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2023年4月30日(日)にパンクラスが東京・立川ステージガーデンにて「PANCRASE 333」を開催することを正式発表。「バンタム級王座統一戦」として正規王者・中島太一(ロータス世田谷)と暫定王者・田嶋椋(OOTA DOJO)のタイトルマッチを行うことをリリースした。
▼PANCRASEバンタム級 王座統一戦 5分5R
中島太一(ロータス世田谷)第4代王者/12年NBT同級優勝・16勝14敗1分
田嶋 椋(OOTA DOJO)暫定王者/22年NBT同級優勝&MVP・7勝1敗
「王座統一」──2022年12月に第4代王者としての初防衛戦を、怪我で欠場し暫定王者を生んでしまった正規王者の中島と、そのチャンスを見事に掴みシンデレラ的に暫定王者となった田嶋椋による一戦が決定した。
33歳の中島は2020年9月にフェザー級で次期王座挑戦者決定戦で堀江圭功にスプリット判定で勝利し、2021年5月にISAO(現Bellator)が持つベルトに挑戦も判定負けで戴冠ならず。2021年12月にバンタム級に階級を戻し、ハファエル・シウバが返上した同級王座を巡り、井村塁と対戦。2R TKO勝ちでベルトを巻いた。2022年4月の前戦『RIZIN.35』では、ヴガール・ケラモフのマウントからの三角絞めに一本負けしている。
対する23歳の田嶋は、2022年10月のネオブラバンタム級優勝&MVP。2021年5月の『格闘DREAMERS』で齋藤奨司に一本勝ちするなど、MMA7勝1敗の田嶋は、2021年9月に現UFCの風間敏臣に一本負けしたのが唯一の黒星。以降、サイバー遼、水永将太、鬼神光司、上田祐起を相手に4連勝でネオブラを制している。2022年12月には、TSUNEとの暫定王座戦で4R TKO勝ちでベルトを巻いた。
オーソから長いジャブ&ロー、強いケージレスリングと型にハメる強さがある中島。TSUNE戦で左を被弾しながらも粘り強い組みとジャブ、左右の連打を突き、タオルを呼び込んだ田嶋。
総合格闘家として30戦以上経験し油が乗り切っている中島に対し、23歳の田嶋はまだ7戦。下馬評では圧倒的に中島が有利だろうが、若さと勢いは時に豊富な試合経験を凌駕することも有る。ゴールデンウイークに二人はケージで対し、最後に残る王者はひとりだ。
4月30日は当初、『RIZIN LANDMARK 5』も代々木で開催予定だったが、ともにビッグマッチでセコンドが重なる選手も少なくなく、RIZINが4月29日に大会をずらしている。PANCRASE立川大会はほかにも王座戦が並ぶか。