KO負け、手術からの再起戦を迎えるチャン・リー
2023年4月8日(土)東京・新宿FACE『Krush~RING OF VENUS~』の第4試合Krush女子アトム級3分3R延長1Rで、女子MMAファイターのKAI(ファイティスジムMSC)と対戦するチャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)のインタビューがKrush公式サイトにて公開された。
チャン・リーは2018年9月の『KHAOS.6』からK-1 JAPAN GROUPの大会に初参戦、女子アトム級の主力選手として活躍。2021年6月のKrush-EXでは期待のJKホープの紗依茄から判定2-1で勝利をもぎ取ったが、11月のKrushでは山田真子に判定負け。2020年1月には新鋭のKihoに勝利し、6月のK-1女子大会では紗依茄から自身初のKO勝ちを奪った。10月には菅原美優のKrush女子アトム級王座に挑戦したが、KOで敗れ今回が再起戦。戦績は7勝(1KO)8敗1分。
中途半端に勝っても意味がない
――昨年11月のKrushアトム級タイトルマッチでは王者・菅原美優選手にKO負けという結果でした。あの試合を振り返ってもらえますか?
「負けてしまったことは悔しいですが、試合後に手術をして目が覚めた時に『まだ格闘技ができるな』って喜びを感じて、また頑張ろうと思えました。試合の敗因は自分に負けたというか、本来自分がいるべき場所に居続けることができなかったことが敗因だと思います」
――タイトルマッチということで普段とは違うプレッシャーもありましたか?
「そうですね。そういったプレッシャーもあったと思います」
――今だから言える話ですが、試合前の記者会見で悲壮な覚悟を感じていたので、試合後にもう現役を続行しないのではないかと思ってしましました。
「めっちゃ考えましたよ。自分はここまでの選手なのかなって。そのくらいガツンと“喰らった”のは確かです。でも時間が経つにつれて格闘技をやりたい気持ちが戻ってきました」
――先ほどコメントにもありましたし、ご自身のSNSでも公表されていますが、試合後に卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)の手術を受けたとお聞きしました。
「練習していて腰や体に痛みが出ることがあって、試合が終わって手術することにしました。やはり最初は不安もありましたが手術後に痛みもなくなって、健康な身体になったことも格闘技を続けようと思った要因の一つですね」
「敗因が明確に分かったので、そこを打破するための練習ですね。言い方は難しいですが…今回は自分を手に入れて勝ちたいです」
――対戦相手のKAI選手にはどんな印象を持っていますか?
「去年の代々木大会でも試合を見ていて、もともと階級が上なのでパワーはあるのかなと思います」
――タイトルマッチで敗れてからの復帰戦、どんな試合をしたいですか?
「中途半端に勝っても意味がないと思っていて、さっき話したように自分の課題を打破して、自分を手に入れて勝てるかどうか。タイトルマッチと同じかそれ以上の気持ちでやりたいです」
――今回は昨年の「K-1 RING OF VENUS」に続いての女子大会で「Krush RING OF VENSUS」としての開催です。女子大会が開かれることにはどんな考えがありますか?
「女子の格闘技も注目されている中で、今回はKrushでの女子大会が開催されて。私自身、このKrushという舞台で誰よりも目立つ試合をしたいと思っています」
――チャン・リー選手の復帰戦を楽しみにしているファンのみなさんにどんな試合を見せたいですか?
「心配しなくても大丈夫、という試合を見せたいです。この試合に勝つだけじゃなく、次につながるインパクトある試合をします。自分に勝つことが出来れば、自ずとそうなると思っています」