2023年6月3日(土)神奈川・横浜武道館『K-1 WORLD GP 2023』の第一弾対戦カード発表記者会見が、4月14日(金)都内にて行われた。
スーパーファイトの-56kg契約3分3R延長1Rで、K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、エムレ・カラジャ(トルコ/Emre Karaca Fight Club)と対戦する。
金子は2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと連続KO勝利を収め、2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で優勝してK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けを喫したが、その後は2連続KOで再起。2023年3月に最強の挑戦者と目されていたコンペットを破り初防衛に成功した。戦績は17勝(10KO)2敗。
カラジャはボクシング、キックボクシング、ムエタイと様々な立ち技格闘技を学び、2022年にはWAKO欧州選手権スーパー・バンタム級で優勝。プロ戦績は10勝(2KO)無敗の32歳。中村拓己K-1プロデューサーは「ボクシング経験者らしくパンチの回転が速いので、金子選手とは噛み合う試合になると思う」と評した。
会見ではカラジャからの「自分には様々な競技や大会で戦った経験があり、タフさ・賢さには自信がある。金子とは激しくそして盛り上がる戦いが出来るだろう。ファンの皆さんにタフで見応えのある最高の試合をお見せしよう」とのコメントが読み上げられた。
金子は「前回コンペットとやって塩試合になってしまったので、今回はKOして爆発して試合を盛り上げて行きたいと思います」と意気込み。
そのコンペット戦で自分の持ち味を出せなかったのは「彼の上手さがあって攻めきれなかったのがあって。そういう相手と自分の中で、試合の中でやりながらその課題をクリアー出来ればなと思います」と振り返る。
対戦相手の映像はすでに見たと言い、「ガンガン来る相手でいい打ち合いになって盛り上がると思いました」と中村P同様、自分と噛み合いそうだとする。
「コンペットとはまた違った強さがあると思う。コンペットの場合は距離感だったりの強さですけれど、今回の相手は攻撃力があると思うので、そこに対抗していければいいかなと思っています」とし、「もちろん攻撃力も技術も自分の方が優って勝ちたいと思っています」と攻撃力勝負になっても負けないとの自信。
今回のテーマは何かと聞かれると「破壊と再生です」と答えた。
また、ライバルである玖村将史との3度目の対決が期待されていることには「それを頭に入れながら目の前の敵に集中して、試合をしながらどんどん強くなっていきたいと思っています」と、玖村戦へ向けてレベルアップしていきたいと語った。