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【ONE】アンドラージが4R終了時リネカーにTKO勝ちで涙の戴冠! タワンチャイがローキックで秒殺防衛、グラップリング戦で三浦彩佳がケリーを苦しめるも判定負け

2023/02/25 09:02
ONE Fight Night7 2023年2月25日(土)、タイのルンピニースタジアムのリングで『ONE Fight Night 7』が開催された。日本からはグラップリングで三浦彩佳が参戦した。 ▼ONE世界バンタム級王座決定戦 5分5R×ジョン・リネカー(ブラジル)144.00 lbs, 1.0176[4R終了時 TKO] ※リネカーがカットしドクターストップ〇ファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)144.75 lbs, 1.0036※アンドラージが新王者に  2023年2月25日(土)にタイのルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 7』のメインイベント「ONE世界バンタム級王座決定戦」で、ジョン・リネカー(ブラジル)とファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)が対戦する。  両者は2022年10月の『ONE FIGHT NIGHT 3』にて対戦。当時王者だったリネカーが計量失敗により王座剥奪の上で、アンドラージが勝った場合のみ戴冠の試合で、アンドラージ優勢のなか、3R途中にアンドラージのヒザ蹴りがリネカーの下腹部に当たり試合続行不可能に。偶発性の下腹部攻撃によるノーコンテストとなっていた。  1位のアンドラージは中国のクンルンファイトや武林風でキックやムエタイを戦ったストライカー。2020年7月のONE参戦から5連勝し、2021年2月には佐藤将光に判定勝利し、実力を証明した。MMA8勝2敗1無効試合。  対する2位のリネカーはUFCで12勝3敗の戦績を築くと2019年10月にONEに参戦。2022年3月に王者ビビアーノ・フェルナンデスのタイトルに挑戦し、KO勝利で王座に就いたが、10月のアンドラージ戦で計量失敗、王座を剥奪されている。MMA戦績は35勝9敗1無効試合。  事前インタビューでは、前戦を「試合は5Rあった訳だから、何があってもおかしくない状況だった」「今回は鉄製のファールカップに変えた」といい、再戦に向け「この戦いで唯一やらないことは、後ろに下がること」と長身ストライカーのアンドラージに対し、圧力をかけていくことを宣言する。  王座奪還を目指すリネカーを相手に、前戦であと1歩のところでベルトを逃したアンドラージは、タイ・プーケットで合宿。今回はそのままバンコク入りし、大一番に向かう。  ケージではなくリングで行われる今大会で、立ち技でもリングの経験の多いアンドラージは「この試合は長くても2Rで終了する。間違いなく、僕がジョン・リネカーを“もう一度KO”する」と、絶対的な自信を持って臨む。対する元王者リネカーは、超新星アンドラージとの「5R・リング」の再戦をいかに戦うか。  1R、今回はハイドレーションテストも減量も順調にパスした元王者リネカーが先に詰める。オーソ構えのアンドラージはリネカーの右にヒザを合わせに行く。  さらに右ヒザにダブルレッグテイクダウンはリネカー! すぐに立ち上がるアンドラージを投げるリネカー。コーナーで立つアンドラージに左右をまとめる。  ガードを固めるアンドラージは右カーフ。そこに右ストレートを狙うリネカー。左ミドルハイイはアンドラージ。リネカーは右オーバーハンドからダブルレッグテイクダウン。ここもすぐに立つアンドラージは小手巻き。序盤から力を使うリネカーに、アンドラージにはワンツー! 右フックで前に出るリネカーに左ヒザはアンドラージ!  効かされたリネカーだが右を返す。さらに右テンカオのアンドラージ。リネカーの右フックが顔面をかすめる。リネカーは右カーフ! さらに右ボディ。リネカーも右カーフを当てると、右ストレート! さらに左でリネカーがグラつくもクリンチ。そこにヒザを突くアンドラージだがゴング。  