王者としての第一戦を異色ファイターと行うことになった与座
2023年6月3日(土)神奈川・横浜武道館『K-1 WORLD GP 2023』の第一弾対戦カード発表記者会見が、4月14日(金)都内にて行われた。
スーパーファイトのK-1ライト級3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GPライト級王者・与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs.アーロン・クラーク(アイルランド/Soma Fight Club)が決定。
与座は2017年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ空手家で、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。2021年12月にKrush初参戦を果たし、蓮實光を左ハイキックで豪快KO。2022年2月のK-1でいきなり朝久泰央と対戦すると、延長戦で勝利する番狂わせを起こした。8月には篠原悠人をKO、12月にはエークピカートに判定勝ち。2023年3月の朝久との再戦で勝利し、第6代K-1 WORLD GPライト級王座に就いた。戦績は14勝(6KO)2敗。
クラークはISKAライト級(-61kg)アイルランド王者、Cage Legacy -59kg アイルランド王者で戦績は15勝(6KO)3敗の24歳。世界各国で試合をし、59kg~67kgと幅広く階級を問わずに試合をしている異色のファイターだ。中村拓己K-1プロデューサーは「戦い方も自由奔放な選手でキャラクターも濃い。賞金稼ぎというニックネームが付いている。K-1に出てきたら面白いと思う」と太鼓判を押した。
会見ではまずクラークからの「これまでいろいろなチャンスを求めて国・階級を問わず戦ってきたが、いよいよ日本、そしてK-1で戦うことが出来て最高の気分だ。与座はK-1王者になるべくしてなった男だろうが、俺はK-1王者という夢と金のために突き進む。俺の行く手を阻むヤツはぶっ飛ばすだけだ」との挑発的なコメントが読み上げられた。
与座は「K-1王者になって初陣ということで、ここからがある意味本当の勝負だと思っています。これから自分がK-1を引っ張っていく覚悟と手本を見せたいと思っているのでご期待ください」との意気込み。
異色な相手を迎えることには「これからは世界に自分の強さを示していくのがひとつのテーマなので、海外の強豪とやれるのを嬉しく思っています。ただ、レベルが違うと思っているので圧倒して勝ちたいと思っていますね」と問題なし。
どんな試合を見せたいかとの問いには「やっぱり勝つのは大前提。これから先、ずっと勝ち続けていかないといけないと思っていますが、その中でも勝ち方が問われてくると思うのでいい勝ち方が出来るように。ただ、自分の実力を100%出せば自然とそういう勝ち方になるんじゃないかなって自信がある。そこに注目して欲しい」と、100%を出せれば自然といい勝ち方が出来るとした。
前回の試合から2日後にもう練習を再開したとのエピソードについては、「格闘家なので練習が仕事、練習するのが当たり前だと思っているので、次の日もしようと思ったんですが撮影とか取材が増えたので2日後になっただけです」と、本当は試合翌日から練習を再開しようと思っていたという。
相手の試合映像はすでに見たと言い「ブロックして打ち合うところは打ち合うとか、飛びヒザ蹴りやバックハンドブローといったトリッキーな技も多く使う選手」だと評し、「やりづらさもあるとは思いますけれど、勝ちに来てくれれば噛み合う試合になると思っています。自分はオランダへ修行に行って外国人選手のハングリーさは経験して分かっているので、きっと自分の王者としての立ち場を奪いに来ると思うので力でねじ伏せていきたいと思っています」と宣言した。