけをするとモチベーションが下がると思うんですよ。自分はいろいろなことをしていても、モチベーションを発揮して一気に追い込むことが出来るので、それは性格の問題かなと思います」 　では、お金ではない格闘技の魅力とは何なのかと聞かれると「けっこういろいろなものを懸けていると思うし、1対1で2人の男がリングに上がってそれぞれの応援する人たちがいる。勝敗で全てが変わってしまう世界、そこじゃないですかね」との持論を話した。 　第8試合で同じくフェザー級にて対戦する斎藤裕（パラエストラ小岩）vs.平本蓮（剛毅會）で、平本が勝ち上がって朝倉と対戦することが期待される声が大きいが、「俺はどっちでもいですね。やることになっても俺の方が強いと思っているし、俺はそもそもクレベルとやりたいし、アイツを早く倒したい。そこは見てないですね」と、クレベルにしか興味がないとした。 　朝倉はかつて30歳での引退を口にしたが、今は引退のことは考えていないという。そのことについて聞かれると「自分に可能性を感じるまでは続けたいと思っていますし、3連敗とかしてこの世界で自分はトップに上がれる選手じゃないと気付いたら辞められると思います」と、引退する理由があるとすればそれだろうと語る。 　また、BreakingDownで朝倉未来を知ったファンが初めて朝倉の試合を見た時に、BreakingDownの試合とは違うと思わせたいかとの質問も飛んだが、「それは観てる側が決めるんじゃないですか。ただ観てくださいって感じです。観れば分かると思います」と回答した。