2R、詰めて右ボディはリネカー。さらに右カーフにアンドラージが尻餅。しかし、すぐに立つアンドラージは左、リネカーのダブルレッグを切る。  ジャブを当てるアンドラージに、リネカーは右カーフの打ち合いから左右を振って組んでボディロック。右で小手に巻くアンドラージにバックに回して崩してサイドバックでパウンド連打。立つアンドラージは、右カーフ。そこに右オーバーハンド、左を突くリネカー。しかしアンドラージは左ヒザ! リネカーは左右ローを前足に突く。  しかし、アンドラージは左ジャブを連打。リネカーは右カーフを連打。さらにダブルレッグも切るアンドラージはまだオーソのまま。右カーフを2発突くリネカー。  アンドラージは左ジャブ、右テンカオ。さらにワンツーにリネカーは右ロー。ジャブの連打で前に出るアンドラージに右フックを狙うリネカー。アンドラージの左ジャブに右ボディストレートはリネカー。  3R、圧力をかけて右を肩口に振るリネカー。さらにボディ。アンドラージは右に回りながら左ジャブ。リネカーは詰めて左右ボディを突く。アンドラージの右カーフに右フックを狙うリネカーは走り込んでのダブルレッグへ。ここも切るアンドラージが前に。  右前蹴りのアンドラージ。左ジャブを刺して、リネカーの返しはかわす。右カーフを当てるリネカー。アンドラージは左ジャブでリネカーのアゴを上げさせる。ともにジャブの刺し合いから、右フックを当てたのはリネカー。  しかし右ローは空振り。右から左の2発目を当てようとするリネカー。回ってかわすアンドラージは左ジャブ。ワンツー。しかしこの打ち終わりに右はリネカー。遠間からのダブルレッグをスプロールしたアンドラージが上に。ゴングにアンドラージは手を持ってリネカーを引き起こす。  4R、チャンピオンシップラウンドに。左ジャブを先に刺すアンドラージ。さらにワンツー。右をテンプルに当てて左に繋ぐリネカー。若干足を泳がせたアンドラージだが、立て直すと右ロー、左ジャブ。サウスポー構えになったアンドラージは右ジャブ、左テンカオを狙う。  ワンツーの左はアンドラージ! もらっても前に出るのはリネカー。さばくアンドラージの左ヒザが前戦同様に下部気味のボディで、リネカーはローブローの仕草。しばしの中断後再開。やはりサウスポー構えのアンドラージは左ヒザ。  スピードが落ちたリネカーに左ミドルはアンドラージ。さらに左ミドルをヒット! 下がりながら遠間からのダブルレッグも切るアンドラージはワンツー! さらに左ストレート。右ジャブ、左ストレートにリネカーはコーナーに詰まる。ジャブを刺すアンドラージにリネカーはコーナーから出てゴング。  5R、開始前に右目周辺をカットしたリネカーはドクターストップか戦えず。アンドラージはコーナーに登って咆哮。そのアンドラージを降ろしたリネカーはブラジル人同士、ポルトガル語で互いに健闘を讃えた。  試合は4R終了時にアンドラージがTKO勝ち。コールに号泣するアンドラージはベルトを肩にかけられ立っていられず。マットに大の字になってから座り込んで涙を流した。  25歳の新王者は、リング上で「なんて長い旅路だったか。長く世界チャンピオンになるのが目標で、ベルトを獲れば人生が変わると思っていた。それを家族も信じてくれた。この経験をどう言ったらいいのか分からない。(次は?)マーク・ステファン・ロマンがやるならやる。前進してきたリネカーは世界でもトップタフファイターの一人。しんどかったけどすべてをかけて戦い、いまここで僕がベルトを持っている。みんなに感謝を。人生で最高の瞬間、とても幸せだ」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 ムエタイ 世界タイトルマッチ 3分5R〇タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)[1R 0分49秒 KO] ※左ローキック×ジャマール・ユスポフ(トルコ)  タワンチャイは地方で試合経験を積んだ後、14歳でルンピニースタジアムに上がった。2018年にはクラップダムを3度破り、同年のルンピニースタジアム・オブ・ザ・イヤーとタイ国スポーツ局ファイター・オブ・ザ・イヤーなど4つの年間MVPを受賞。 