2023年4月9日(日)東京・大田区総合体育館『ROAD TO ONE & Shimizu presents BOM OUROBOROS 2023』(U-NEXTにてLIVE配信)にて、サンデー・ブンレックシアン(タイ)と53kg級3分5Rで対戦する竜哉・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム)の試合直前インタビューが主催者を通じて届いた。
竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目の同世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目の同スタジアム王者に。2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。怪我で戦列から離れていたが、2022年12月に約1年ぶりの復帰戦で秒殺KO勝ちした。
サンデーは、オムノーイスタジアム認定フライ級王者でラジャダムナンワールドシリーズで名高が対戦したパタックシンと1勝1敗の戦績があり、タイではS級クラスの強豪だという。
ラジャダムナンのフライ級のタイトルを狙いたい
――今回日タイ対抗戦のメンバーに選ばれて心境はいかがですか。
「僕は副将という立場なので絶対に勝って大将の名高につなげないといけないと思っています。普通のワンマッチと臨む気持ちはそこまで変わりはありませんが、全員で勝ちたいという気持ちはあります。先日WBCで優勝した日本チームと同じく、日本を背負って戦うからには絶対に負けたくないという気持ちでいます」
――今回の相手、サンデー・ブンレックシアンは現役のオムノーイスタジアムのフライ級チャンピオンで、2月25日の『ラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)』で吉成名高選手が対戦したパタックシンと1勝1敗の戦績があり、タイではS級クラスの強豪ということですが、試合映像を見ていたらどのような印象がありますか。
「首相撲で攻めるタイプでガンガン前に出て気持ちが凄く強い選手という印象があります」
――どのような作戦を考えてますか。
「自分の得意なローとパンチで相手の気持ちを折った上で勝ちたいと思います」
――前戦となった昨年12月のネーウィン・コファイタイラン戦ではローで見事なKO勝ちでしたが、今回も短期決着を仕掛けますか?
「今度の相手はタイで一流選手ということもあり、そう簡単には勝たせてもらえないと思うのですが、ローでも自分が勝てるように頑張りたいと思います」
――ローで倒すコツはご自身なりに何かありますか。
「ローでのKOは今までに2回ぐらいしかなく、自分のスタイルはローを効かせた上で仕留めるというものなので、ローには自信を持っています」
――新しく出したい技もあったりしますか?
「前回パンチでいきたいと言って、パンチを見せずに終わってしまったので今回はパンチでも進化した姿を見せたいと思っています」
――普段の練習では名高選手と同じボクシングメニューをこなしているのでしょうか?
「3年前からボクシングは横浜光ボクシングジムで赤尾亮(第32代OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者)さんに習っています。今年で3年目なのですが、フィジカル面も強化してきたことでスピードは上がっていますし、ボクシングは最近赤尾さんに褒めていただけるようになり、『上達している』と言っていただき自分でも感じています」
――今回勝ってどういう一年にしたいですか。
「サンデー選手はタイのトップ選手だけに今回勝ったらデカいので、またタイのリングに上がれるように頑張りたいと思います。またここ数カ月でタイでの試合を再開した士門のラジャダムナンスタジアムでの試合を生で観ていました。日本でやるムエタイの試合もいいのですが、やはりタイで試合をして自分の実力を見せたいと改めて思いました」
――日本で勝つ方が知り合いにも観てもらえたり報道されたりと反響は大きいかと思いますが、なぜタイにこだわるのでしょう。
「ムエタイはタイが本場なので、現地でタイ人トップ選手を倒して結果を残すことが本物の選手だと思うので、ムエタイを始めた小さい頃からそこを目標にしてこだわってきました」
――以前は国内でヒジなし路線でも結果を残してきましたが、どのように考えてますか?
「今はそっちの路線は全然考えていなく、ムエタイ一筋でやっていくだけです。今年中にはいっぱい倒してラジャダムナンのフライ級のタイトルを狙いたいと思います。4月の次の試合はまだ決まっていないので、怪我がなければすぐにでもやりたいと思います」
――今年は何戦ぐらいやりたいですか?
「今年はできるだけ多く戦いたく毎月でもいいぐらいなのでどんどんやっていきたいです」
――吉成選手は同じジムで同じ軽量級だけに負けたくないという意地もありますか。
「毎日一番一緒に練習しているので負けたくないですし、僕も軽量級のトップ戦線で盛り上げていきたいと思います。身近に国内最強であり、ムエタイでも敵なしの名高が身近にいることで目標設定しやすく、そこを目指していけば自分も必然的にトップにいけると思っています」