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【PANCRASE】高木凌が遠藤来生を鮮烈KO! 髙橋攻誠が長岡弘樹を下す、小川徹が引退式、平信一が余勇利をドミネート、松井斗輝が5戦無敗に

2023/03/26 16:03
 2023年3月26日(日)東京・ニューピアホールにてPANCRASE昼夜大会が行われ、17時から夜の部『PANCRASE 332』が開催された(※選手名から見どころ)。 ▼フェザー級 5分3R×遠藤来生(Power of Dream Sapporo) #5位・14勝9敗3分[2R 4分29秒 KO]〇高木 凌(パラエストラ八王子) #10位 5勝1敗  1R、遠藤の左の飛び込みに、高木は右ストレートでダウン奪う。高木はバックに回りパウンド連打、4の字ロックでリアネイキドチョークを狙うが、遠藤は凌ぐ。  2R、1Rのダウンもありななかなか入れない遠藤。高木もじっくりと構えてじりじりと詰める。金網に詰めて長い左ジャブから右にまとめる高木。遠藤の右オーバーハンド、左ストレートもかわし、右跳びヒザで前に!  詰めて左を振ってきた遠藤にカウンターの左を当てて、返しの右も振ると、遠藤は前のめりにダウン。左のパウンド1発ですぐにレフェリーが間に入った。  鮮烈なKO劇を見せた高木は、「前回の負けもあって、バンテージ巻く時に手が震えるくらいでした。でも昨日もパラエストラ八王子のみんなが繋いでくれて、4月に亀井先輩の試合もあるので、僕も繋げてよかったです。これからも必死に頑張るので、応援よろしくお願いします」と、語った。 ◆「ストライカーといえば高木凌、といわれる選手になりたい」 「前回負けていて、試合前にどうしてもその負けが頭によぎってしまって、だけど、自分を信じて指導してくれた人や、体を張って繋げてくれた先輩や後輩も、漢を見せてくれたので、自分も漢を見せたいと思って戦いました。  練習では所属のパラエストラ八王子に加え、ボクシングの内山高志さんのKOD LAB、専修大学のレスリング部、あと、ロータス世田谷さんに出稽古に行かせてもらっています。ロータスにも世界で戦っている人たちがいっぱいいるので、ボコボコにされています。自分もそういう人たちのようになりたいと思っています。  最初は相手の距離やリズムを掴むために少し時間をかけて、入ってきたきた左に右を合わせましたが、カウンターを待つというより、自分からも攻めながら“いつ当たるかな、合わせられるかな”といろいろ考えながら戦っていました。1Rのチョークは……ちょっと練習しなきゃな、と(苦笑)。  2R目は、1R目に相手が効いたことは無かったことにして、調子に乗らないようにまた組み立てて行こうと思い、入りました。跳びヒザから結果、倒したのは右なんですけど、練習ではほかのパンチやヒザも出しているので、その練習しているものの一つが出たなと。相手が左を出していたのも見えていましたね。そこに左を当てて右。全部、攻撃は見えてました。最後も前のめりに倒れたのでこれ以上、パウンドする必要もないなと。  課題はバックで極め切れなかったこと。もっと冷静に、相手をどう崩して戦えるか。トップ選手はこんなもんじゃないので、しっかりまた練習で1日、1日、自分なりに積み重ねて成長していきたいです。  パラエストラ八王子を常勝軍団にしたいですし、パラエストラ八王子の選手と対戦する選手を怖がらせるくらいに威圧感のある軍団にしたいです。(鈴木)千裕くんともよく練習します。学ぶことだらけです。すごく勉強になります。  目標は世界を目指すこと。そのためにも日本一のストライカーになりたいです。ストライカーといえば高木凌、といわれる選手になりたいです」 ◆GOZO「あのくらいのポテンシャルを持っていることは分かっていた」 「あのくらいのポテンシャルを持っていることは分かっていたので安心して見ていました。高木だけじゃなく、フェザー級には亀井晨佑、梶本保希、それに鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)くんもいてみんな若くて強い。