シントンノーイ、ヌンラーンレック、センマニー、モンコンチャイ、フェラーリらにも勝利を収め、2021年5月にONE初参戦。2022年9月、ONEでの5戦目でペットモラコットを破りONEムエタイ世界フェザー級王座を奪取した。長身を利したフィームー(テクニシャン)で、近代ムエタイでも1、2を争う実力者&人気選手。今回が初防衛戦。  ユスポフは2019年11月にONE初参戦、ヨードセングライをKOしてインパクトを残し、その後もサミー・サナ、スモーキン・ジョー・ナタワットに判定勝ちして3連勝で王座に挑む。  1R、両者サウスポー。タワンチャイは前蹴りと左ローで探りを入れ、ユスポフはジャブを突いて左ストレート。タワンチャイが左ローを蹴ると、ユスポフはヒザを折って痛みを露わにしてロープをつかむ。試合続行不可能でタワンチャイが秒殺KO勝ちで王座防衛に成功。タワンチャイは回転蹴りなどを見せて歓声に応えた。  試合開始から3発目のローで仕留めたタワンチャイにはWINボーナスが進呈され「3カ月くらいしっかり準備して臨んだ。そして僕はガッカリさせるようなチャンピオンではない。スーパーハッピー」と語った。 [nextpage] ▼ONEフェザー級 5分3R〇マーティン・ニューイェン(豪州)[判定3-0]×レオナルド・カゾッティ(ブラジル)  ニューイェンは、フェザー級とライト級で史上初の2階級制覇を成し遂げた元ONE世界王者で現在はフェザー級4位。  MMA14勝6敗で、2020年10月にタン・リーに3R TKO負けでベルトを奪われ、2021年9月にはキム・ジェウンにも1R TKO負けでキャリア初の連敗。しかし、2022年3月にウクライナのキリル・ゴロベッツに3R TKO勝ちで再起。9月の前戦では、イリヤ・フレイマノフ1R TKO負けを喫している。  シャミール・ガザノフ、ラザバリ・シャイドゥラエフの欠場の代役のカゾッティはMMA9勝2敗で今回がONEデビュー戦。当初はフライデーファイトに出場予定も欠場者の続出により、本戦出場となった。9連勝中で、長い手足を活かした後ろ廻し蹴りなどの打撃、ニーバー、カーフスライサー、腕十字、リアネイキドチョークと極め力を誇る。  ニューイェンは、フェザー級とライト級で史上初の2階級制覇を成し遂げた元ONE世界王者で現在はフェザー級4位。  MMA14勝6敗で、2020年10月にタン・リーに3R TKO負けでベルトを奪われ、2021年9月にはキム・ジェウンにも1R TKO負けでキャリア初の連敗。しかし、2022年3月にウクライナのキリル・ゴロベッツに3R TKO勝ちで再起。9月の前戦では、イリヤ・フレイマノフ1R TKO負けを喫している。  シャミール・ガザノフ、ラザバリ・シャイドゥラエフの欠場の代役のカソッティはMMA9勝2敗で今回がONEデビュー戦。9連勝中で、長い手足を活かした後ろ廻し蹴りなどの打撃、ニーバー、カーフスライサー、腕十字、リアネイキドチョークと極め力を誇る。  1R、先に右ローのカソッティ。ニューイェンも詰め返すと中央を取る。カソッティは右カーフ。右の入りには右を狙う。右フックを肩口に当てるニューイェン。さらに左ボディストレート、右カーフを当てる。  右カーフをさらに打つニューイェンに、間合いを詰めて右を振るカソッティに、右を返したニューイェンは、カソッティのダブルレッグをスプロール。右カーフを当てる。  続く右カーフについにバランスを崩したカソッティも右カーフの蹴り返し。互いの右が交錯するなか、左を当てるカソッティ。ニューイェンは右カーフを当て返す。  2R、カソッティの大きな右に真っ直ぐの右を突くニューイェン。さらに右カーフキック。左ジャブの刺し合いから、右オーバーハンドはニューイェン。さらに右カーフを連打。しかし足を止めないカソッティは右から左を打ち込む。アイポークを受けたニューイェンにインターバル。再開。  右バックフィストはカソッティ。大きな右はニューイェンのカウンターの右をもらう。さらに詰めるニューイェンは左ボディ。カソッティも左ボディを打つとニューイェンは右カーフ。そこにカソッティはバックフィストを打つ。  3R、先に右ローはカソッティ。右ボディストレートも。カソッティの左に右をかぶせに行くニューイェン。カソッティは後ろ廻し蹴りを見せる。しかしかわすニューイェンはジャブ、右ストレート。