ONEにも出場した元ラジャダムナン&ルンピニー王者ランボーを迎え撃つ笠原
2023年4月30日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2023 act.2』の記者会見が、12日(水)都内にて行われた。
今大会より、オープンフィンガーグローブ(以下OFG)着用の試合が導入されることが発表された。これにより、SBの特徴である投げ・絞め・関節技(全てスタンド状態でのみ有効・寝技は無し)がよりやりやすくなることが期待される。
その第一弾マッチとして、スーパーライト級3分3R延長戦無制限RでSB日本ライト級王者・笠原弘希(シーザージム)vs.元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者・元ルンピニースタジアム認定スーパーライト級王者・元プロムエタイ協会スーパーライト級王者ランボー・モー・ラッタナバンディット(タイ)がメインイベントで決定。
笠原はフェザー級・スーパーフェザー級・ライト級とSB史上初の三階級制覇を達成し、前口太尊、スアレック、重森陽太など他団体の王者クラスを相手に10連勝だったが、昨年12月にチャド・コリンズに判定で敗れ連勝が途絶えた。しかし今年2月、2022年RWSライト級リーグ戦優勝者のラムナムムーンレック・ティーデット99を延長3回にわたる激闘の末に判定3-0で降してみせた。
対するランボーはムエタイ戦績100勝50敗4分の戦績を誇り、2023年3月31日にルンピニーで開催された『ONE Friday Fights 11』にポンシリの欠場を受けて急遽出場し、タイソン・ハリソンに3R KOで敗れているが、この試合でOFGマッチを経験している。
笠原は「OFGで試合をするとお話しをいただいたので、その時は個別でお話しをいただきSBでOFG上等でやれるのは僕しかいないと思って引き受けました。ワクワクすると答えましたが、OFGマッチは倒し倒されのより人間の生物的強さが見れられるので僕に合っているのかなと。なので面白い試合が出来るのかなと思います」と意気込み。
対戦相手のランボーについては「ONEの試合動画をまだ1回しか見ていませんが、テクニックを上手く使っていて、アグレッシブなところはアグレッシブ。別に高い壁ではないと思いました」と評する。
すでにOFGでの練習は始めており、「自分が殴る方に関しては何ともなかったです。拳がちょっと痛いくらいで。バンデージの巻き方を工夫してやっています」と違和感はほとんどないと言い、「倒し倒されの場面が増える試合になると思います。OFGなのでSBの立ち関節、投げ技が決めやすくなってくると思うので、よりSBを体現できるような試合になってくると思います」とSBの技が生きるのではないかとした。
また、OFGマッチで戦いたい相手はいるかと聞かれると「階級は違うから分からないけれど戦えればロッタンとも殴り合いたいです。殴り合いが出来る人とバチバチやりたい」とまずはロッタンの名を上げた後、「総合の人も試合が出来ると思うけれど、鈴木千裕選手はOFGでも出来ると思うので、その選手とやり合っても面白いと思います」と、KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者でRIZINでも活躍中の鈴木千裕の名をあげた。
ランボーからは「今回SBに参戦できることになってワクワクしています。自分はOFGでも試合をしている。どんなルールでも相手をKOするために戦う。笠原は私を恐れるでしょう。楽しみにしていてください」とのコメントを寄せた。