それに徳留(一樹)や高橋(良明)もいて、いい練習が出来ていると思います」 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R 〇髙橋攻誠(RIGHT THING ACADEMY)#5位・2勝1敗[判定3-0] ※30-27×3×長岡弘樹(DOBUITA)GRACHAN第3代同級王者・29勝25敗13分  1R、ともにサウスポー構えから長岡の組みに左で差して押し込む高橋はヒザ、ボディロックから前に崩してバック狙い。長岡は右で小手巻き、正対。両脇差して体入れ替え、ダブルレッグ狙うが、差し上げる高橋が突き放す。なおも長岡がダブルレッグに入りホーン。3者10-9で高橋を支持。  2R、長岡の左右に左をかぶせる高橋。長岡は詰めてダブルレッグにトライも再三差し上げる高橋。両足をスプロールしてスタンドに戻すが、長岡は詰めてダブルレッグ、崩されない高橋は左を突く。3者10-9で高橋。  3R、押し込む長岡に体を入れ替える高橋がシングルレッグへ。ここは足を戻す長岡。しかし高橋は押し込み両差しからテイクダウン。尻を着く長岡を引き出し、蹴り上げ狙う長岡を後転させて立ち上がりを詰める。長岡に体を入れ替えさせない高橋。スタンドで最後に左を突いてゴング。  判定は3-0(30-27×3)で高橋が勝利。「3戦目で7試合目でプレッシャーもありましたけど勝てて良かったです。これまで打撃の試合が多かったですが、今日は、もともとのスタイルで組みの試合も見せたかったので、そういう試合が出来ました。大学を卒業して身の周りの不安もあるんですけど、とりあえず今日は勝てて良かったです」と笑顔を見せた。 [nextpage] ▼IMMAF国際ルール バンタム級 3分1R-小川 徹(TRIBE TOKYO M.M.A)第6代フライ級王者/15年NBTスーパーフライ級優勝[判定無し]-清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A)第2代スーパーフライ級王者 /09年NBTフライ級優勝  勝敗無しながら、同門同士、蹴りも当て、長南亮代表から「顔面も打て」の声に拳を振る両者。ともに動き止めない攻防を見せた。  ケージの中での引退式で小川は、「清水さんの背中を追うためにTRIBEに入りました。11年間、格闘家として才能があったわけではありませんが、応援をしてくださる方がいてベルトを獲り、こういう場を設けていただき、ありがとうございます。TRIBE TOKYO M.M.A、若い選手が増えています。皆さんの魂をそういった選手に預けて欲しいです。このリングで戦えなくなるのは、正直、寂しい気持ちがありますが、次のステージで今まで以上に頑張ってやっていきたいと思います」と挨拶し、10カウントゴングを聞いた。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇平 信一(綱島柔術/ZST)22勝15敗10分・6位/ZST第2代ライト級王者[判定3-0] ※30-27×3×余 勇利(マッハ道場)2勝2敗・7位 “暴走ジャーマン”平は、芳賀ビラルにKO勝ちの西尾真輔に2022年10月に2R 一本勝ち。“下剋上ファイター”余の2022年は7月に望月貴史に判定勝ち、10月にDARANIに1R TKO勝ち。  1R、前蹴りから組んでボディロックテイクダウンの平。立つ余を何度もボディロックで崩してダブルレッグテイクダウン。何度も立つ余は払い腰で投げるが、平もすぐに立って組んでいく。3者10-9で平のラウンドに。  2R、先に詰める平はボディロックテイクダウン。余を寝かせるとハーフから左で枕に巻き、ヒザ。細かいヒジ・鉄槌を落とす。ブリッジから立ち上がる余。すぐに詰めて左右から後退しサークリングしながら打撃の余を詰めてボディロックテイクダウン。上を奪い、鉄槌でホーン。2Rも3者10-9平を支持。  3R、余に距離を作らせない平は詰めてボディロックテイクダウン。足が効かなくなってきた余からハーフでパウンド、ヒザ。背中をついた余はブリッジも潰した平が上から頭をアゴ下につけてパウンド。最後は立ち際にジャーマンを狙うが投げられず。  判定は3-0(30-27×3)で平が勝利した。 [nextpage] ▼ストロー級 5分3R△植松洋貴(NEVER QUIT)2勝1敗1分・8位/2022年NBT同級優勝[判定1-1] ※29-28.28-29, 28-28△リトル(HIDE'S KICK)10勝12敗1分1NC 2022年ネオブラ優勝後、2022年10月に江崎壽に2R 一本負けした植松。対するリトルは1年半年ぶりの参戦。