カソッティはバックフィストも単発。かわすニューイェンは右のカウンターを当てて、残り2分10秒でダブルレッグテイクダウン!  ハーフから脇差しパス狙い。マウントを奪ったニューイェンは残り20秒でヒジを落とし、パウンドを連打。ゴングとなった。判定は3-0でニューイェンが勝利。危なげない試合運びで再起を飾った。 [nextpage] ▼バンタム級 キックボクシング 3分3R〇セーマペッチ・フェアテックス(タイ)[判定3-0]×ジャン・チェンロン(中国)  セーマペッチは7チャンネルTVマッチを主戦場とし、2017年頃からは海外選手との戦いが主流となる。ONEには2018年7月から参戦。  2019年11月にONE Super Seriesムエタイ世界バンタム級タイトルにも挑戦したが王者ノンオーに4RでKO負け。2020年のバンタム級(※65.8kg)ムエタイトーナメント準決勝でロートレックを判定2-0で降したが、怪我により決勝戦を欠場。2022年8月の再起戦ではリッテワダを左フックでKOしている。  チェンロンは12歳から散打とムエタイを学び、中学卒業後はタイに渡ってムエタイの練習と試合経験を積んだ。ONEで3連勝後、2019年12月にアラヴァディ・ラマザノフと初代ONEバンタム級キックボクシング世界王座戦を争い、判定負けで王座は逃したものの、接戦に持ち込んだ。秋元皓貴とは2度対戦し、1度目はスプリット判定、2度目は判定3-0で敗れている。前戦は2022年9月、センマニーにスプリット判定負けで現在5連敗中。  1R、サウスポー同士。いきなりワンツーを見舞って前蹴りで防ごうとしたセーマペッチを吹っ飛ばすチェンロン。積極的に仕掛けていくチェンロンが左右フックで襲い掛かり、セーマペッチはそれを回り込んでかわしながら左フック、左アッパー。近い距離でスピードのあるパンチの打ち合いが続く。突っ込むチェンロン、それをかわしてのカウンターを狙うセーマペッチ。左ミドルを蹴ってから左ストレートを打つセーマペッチ。  2R、セーマペッチが左カーフでチェンロンの身体を泳がせる。このラウンドは前に出てくるセーマペッチが左ミドル、右ジャブ。チェンロンのパンチをぎりぎりのところでかわすセーマペッチだが、右ハイをもらう。チェンロンのフルスイングの左右フックを直前で見切り、左アッパーを突き上げるセーマペッチ。  3R、セーマペッチはジャブ、左ミドル。チェンロンはフルスイングしていくがセーマペッチはスウェーやボディワークでかわしていく。チェンロンの突進をかわしつつ、回り込みながら右フックを打つセーマペッチ。チェンロンが入ってくるところにスピードのある左アッパーを突き上げるセーマペッチ。左ロー、左ミドルもしっかり当てる。  スピーディーかつアグレッシブな試合展開の末、攻撃と防御で鮮やかなテクニックを見せつけたセーマペッチが判定勝ちした。 [nextpage] ▼ONEフライ級 5分3R×エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)[判定0-3]〇ダニー・キンガッド(フィリピン)  チーム・ラカイ所属でフライ級3位のキンガッドは2021年10月の前戦でカイラット・アクメトフに判定負け。1年2カ月ぶりの再起戦となる。対するサプトラはEvolve所属のインドネシアのレスラー。2022年10月の前戦ではヨッカイカーに1R ヒールフックで一本勝ちでONE6連勝。ランカーとの対戦を決めた。  1R、シングルレッグからボディロック、回してテイクダウンはキンガッド。サプトラのバックを奪うと4の字ロック。腰をずらして正対際で足が外れたキンガッド。上のサプトラは中腰から強いパウンド狙う。  下のキンガッドは右でオーバーフック。上のサプトラは右足を外ヒール狙い。外したキンガッドにサプトラはサイドに回り腕十字狙いも、キンガッドは右で差してリバーサル。  すぐにパスしてマウントもサプトラは足を抱えてレッスルアップ。キンガッドはロープ間で外に出そうになる。左右を振って左で差すキンガッドに右で小手に巻いて、互いに投げの打ち合いも両者残す。  2R、早々にワンツーからダブルレッグテイクダウンはサプトラ。亀のキンガッドにサイドバックから崩そうとするが、シングルレッグのキンガッド。  