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【DEEP】平松翔が谷岡祐樹をKOで「チャンピオンやりましょう、RIZINも出たい」、古根川充が岩本達彦を鮮烈TKO、中本龍平が上荷大夢に一本勝ち、松場貴志が早坂を完封、村上彩がサダエを下す、松田亜莉紗が3連勝、瀧口、堂園が豪快KO勝利!

2023/04/02 15:04
 2023年4月2日(日)14時より、大阪市住吉区南住吉の住吉区民センター大ホールにて『DEEP OSAKA IMPACT 2023 1st ROUND』が開催された(ツイキャス配信)。  前日計量では、メインイベントのバンタム級(5分3R)で戦う平松翔(パラエストラ松戸)が61.65kg、谷岡祐樹(パラエストラ加古川)が61.5kgでパス。  平松は「復帰戦で地元大阪のメインを務めさせて頂けることに感謝します。谷岡選手ばちばち殴り合いましょう」「4.2大阪、求められている以上の熱い試合します。勝つ」と意気込みを記し、対する谷岡も「しっかり明日パラエストラ加古川の強さ見せてきます」と、ほか松場貴志ら同門のチームで勝つとした。  また、今大会では「DEEP JEWELS」の女子2試合も行われ、アトム級(5分2R)で対戦するサダエ☆マヌーフ(総合格闘技道場コブラ会)が48.00kg、村上彩(フリー)が47.90kg。ストロー級(5分2R)で戦う松田亜莉紗(BLOWS)が52.40kg、純玲(パンクラス大阪稲垣組)が51.60kgでそれぞれパスしている。  なお、当初、セミファイナルで予定されていたバンタム級の増田拓真(総合格闘技道場 reliable)vs.牧野滉風(柔術&MMA アカデミーG-face)は、牧野が体調不良により欠場となっている。 [nextpage] 『DEEP OSAKA IMPACT 2023 1st ROUND』速報 2023年4月2日(日)大阪・住吉区民センター大ホール開場13時45分 開始14時 ▼DEEP バンタム級 5分3R〇平松 翔(パラエストラ松戸)61.65kg[1R 4分13秒 KO] ※右ストレート×谷岡祐樹(パラエストラ加古川)61.5kg  平松は、2021年10月に海飛に右フックで1R KO勝ち後、2022年3月に山口皓大を1R TKO。同年8月にMG眞介と対戦し、三日月蹴りを効かせてのカウンターの右で1R TKO勝ちで3連勝をマークしている。  しかし12月のDEEPで元・英雄伝説王者のRyukiに1R KO負けとなっており、再起を遂げることが出来るか。対する谷岡は、元DEEP☆KICK王者からMMAに転向し、4勝1敗、3連勝(2連続KO勝ち)中。ストライカー対決を制するのは?  1R、ともにオーソドックス構え。谷岡は左右ローからワンツーの跳び込み。さばく平松は右ロー。しかし谷岡も右ローを返す。  詰める谷岡は右カーフキックを効かせると平松はバランスを崩す。平松の右ローはかわす谷岡。しかし2発目は被弾。左テンカオで飛び込む平松に右ストレートを狙う谷岡。蹴りに左ジャブで平松のアゴを上げる。平松の蹴りがローブローとなり中断もすぐに再開。  左から右で飛び込む平松。谷岡のワンツーに平松のアゴが上がる。さらに金網に詰まると谷岡が右をヒット! 打ち合いのなかで再び右を被弾する平松だが、叫びながら谷岡につかつかと歩いて近づき、谷岡の左に左ストレートをヒット!  ヒザを落とした谷岡も左右を返すが、金網に詰める平松は右から返しの左! ダウンした谷岡は立ち上がるが、そこに首を掴み右を連打しヒザも突く平松。最後は、谷岡の左にカウンターの右ストレートを打ち抜くと、谷岡が大の字で後方に倒れ、すぐにレフェリーが間に入った。  平松が逆転の勝利。4勝3敗と勝ち越しを決めた平松は、「前回負けて、今回キックボクサーが相手で、タックルが作戦でしたが、やっぱり僕は喧嘩しか出来ません。チャンピオン(現暫定王者は石司晃一)やりましょう。RIZINも出たいです」と語り、再びケージに登ってガッツポーズを見せた。 (C)DEEP [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分3R×岩本達彦(BLOWS)66.20kg[2R 2分46秒 TKO]〇古根川 充(修斗ジム ASH)66.05kg  1R、ともにオーソドックス構え。リーチを活かしジャブ&ローの岩本。古根川は左ジャブ、右ストレート。かわす岩本も右ストレートを突く。