2021年10月の前戦では、高島俊哉に判定負け。  1R、頭を上下させて左右を振るリトルに植松はアッパーでダウンを奪い、リアネイキドチョークを狙うが、後ろ手を剥がしたリトルは、ホーンまで凌ぐ。2者10-9植松、1者10-8植松。  2R、詰めて左右、右カーフを効かせるリトル。植松は金網背にヒザ、右を返すが、リトルはシングルレッグから頭抜き、バックフィストも。3者10-9リトルのラウンド。  3R、詰めるリトルは前蹴り、左右からシングルレッグも切る植松。金網背負わせるリトルは強振も軸はぶれる。松井もヒザを入れるがリトルの我武者羅な攻めに後手に。  判定は1-1(29-28, 28-29, 28-28で)のドローで激闘は痛み分けとなった。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R×佐々木亮太(蒼天塾あざみの道場)9勝8敗2分[3R 3分18秒 TKO]〇松井斗輝(パラエストラ柏/初参戦)5勝  1R、ともにオーソドックス構え。強い右ローを当てる松井。佐々木の5度のテイクダウン狙いの組みを切り、ボディ打ち! 佐々木も右スーパーマンパンチを返すが、松井が詰めて打ち下ろしの右下段蹴りを効きせると佐々木の左足が流れる。3者10-9松井。  2R、右カーフを打つ松井。佐々木のシングルレッグを切り、スタンド。佐々木のドクターチェック後、佐々木は一気に詰めてシングルレッグへ。尻を着かせるがここで差し上げて上を取るのは松井。左ジャブ、右ストレートの強打は松井。さらにワンツーに搔い潜った佐々木がシングルレッグから反対の足首もつかんで尻を着かせる。金網使い立つ松井。まもシングルレッグで引き出そうとする佐々木だが、松井は片足立ち。残り時間を聞いて、佐々木はハーフで引き込みも、そこに松井はヒジを落とす。3者10-9で松井支持。  3R、松井の右をかわして組んで引き込みハーフの佐々木。足たぐり潜りを狙うが、剥がしてヒジの松井が上から肩固め狙いも自ら解いてスタンドに。佐々木のスーパーマンパンチをかわす松井が佐々木の組み際に右を合わせると佐々木がダウン! パウンドでレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R×鬼神光司(CAVE)7勝9敗1分[判定0-3] ※28-29×3〇川北晏生(TRIBE TOKYO M.M.A)7勝3敗3分  川北は、2021年9月のネオブラ決勝で風間敏臣に判定負けも、その後は修斗で5戦負け無し(2勝3分)。約2年ぶりのPANCRASE参戦で上位を目指す。対する鬼神は谷育磨、漆間將生を相手に連勝も、現王者・田嶋椋、高城光弘には連敗中。ここが踏ん張りどころ。  1R、組みの鬼神に川北は近距離で右を当てて鬼神の腰を落とさせる。さらに終了間際にシングルレッグで尻を着かせる。3者10-9で川北のラウンド。  2R、組む鬼神にスタンドバックについて片足をかける川北がリストコントロール。背中に乗ろうとするが、鬼神は正対。その際でジャンピングのギロチンチョークは川北も。鬼神は下に落として首を抜く。3者10-9川北。  3R、右の打ち合いから先に組む鬼神。突き放す川北になおも詰める鬼神は金網へ。そこでギロチンチョークを仕掛ける川北だが、鬼神は右足を越えている。スタンドでともに打ち合い。左を当てる川北に、鬼神も右を返してホーン。  判定は3-0(29-28×3)で川北が勝利した。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇大塚智貴(CAVE)5勝2敗・2021年NBTストロー級優勝[2R 0分27秒 ギロチンチョーク]×赤崎清志朗(香取道場)6勝8敗  1R、赤崎の蹴り終わりに組んだ大塚はボディロックテイクダウン。すぐに立つ赤崎は体を入れ替えて逆にボディロックテイクダウン。ここも大塚がすぐに立つとなおも赤崎はボディロックテイクダウウンを狙うが、足をかける大塚は倒されず。赤崎がボディロックテイクダウンに大塚が立ち上がり左右で追ってホーン。3者10-9で赤崎支持。  2R、開始早々の赤崎のダブルレッグテイクダウンに大塚がカウンターのギロチンチョーク! クローズドガードの中に入れて極めた。
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