ロープ際でドントムーブで若干中央に戻して再開。亀から立つキンガッドはボディロックテイクダウン! しかしすぐにサプトラもブリッジで戻して立ち上がる。  スタンドで右ミドル、右カーフ、ヒザ蹴り、左ボディはキンガッド! 下がるサプトラにさらに右ミドル、左ボディ。サプトラも右を返すが、前に出るキンガッドはバックフィスト! さらにワンツー、左ボディ。サプトラも左右を振ってコーナーまで押し込みもヒザがローブローに。再開。キンガッドが前に出て右ミドルでゴング。  3R、ワンツーで先に組みに行くサプトラ。左で差して押し込みシングルレッグで崩して両手を着かせると、サイドバック狙い。  足を手繰り首を外に出してシングルレッグ狙いのキンガッドに、レスラーのサプトラは小手に巻いて上に! しかし、ここもキンガッドは足を手繰りダブルレッグテイクダウン!  下のサプトラは高いブリッジで亀に戻すが、バックに回るキンガッドは腕をとらえて下に落ちながら腕十字へ。ヒジを抜いたサプトラが上に。  しかし、キンガッドは右で差して体勢を入れ替えると、亀のサプトラのバックからリアネイキドチョークへ。ここは凌ぐサプトラは腰をずらして正対! 飛び込んでのフットスタンプ、さらに側転パスから足関節を狙うがロープ際でスペースが足りず、ゴング。  両者激しいスクランブル戦の判定は3-0で、ラカイの打撃のみならず、ボディロックの強さも見せたキンガッドがランカーの地位を守った。 [nextpage] ▼キャッチウェイト(53.9kg)サブミッション・グラップリング 10分1R〇ダニエル・ケリー(米国)[判定3-0]×三浦彩佳(日本)  日本から柔道ベースの三浦彩佳が参戦。CARPE DIEMでは主に防御、エスケープに取り組んできたという。トップグラップラーのケリーは、ONEグラップリングでは2022年3月に山口芽生と引き分け、11月にマリア・モルチャノバをリアネイキドチョークで極めている。  グレーの全身ラッシュガードで前髪を金のハングカラーにした三浦。対するケリーは黒のラッシュガードにスパッツ&ショートパンツ姿でリング上で髪をまとめる。  1R、スタンドから。いきなりは引き込まないケリー。組み手争いから足を取りに行くも深追いしないケリー。引き込みから足関節狙いを外してがぶりは三浦。減量してきた体格差を活かして戦う。  立ち上がるケリーはコーナー際で引き込みもセンターから再開。ケリーのバック狙いを首を巻き込んだ投げで袈裟固めに。背中を見せることで相手の首を掴む三浦。  アヤカロックで腕を挟んでVクロスを極めたい三浦にバックテイクを狙うケリー。そこでさらに首投げで袈裟固め、さらに左腕を足で挟もうとするが、ケリーは右足を右足にかけて防御。  首を抜いたケリーはバックテイクから右足をかける。首を守る三浦は亀に。後方のケリーの首を巻き込み、首投げ! 上になるも浅く、いったん離れる。  2度引き込みのケリーを潰す三浦。3度目の組みを潰そうとするが、リバーサルするケリーが上に。中央で再開。左手で下から首を抱える三浦。首を外してマウントに移行すると、背中を見せて逃げようとした三浦のバックからついに両足をかける!  右腕を両手でつかむ三浦。ケリーは顔に手をかけてアゴを開けようとするが三浦は防御。リアネイキドチョークをセットしかかるが後ろ手を掴む。左右の腕を入れ替えるケリーだが、三浦は手一本を喉元に入れて防ぐと、アゴの腕を上に上げて、最後は足を掴んで上を取り返したところでゴング。  判定は、ニアフィニッシュを作ったケリーが3-0で勝利。険しい表情のケリーは試合後、「彼女は強かった。シット!!(クソッ)」と毒づくと、「(アヤカロックは)私は柔らかいから問題なかった。チョークでスクイーズしたけど極められなかった」とコメント。三浦も専門職を相手に見所を作ったグラップリングマッチとなった。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 キックボクシング 3分3R×アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)[判定1-2]〇フランシェスコ・エクシェジャ(アルバニア)  ストイカは元ボクサーの父を持ち、11歳から柔道、17歳でキックボクシングを学んだ。