互いにまだ遠い間合い。  左ジャブのダブルで前に出る岩本に、かわす古根川は、内側に右ストレートを突く! ジャブを刺す岩本を詰めてダブルレッグの古根川。その頭にヒジ、鉄槌を落として、離れる岩本。追う古根川はダブルレッグ、さらにボディロックでテイクダウンを奪うと尻着く岩本はハーフガードで拍子木を聞く。  2R、両手を回して圧力をかけて左右ラッシュする岩本に、顔面をガードして前に押し返す古根川。右を振ろうとするが、そこに岩本はシャープな左ジャブを合わせる。  詰める古根川に右ローを突く岩本。さらに長いワンツーも。しかし古根川は、1R同様に内側を突くノーモーションの右ストレートをヒット! 少し間を置いて岩本がヒザから崩れてダウン。そこに古根川がパウンド連打でレフェリーを呼び込んだ。復帰戦で勝利した古根川は、四方に「押忍」と十字を斬って退場した。 [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分3R〇中本龍平(BLOWS)61.40kg[1R 3分53秒 三角絞め]×上荷大夢(TEAM AGENT)61.40kg  長身サウスポー構えの上荷。オーソの中本は右を振って組んで尻を着かせるが、すぐに立つ上荷が四つからバックへ。これを中腰で落とした上荷は逆に十字を仕掛ける。  脇を開けて逃れた上荷が上から攻めると、下の中本はそこにカウンターの三角絞め! 力の抜けた上荷に三角マウントとなったところでレフェリーが間に入った。中本は12月の牧野滉風戦の敗北から復活勝利。 [nextpage] ▼DEEP フライ級 5分2R〇松場貴志(パラエストラ加古川)57.20kg[判定3-0] ※20-18×3×早坂優瑠(CORE QUEST KUSIHRO)56.80kg  1R、左ハイを当てえて詰める松場に、早坂はその左足にシングルレッグ。足にしがみつく早坂にヒジを落とす松場だが、早坂は引き込みフックガード。上の松場は金網詰めてヒジ打ち。足を間に入れる早坂をさばいて鉄槌。早坂もすぐに足を戻してフックガードに戻す。  右で差し上げて足で跳ね上げスイープを狙う早坂。上の松場はその都度バランスを保ちながら中央に戻りヒジ。早坂を出血させる。足は越えさせない早坂。松場はインサイドガードから金網に押し込んで鉄槌・ヒジ。松場のラッシュに足を効かせて凌ぐ。早坂の左目尻からの出血にドクターチェック。  2R、サウスポー構えから中央でじっくり構え、左ローを狙う松葉。早坂は金網に詰まると遠間からシングルレッグ狙いもそれを切る松場ががぶりからバックテイクへ。正対してガードでそれをさせない早坂だが下に。  ハーフから細かくヒジを落とす松場。いったん体を離し、足をさばきながらパウンドを狙う。早坂の足をさばいてのパウンド飛び込み。足を手繰りにきた早坂にがぶりからダースチョークも狙うが、早坂も仰向けになり、松場の身体を遠ざけて防御。松場は終始上でゴングを聞いた。判定は3-0で松場が勝利。12月のフライ級GPでの本田良介戦の敗北から復活を果たした。 [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分2R〇MG 眞介(reversal gym osaka anne)61.00kg[判定3-0] ※20-18×3×山本哲也(IGGY HAND'S GYM)61.70kg  1R、オーソの眞介は右ミドルを当てる。サウスポー構えの山本は、眞介の右ハイをかわすと、眞介は左ロー。さらに左の飛び込みに、山本は右前手を合わせに行く。  詰める眞介は右ミドルを胸にヒット。さらに左前手のフック。山本も左ミドルを蹴り返すと眞介の右の蹴りを掴んで押し込む。左で差して押し込むのは眞介。右で小手に巻く山本。ブレーク。眞介の右ハイをかわす山本。  2R、右前手で飛び込む山本をかわす眞介は右ミドル! さらに左フックから組んで押し込むが山本は突き放し。自分から腰に組みに行く。右ローを当てる眞介。互いに慎重な展開のなか、右オーバーハンドを狙う眞介。山本は左インロー。  眞介の右フックを掻い潜りボディロックからテイクダウン。立つ山本。右ハイを打つ眞介にバランスを崩させる山本は詰めてダブルレッグへ。それを差し上げる眞介。  判定は3-0(20-18×3)で有効打を当てた眞介が勝利。8月の平松戦のTKO負けから再起を果たした。