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澤田千優、エフェヴィガ雄志が『ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクト』に選出、5.6『Combat Global』出場も決定、日本からコーチの海外視察支援も

2023/03/09 21:03
 これまで平田直樹、平田樹、田上こゆる、北野一声、本野美樹、高木オーディン祥多、木下憂朔らの名前がアナウンスされてきた『ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクト』選出者。  今回、第6期生として2022年修斗ウェルター級新人王のエフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA)、第7期生として修斗女子アトム級王者の澤田千優(AACC)の2選手の海外修行と、現地での大会出場が発表された。  2022年より格闘家専門のスポーツエージェント「ON THE ROAD MANAGEMANT」と連携し、MMAの若手格闘家に海外での練習環境を提供する共同プロジェクトとして発足した同プロジェクトは、2023年から武者修行の期間延長や現地での試合出場など、さらに内容をパワーアップさせている。 滞在を2カ月に延長、コーチの渡航費用も支援、現地大会への出場交渉も (C)Combat Global 「世界で勝てる日本人選手を発掘する」目標のもと、これまで通り、選手の渡航費やジムへの支払いを行う基本的なサポートに加えて、主に下記3点が追加された。 ①今回より武者修行の期間を平均2カ月に延長。 ②海外の指導力の実態を習得し、チームマネジメントの向上に役立てていただくため、プロジェクト参加選手が所属するジムのコーチの渡航費用もABEMA格闘チャンネルにて負担し、支援する。 ③武者修行に挑戦する選手の希望や諸条件が一致した場合、現地で行われる総合格闘技の大会への出場も交渉・支援する。  上記に伴い、今期渡米するエフェヴィガと澤田は、既に米国時間5月6日に開催される『Combat Global』への出場も決定、試合の模様はABEMA生中継されることも発表となった。  同プロジェクトは、世界で活躍することを目標に日々奮闘している、あるいはすでに世界で戦っている日本人の若手選手を一定期間、米国に滞在させ、さらなる成長のきっかけを得ることを期待し、それぞれの適性に合った北米トップレベルの総合格闘技ジムで、経済面を心配することなく練習だけに集中することが出来る環境を提供するもの。  これまで参加した7選手は、ABEMA格闘チャンネル公式YouTubeでの『Fighter's Diary』などを通して、それぞれの成長した姿を見せている。 エフェヴィガ「自分で練習をつくることが重要」  今回、渡米したエフェヴィガは、2019年北斗旗全日本空道体力別選手権(男子-260)で準決勝進出者。2022年3月の『EXFIGHT 4』で岡澤弘太に1R TKO勝ちでプロMMAデビューを飾ると、LDHの『POUNDSTORM』では、グンター・カルンダに判定勝ち。2023年1月には、プロ修斗「2022年度新人王決定トーナメント フライ級決勝戦」でクアト驎を1R TKOに下して優勝するなど、プロ3連勝中。  エフェヴィガは、5期生でUFCデビューを果たした木下憂朔も練習したキルクリフFCが出稽古先となる。元UFCウェルター級王者のカマル・ウスマン、元Bellatorライト級王者のマイケル・チャンドラー、UFCの佐藤天らトップ選手が所属する同ジムに合流を果たしたエフィヴィガは、「到着から約1週間が経ちました。生活にも少し慣れトレーニングに集中する余裕が出てきました。1つ気付いたのは“自分で練習をつくる”という事です。数多くの選手が在籍していますが、レベルには差がありキックをカット出来ない選手も。コーチも多いですが常に目が届くわけではないので、自分で目標設定が必要です。打撃の得意でない相手を殴って気持ちよくなることは出来ますが、それは日本でも出来ます。ここでは練習になるテイクダウンをした方がいいでしょう。自分のレスリングのレベルはここでは下から数えた方がだいぶ早いので、あらゆる局面で渡り合えるよう精進していきます」と、目的意識を持って練習に取り組む重要性を語っている。  