(C)Zuffa LLC/UFC
2023年3月18日(日本時間3月19日)英国・ロンドンのO2アリーナにて開催される『UFC 286: Edwards vs.Usman 3』に向け、前日計量が17日(同18日)同地に行われ、フライ級のマルコム・ゴードン以外の全選手が計量をパスした。
メインイベントでは、ウェルター級新王者レオン・エドワーズ(英国)が地元ロンドンで、前王者カマル・ウスマン(ナイジェリア)を迎えうつ因縁のダイレクトリマッチが組まれ、両者はともに170ポンド(77.11kg)で計量をパス。
今回は3戦目のトリロジー。初戦は2015年1月にウスマンがエドワーズに判定勝ち。2戦目は、2022年8月に、19連勝中だった“絶対王者”ウスマンを、最終5Rにエドワーズが左ハイキックでKOに下し、新王者となっている。
3回目のフェイスオフでは満員の観衆のなか、両者はともに近づいて舌戦を展開。最後は正面を向いて、笑顔でエドワーズが地元ファンの前で胸を叩いてみせた。
前戦で、4Rを制しながら5R目に逆転KO負けしたウスマンは、アウェイに乗り込んだ前王者らしく、ファイトウィークから、トラッシュトークを仕掛けていた。
公開会見での記者から「チャンピオンの1戦目、失礼、2戦目は『標高の高い場所で本調子じゃなかった』と言っていましたが、今回は母国英国での試合で前回とは異なる内容になりますか?」と問われたエドワーズは、「アマチュアからプロになっても、英国で負けたことはない。ファンや家族や友人の応援を受けて戦うのは力が入る。いつも皆の応援が俺の背中を押してくれた。今回の試合もそうなる」と、ホームでの勝利に自信のコメント。
するとウスマンは、「あれは2戦目だよな。じゃあ、1戦目の言い訳を聞かせてくれよ」と挑発。
するとエドワーズも「お前が顔面に食らったファッ●ン・ヘッドキックの言い訳は?」と返し、観客から大歓声を受ける。
ウスマンは、「言い訳なんか無い。ガードを下げてしまっただけさ。それを見逃さなかった美しいテクニックだった。じゃあ、それまで顔面を一方的に殴られていたときの言い訳は?」と、すぐに応戦。
It's officially popping off between our main event! 👀 #UFC286 pic.twitter.com/q7d18CBT1x
— UFC (@ufc) March 16, 2023
エドワーズは「顔を殴られていた? 俺をケージに押し付けていただけだろ?」と返すと、ウスマンはその言葉にかぶせるように「コーチから檄を飛ばされてただろ?『カモン、ロッキー! 負けるな』って」と劣勢だったことを思い出させるように煽った。
「俺は過去最悪のコンディションだったのに顔に傷一つつかなかったんだ。あいつはずっと腕を振り回していただけだ」と言うエドワーズの言葉にかぶせて、「『アイツに屈するな』ってずっと言われてただろう。『弱気になるな』『アイツに屈するな』『ア・イ・ツ・に・屈するな』って」と挑発を続けた。
ウスマンのトラッシュトークに、エドワーズは「まあ、見とけって」と返し、コーナーマンの言葉を連呼するウスマンに対し、「お前ちゃんと(失神から)起きてんのか? いまも脳が揺れてるようだ」と、フィニッシュしたのは自分だと誇示した。
1勝1敗の決着戦。ともに手の内を知り尽くした3部作の結末は、地元のエドワーズの防衛か、ウスマンの王座奪還か。事前のオッズでは、アップセットが起きた前回ほどではなくとも、挑戦者ウスマンが今回もフェイバリットとなっている。
今回のロンドン大会は、日本時間18日(土)27時(19日2時)にスタート予定のアーリープレリム、朝4時からのプレリムがUFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信されるほか、朝6時に始まるメインカード5試合を含む全試合がUFC FIGHT PASSでライブ配信。また、メインカードは『WOWOW』でも放送される(※高阪剛が語るエドワーズvs.ウスマン見どころ)。
【写真】コ・メインはライト級3位のジャスティン・ゲイジーと、6位でUFC6連勝中のラファエル・フィジエフが対戦。
How about that Young Punisher! 😮💨
— UFC Europe (@UFCEurope) March 17, 2023
🇬🇧 @MuhammadMokaev is looking to keep climbing the flyweight Top 15 with a win vs. 🇧🇷 Jafel Filho! #UFC286 pic.twitter.com/8CGNuKRXqM