タイとの対抗戦、そしてBOMミドル級王座決定戦に臨むMIKE JOE
2023年4月9日(日)東京・大田区総合体育館『ROAD TO ONE & Shimizu presents BOM OUROBOROS 2023』(U-NEXTにてLIVE配信)にて、ヨックペット・カノムチーンモォーペンヴィパ60(タイ)とBOMミドル級王者決定戦3分5Rを争うMIKE JOE(BATTLE FIELD/TEAM J.S.A)の試合直前インタビューが主催者を通じて届いた。
JOEはアマチュアボクシングからキックボクシングに転向し、MMAにも挑戦した184cmの長身選手。2020年8月のKrush、2021年3月のK-1で共に勝利を収めている。2021年12月のBOMでクリスチャン・ジョセフを5Rに左ボディでKOし、第4代Bigbangスーパー・ウェルター級王座に続きWMCインターコンチネンタル・ミドル級王座を獲得すると、2022年9月には喜多村誠をTKOに破りWPMFインターナショナル・ミドル級王座も獲得して三冠王となった。
ヨックペットはプロムエタイ協会、BBTVトーナメント王者の肩書を持ち、BOMの中川夏生代表は「めちゃくちゃ強く、MIKE選手にとっては試練の一番になりました」と紹介。JOE自身も「相手選手の映像を見たところ、めちゃくちゃ強く、やりがいがある相手なので当日はぶっ倒したい。相手はヒザが鋭く、タイミング、バランスの取れた攻撃をします」と強敵だと認めている。
勝負所はここだなという部分は見えた
――今回日タイ対抗戦のメンバーに選ばれて心境はいかがですか。
「名高選手は若くしてもうムエタイ界のトップファイターで僕の先輩になるので尊敬していますし、同じメンバーとして戦えることはとても光栄なことです。今回BOMミドル級のタイトルも懸かっているので気合いが入っています。自分の持ち味を出して重量級の面白さを伝えるだけです」
「外国人選手との戦いは数戦でアメリカ人選手とは対戦経験ありますが、タイ人とは初めてになります。ムエタイ選手だからと特に意識していることはなく、自分がやってきたことをやるだけで変に相手のペースに飲まれたり、考える過ぎることはないです」
――対戦するヨックペット選手についてはどういう印象がありますか。
「何試合か見たところ、巧い感じの選手でしたが、そんな危険だと感じさせる武器はありませんでした」
――ムエタイ対策はどのようにしていますか?
「勝負所はここだなという部分は見えたので、練習では、そこを攻める対策や、自分が今までやってきたことに磨きをかけています。あとはリングに上がった時にどのパターンで攻めていくかを試合をやりながら組み立てていきます。ぶっつけ本番というよりは何があってもいいようにやれることを今やっています。僕はあんまり器用なタイプではないので、パンチ、ローで攻めるのを基本パターンにしつつ、それ以外にも前回、昨年9月の喜多村誠戦以降は首相撲を強化して、いくつか武器を増やして磨きをかけるなど、総合的に技術を上げています。どれだけ磨きをかけるかを重視していて、練習自体は地味なものなんですけど、質を上げて量を増やしていますね」
――相手は巧いタイプの選手ということですが、KOする自信はありますか?
「変に考え過ぎず巧く器用に戦おうとせず、もちろん倒すタイミングがあれば絶対に逃さずに倒しにいきます」
――今年の目標はありますか。
「まず今回の試合に勝つことはもちろんですが、与えられた試合を一個一個確実にクリアーしていき、ONEのムエタイルールでのオープンフィンガーグローブでの戦いに興味があるのでONEのような大きな舞台で戦いたいと思います。あと、今回タイ人が相手ということで、その先にルンピニーやラジャダムナンスタジアムのタイトルにも興味があるので、そういうところも視野に入れていきたいですね」
――2021年3月のK-1のリングで対戦を予定していた木村“フィリップ”ミノル選手との一戦は木村選手の怪我で試合が流れました。今、木村選手はK-1を離脱して様々な団体で活躍していますが、どのように感じて
いますか。
「特に何とも思わないですね。今後カードが組まれるようなことがあっても、彼はきっちりと試合前の仕事(=減量)ができない方なので、そういう人とは仕事できません」
――最後に会場のファンにメッセージをお願いします。
「今回も気合いを入れて会場に来てくれる方々に試合をお見せしますので応援よろしくお願いします」