ローカル大会やK-1クロアチア大会に出場した後、2010年からは『SUPERKOMBAT』を主戦場とし、2013年12月にスーパークルーザー級王座を獲得。様々な国と団体で活躍し、ONEには2019年3月に初参戦。これまで3勝2敗の戦績を収めている。  1R、ロー&ミドルを多用するのはエクシェジャ。両者ともガードを高く上げて間合いは近い。ストイカも強い右ローと左ミドル。左フックからのコンビネーションを回転させるストイカにエクシェジャは左ミドルを蹴る。ストイカはローとミドルを蹴っておいてのパンチと攻撃を散らせていく。  2Rも攻撃を散らしていくストイカにエクシェジャは後退気味。ジャブ、左ミドルを蹴るエクシェジャはストイカと比べると手数でかなり劣る。ジャブ、右ストレートを伸ばして距離をとろうとするエクシェジャ。ガードを固めてグイグイ入って来るストイカにエクシェジャは後ろ廻し蹴りの奇襲も不発。エクシェジャのジャブに右クロスのストイカは左ミドルを蹴っておきながら左ボディも打つ。エクシェジャは飛びヒザも不発に。  3Rはエクシェジャが前へ出てジャブ、飛びヒザ蹴り、右ロー。ストイカは急にペースダウンし、エクシェジャの右ローや前蹴り、ワンツーをまともにもらって棒立ちに近い状態に。1、2Rの強さが嘘のようにペースダウンしたストイカはほとんど手を出すことをなく、エクシェジャの攻撃を受け続けた。  判定は2-1でエクシェジャが追い上げて勝利をものにした。 [nextpage] 【ボーナスバウト】 ▼ONE女子アトム級 5分3R×リンダ・ダロー(インドネシア)[判定0-3]〇ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)  1R、サウスポー構えから圧力をかけるダローは組みも、オーソのソウザは突き放し、右ミドル。その打ち終わりにダローは右を突く。いったん尻餅をついたソウザだが、左で差して組んでボディロックテイクダウン。  ハーフガードのダローは蹴り上げも、その足を捌いたソウザがパス。ノースサウスチョーク狙い。上体を立てたダローを再び寝かせてサイドからニーオン。ヒジ。ダローの立ちにがぶるが、頭を抜いたダローが立ち上がり。ソウザはコーナーに押し込み、ヒザ。ダローが体を入れ替えゴング。  2R、遠間から右ジャブを突くダロー。ソウザは右ロー、ミドルも遠い。慎重な展開にハーブ・ディ-ンレフェリーからアグレッシブファイトの声がかかる。再開。組みに行くソウザを突き放すダローは前手の右フック。ソウザは右ミドルを返す。  3R、右ロー、右ミドルを当てるソウザ。組まれたくないダローはその蹴り足を掴んで後方に倒すが、グラウンドには行かず。右を突きながらシングルレッグでテイクダウンはソウザ。  右で脇を差すが、ダローも半身で左で差し返し。ソウザはハーフの中に入り、左肩で寝かせて上からヒジ。左で脇差し立ち上がるダローをがぶり引き落としヒザを突き上げる。ようやく頭を抜いたダローだが、前に出られず。 [nextpage] ▼ライト級 サブミッション・グラップリング 12分1R×ウアリ・クルジェフ(ロシア)[1R 2分58秒 ヒールフック] ※内ヒール〇トミー・ランガカー(ノルウェー)  1R、ランガカーの跳びつき十字を外すクルジェフ。ランガカーは下から足を手繰り、サドルを狙い内ヒールも、足を組ませないクルジェフはヒザ十字狙いから立ち上がり。  そこに上を取りに行くランガカー。入れ替えたクルジェフが上もランガカーが下から内ヒールを極めた。ランガカーは5万ドルボーナスを獲得。 [nextpage] ▼ストロー級 5分3R〇エイドリアン・マティス(インドネシア)[1R 0分57秒 TKO]×ズーラン・ジャシ(中国)  1R、ともにオーソドックス構え。いきなりマティスの蹴りがローブローで中断。再開。大きな右を振って組むマティスだが、離れるズーランは右ロー。  しかしそこに右を狙うマティスは左フックから右アッパーを当てて、一気にロープまで詰めると、左右フックでダウンを奪いパウンド。レフェリーが間に入った。
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