エフェヴィガが所属するTRIBE TOKYO MMAの長南亮代表は、「今回の海外武者修行の企画にエフェヴィガ雄志を参加させて頂き感謝致します。今現在、世界の強豪ファイター達はアメリカに滞在してトレーニングする事が主流となっています。日本と世界の選手レベルに差がついてしまっている中、日本人の若手が1人来たくらいでは歓迎される事は無いでしょう。しかし、この企画のチャンスを活かし必死にもがきしがみ付いて、アメリカの地にエフェヴィガがいたという痕跡を残して欲しいと思っています。それが自分だけではなく日本のMMAのレベルアップに繋がるはずです」とコメントを寄せた。 澤田千優「一日一日を大事に練習に臨みたい」  また、第7期生の澤田千優は、2018年東日本学生選手権フリースタイル50kg級優勝、全日本社会人選手権優勝、全日本選手権5位などの実績を持つレスラー。  兄・澤田龍人の背中を追って2021年5月に修斗でデビュー。リーグ戦で優勝するなど3勝1分で11月に初代女子アトム級王者に輝いた。  2023年2月17日にタイのルンピニースタジアムで行われた『ONE Friday Fights 5』では初出場で2R アメリカーナで一本勝ち。そのときはリングで行われた大会だったが、今回の『Combat Global』では修斗同様にケージのなかで戦うことになる。  その試合に向け澤田は、UFC登竜門『LFA』で活躍中の堀内佑馬、前UFC世界女子ストロー級王者カール・エスパルザらが所属するチーム・オーヤマで修行することになる。  第7期生となる澤田は、「このような機会を与えていただけたことについて、関係者の皆様、並びに応援してくださっている全ての皆様に感謝いたします。総合格闘家になってからまだ経験の浅い私ではありますが、このチャンスに感謝しつつ、総合格闘家として、人間として、成長していけるよう一日一日を大事に練習に臨みたいと思います。海外で生活し、練習をすることは初めての経験です。初めてのことばかりで不安もありますが、私には信頼できる家族や仲間がいるんだと信じ、思い切ってチャレンジしていきたいと思います。リラックスしつつもよい緊張感、昂る気持ちを持ちながら過ごしたいです。この経験を経て、格闘技ファンの皆様に注目されるような選手になります! まだまだ未熟な私ですが、必ず強く成長して帰ってきます! 応援よろしくお願いします!!」と意気込みを語っている。  送り出す阿部裕幸コーチは、「小さい時からAACCで育ち、高校大学とレスリングで世界を知った澤田千優。藤井惠、浜崎朱加 という、世界の舞台で一時代を作った先輩たちの背中を見て育った澤田千優は、やはり世界に目を向け勝負に出る。私としてはワクワクとドキドキで楽しみでしかありません。皆さん、澤田千優のこれからのさらなる飛躍を見続けてください」と期待を寄せた。 北野P「別人のように強くなることはできなくても『何か』を掴んで」  今回の発表に「ON THE ROAD MANAGEMANT」シュウ・ヒラタ氏は「2カ月みっちりファイトキャンプ。そして試合して稼げて帰れます。だけでなく、コーチの方にも試合前に現地入りして頂き、こちらのチームの練習の視察、コーチとの意見交換などもします。企業視察みたいなものです。是非選手とコーチの皆さんに応募して頂きたいです」とツイート。  ABEMA格闘チャンネルの北野雄司エグゼクティブプロデューサーは、「日本人が世界のステージで対等に勝負できる時代を取り戻すため、さらに支援の規模を拡大し、滞在期間の延長・コーチの帯同や現地での大会出場などもサポートすることにしました。このわずかな期間で別人のように強くなることはできなくても『何か』を掴んで帰ってきてほしいです」と記している。  本プロジェクトでは、随時若手格闘家からの応募を受け付けている。条件は“世界での活躍が期待される、プロ戦歴10試合未満・30歳未満のMMA格闘家”のみで、現在から過去にいたるまでの出場団体や、契約先ジム、マネジメントなどの一切は問わない。 ◆応募連絡先ABEMA格闘チャンネル エグゼクティブプロデューサー:北野雄司応募先メールアドレス:[email protected] ※ABEMA格闘chの各SNSメディアや、北野個人へのDMでの応募も可能。 ◆応募条件「世界での活躍が期待される、プロ戦歴10試合未満の30歳未満のMMA格闘家」であること。※これまで・今後の出場団体や契約先ジム・マネジメントなどの一切は問わない。
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