久しぶりに公の場に現れ、熱弁をふるった佐竹
2023年5月14日(日)東京・大田区総合体育館『第一回国際親善大会 KICKBOXING WORLD CUP in JAPAN/TOKYO』の記者会見が、4月26日(水)都内にて行われた。
キックボクシングの大会としては異例の大物政治家が名誉会長・最高顧問・会長・会長代行・副会長・顧問にズラリを名を連ねた今大会の実行委員会に、K-1日本人ヘビー級ファイターのパイオニアである佐竹雅昭・平成武士道館長が会長代行として就任。
公の場に出るのは久しぶりとなる佐竹は、1990年6月30日に日本武道館でドン・中矢・ニールセンとキックボクシングルールで戦ったことから自分の格闘技人生を語り、実行副委員長の土居龍晴(ホーストカップ代表)に説得されて実行委員会に入ることを決意したと説明した。
「まず最初に土台というものを創らないといけないんです。武士道の義をどうすればいいか。義は我を美しくと書きます。その前に土台が必要なんです。骨組みを作って土台を築き上げ、その上にしっかりしたものをかぶせて物事が動いていく。これはあくまでも序章、土台作りだと思っています。僕らがやっている武道的なスポーツはマイナーなんです。そこから我々はしっかりした足元を築き上げて、野球やサッカーに出来ない優しや武士道を通じてのメイド・イン・ジャパンを作り上げたい。いろいろなものが多様性を持って、一番大事な土台作りをこの大会に期待したい。その中でアーツやホースト、セフォー、K-1で当時戦って来たヘビー級のメンバーが集まってきて、彼らが教えている生徒たちが戦う。これは20年間待っていた世界でもあります。上手くいくかどうかは分かりませんが、戦ってみないと道は開けない。これくらいの気持ちを持ったファイターたちを集めていきたい」と熱弁。
自分の役割としては「キックボクシングというものの中で精神的な文化、道徳心、自分自身が強くなる気持ちを持つことが大事。全ての団体が動いていく中、いろいろな方が協力していただけると思います。人材育成としてキックボクシングを伸ばしていきたい。世界の人たちが強さや優しさをつかめていくように、ゆっくりじっくり作っていきたい。武蔵先生は引退後もキックボクシングの世界も見ていたので、僕は引退した後でこの世界では動いていなかったので、ジムの選手やいろいろなところから発掘していく立場として動いていきたい」とした。
実行副委員長に就任した武蔵は「僕はずっと以前から日本で生まれた格闘技であるキックボクシングがメジャースポーツとして確立していくことをずっと考えてきました。そして僕の想いや意識がこの大会に反映されると思い賛同しました。プロで活躍する選手の命を懸けられるリング、これからプロを目指す若者、いま空手を頑張っている子供たちが夢を持てるリングを目指していきたいと思います」と意気込み。
今後は「ヘビー級の日本人をもっと育成していきたい。元々は佐竹先輩が一番最初のヘビー級日本人として戦われて、僕は2番手としデビューしました。ヘビー級しかない時代を知っているので、もう一度ヘビー級を盛り上げたい。発掘していきたい、育てていきたいです」と、ヘビー級の日本人選手の育成に務めたいとした。
同じく実行副委員長に就任したアーネスト・ホーストは「この大会が行われることによって昔のK-1、あの頃の思い出が蘇ると共にキックボクシングがメジャースポーツとして認知されていくようになればいいなと思います。キックボクシングで新しいファン層、昔のファン層を掘り起こせればいいなと思います。1回目ですが、まずは土台を作って継続していくことが大事だと思います」と挨拶した。