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS アトム級 5分2R〇村上 彩(フリー)47.90kg[判定3-0] ※20-18×3×サダエ☆マヌーフ(総合格闘技道場コブラ会)48.00kg  村上は柔術黒帯にして、コスプレイヤー、YouTuberなど多方面で活躍。古瀬美月を腕十字で極めるなど、デビューから4連勝と波に乗っていたが、2022年9月の『DEEP JEWELS 38』で須田萌里に判定負け。プロ初黒星を喫した。2022年12月の前戦では沖縄のにっせーに判定勝ちを収めている。  対するサダエは2013年の『DEEP JEWELS 2』でハム・ソヒとタイトルマッチを戦い、判定負けもハムを追い込んでいる。2022年3月のDEEP JEWELSで8年ぶりに復帰。桐生祐子に判定負けを喫するも、8月には富松恵美にヒジ打ち有りの特別ルールで判定勝ちしている。  1R、村上の左右の前進にサダエはサイドステップで的を絞らせないが、詰める村上はすぐに脇を潜りバックテイク、両足フック。  亀になるサダエに両足を内側からかけて身体を伸ばしにかかる村上。サダエが凌ぐと4の字ロックで組み、顔に足をかけて腕十字へ!  足を顔にかけて内側を向いてヒジを抜いたサダエはヒザを立てて上に。下から十字を狙う村上の足をさばきバックへ。リアネイキドチョークを狙うが、村上は腰をずらし正対するとすぐにバックを奪い返す。  2R、サウスポー構えのサダエ。村上は右の飛び込みをアゴ下に。サダエも左の蹴りを返す。村上は詰めてダブルレッグテイクダウン。立ち上がろうとするサダエのスタンドバックからバックマウント。脇をすくいながら腕十字を狙うが、前方に落としたサダエ。潜る村上は下から内ヒールフック狙い。  足を抜くサダエに、ガードの村上は外掛け外ヒール狙いのトランジッションで立ち上がり、足関節狙いのサダエも切り、パウンド。  判定は3-0(20-18×3)のフルマークで村上が勝利した。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS ストロー級 5分2R〇松田亜莉紗(BLOWS)52.40kg[判定3-0] ※20-18×3×純玲(パンクラス大阪稲垣組)51.60kg  松田は、小学4年生でリトルリーグに入団、中学はリトルシニア、高校で硬式野球を始め、2013年に女子プロ野球の京都フローラに入団。2013~2014年に女子プロ野球リーグのベストナインに選出され、2014年には外野手としてジャパンカップ個人賞を受賞。そして2015年に京都フローラがリーグの年間女王に輝き、大会MVPに輝いた。  2017年に格闘技転向のため引退。2021年にアマチュアMMA、2022年にプロに昇格し、11月の2戦目で長野美香を判定で下す金星をあげている。対する純玲は2022年8月にアマチュアMMAを経験。MANAに判定負け。今回がプロMMAデビュー戦となる。  1R、ともにオーソドックス構え。松田は左右の蹴り、右ロー。さらに右オーバーハンド。かわす純玲も右を狙い、詰めて右ミドルをガード上に当てる。左から右で跳び込む純玲だが、ステップでかわす松田は右フックで純玲を金網に詰めるとダブルレッグテイクダウン!  ハーフガードの純玲にパウンド連打。足を手繰りながら立とうとする純玲に松田はバックを奪い、バックマウントからリアネイキドチョーク狙い。その背後の頭を掴んで前方に落とした純玲だが、その際で落とし切れず、松田はバックに乗り直してリアネイキドチョークへ。その後ろ手を掴んで剥がす純玲。ゴング。  2R、右ミドルで前に出る純玲。さらに左右に松田は組んでシングルレッグを引き出してテイクダウン。足関節狙いの純玲に、足を抜き、上取る松田。下からアームロック狙う純玲に腕を外して4の字ロックへ。しかし正対した純玲が上に。ここでがぶりで立ち上がる松田はまたもシングルレッグテイクダウン!  サイド奪い、マウントからパウンド連打! 亀の純玲は動いてストップはさせないが、松田はバックキープして細かいパウンド。判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R〇瀧口脩生(総合格闘技スタジオ STYLE)66.20kg[1R 2分59秒 TKO]×ハンセン玲雄(総合格闘技道場 reliable)66.20kg  サウスポー構えのハンセンに、オーソの瀧口はシングルレッグへ。左で差して体を入れ変えるハンセン。離れて左ローを突くと、そこに組みに行く瀧口。突き放すハンセンは左ミドルを当てて左ストレートも。頭を振って詰める瀧口は組んで投げも残すハンセンが左で差して押し込みブレーク。  離れ際に右を突く瀧口が、なおも詰めて右を当ててハンセンを押し倒すようにダウンを奪い、マウント&パウンド! レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R〇堂園 悠(修和館)65.85kg[1R 2分59秒 KO] ※左ストレート×ケンヤスキー(ALIVE 沖縄/SHIMAZILIANS)66.25kg  1R、サウスポー構えのケンヤスキーは左ストレート。オーソの堂園に左インローも。堂園は右ロー。詰めて来た佐藤に踏み込んでの右オーバーハンドを当ててダウンを奪う!  パウンド連打に立ち上がるケンヤスキーは、左右を打ち返しに行くが、詰める堂園は左ストレート! ケンヤスキーが後方にダウンし、レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R〇前薗 渓(格闘技吉田道場)66.00kg[判定3-0] ※19-19マスト前薗×3×佐藤勇駿(K-clann)65.00kg  1R、サウスポー構えの前薗。佐藤の左右にひざを落とすが、組んでボディロックテイクダウン! 背中見せて立とうとする佐藤のバックにつくが、正対して上を取る佐藤がハーフに。  脇差しシングルレッグで立ち上がる前薗は佐藤の左足を両足で挟んで引き出し、佐藤の立ち際にボディロック。小手に巻く佐藤を大腰で投げてテイクダウン!  佐藤の立ち際にバックにつくが、ここも佐藤は正対。前薗はすぐに足を手繰りテイクダウン、バックも前に落とされたところでゴング。  2Rも詰めてボディロックテイクダウンは前薗。バックにつくが再三、佐藤に正対を許す。右で差して立ち上がる前薗はボディロックから前方への崩し、シングルからダブルレッグに切り替えるが、その頭を三角に固める佐藤。前薗は持ち上げて三角を外してパウンド。立ち上がる佐藤に四つに組み。突き放した佐藤が残り10秒で左右を振るがゴング。 [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分2R〇山﨑鼓大(BLOWS)61.50kg[1R 3分42秒 リアネイキドチョーク]×田中壱季(エンカウンター)60.85kg  1R、サウスポー構えの山﨑が左ストレートでダウン奪うと田中はクローズドガード。インサイドから山﨑はヒジ、パウンドを落とすが、田中も蹴り上げ立ち上がる。  右ジャブ、左ミドル、左ハイも打ち込む山﨑はボディロックテイクダウン。バックテイクから4の字ロックに組み、リアネイキドチョークを極めた。 [nextpage] ▼DEEP ストロー級 5分2R〇多湖力翔(ネックス)52.55kg[判定3-0] ※20-18×3×亮馬(パラエストラ天満)52.55kg  1R、ともにオーソドックス構え。開始早々に多湖がテイクダウンからバックテイク。背負って立つ亮馬だが落ちない多湖が引き込み、リアネイキドチョークを狙うが亮馬は凌ぐ。  2R、多湖の左の蹴りを掴んでテイクダウンに行く亮馬に、右腕を持って引き込んだ多湖は下から三角絞めへ。肩は抜けている亮馬はまたいでシザーズからバックテイク。4の字フックを組むが、外した多湖が正対して立ち上がり。足手繰る亮馬にギロチン狙いからバックテイク。今度は多湖が4の字ロックで背後からパウンドしてゴング。  判定3-0(20-18×3)で多湖が勝利した。 [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分2R〇木村総一郎(パラエストラ加古川)62.25kg ※体重超過[1R 2分22秒 TKO] ※パウンド×キャプテン禎(修斗 GYMS 直心会)61.25kg ▼DEEP バンタム級 5分2R〇千種純平(パンクラス大阪稲垣組)60.90kg[2R 0分26秒 ギロチンチョーク]×関本龍翔(パラエストラ東大阪)61.15kg ▼オープニングファイト DEEP フェザー級 5分2R〇森田敢流(パンクラス大阪)65.50kg[判定3-0] ※19-19マスト森田、20-18×入江一輝(brotherfoot TeamKZT)66.00kg 【中止】▼DEEP バンタム級 5分3R増田拓真(総合格闘技道場 reliable)牧野滉風(柔術&MMA アカデミーG-face)※牧野が体調不良により欠場
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