皇治×芦澤竜誠の乱闘を皮肉ったK太郎のド突きにストラッサーは笑顔で握手。(C)ゴング格闘技
2023年4月1日(土)『RIZIN.41』丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)大会の追加対戦カード発表記者会見が2月16日、都内にて行われ、ウェルター級で、ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)vs.中村K太郎(K太郎道場)が決定した。
▼ウェルター級(77.0kg)5分3R
ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)
中村K太郎(K太郎道場)
元UFC、そしてともにBellatorケージにも上がっている日本ウェルター級の実力者同士のベテラン対決が、大阪のリングで行われる。
UFCで3勝2敗と勝ち越しているストラッサーはRIZINで北岡悟、住村竜市朗に勝利後、Bellatorで連敗。RIZINマットに戻り、2021年11月に川中孝浩に一本勝ちも、2022年3月に阿部大治に判定負け。
会見では、今回のK太郎との初対決について、「今まで格闘技ファンの方が、中村K太郎選手と僕の試合を観たい、ということで、ようやくこのタイミングで実現したことについて嬉しく思っています。僕的には国内ウェルター級最強決定戦だと思っているので、互いに打倒極を極めている選手同士、2人の化学反応を楽しんでもらえたらいいかなと思います」と、ハイレベルな攻防を見せるとした。
K太郎は、2度目のUFCで4勝4敗の五分の戦績から2019年10月にRIZIN初参戦でマルコス・ヨシオ・ソウザに1R TKO勝ち。2019年12月の前戦・Bellator日本大会ではロレンズ・ラーキンに判定負けしており、3年4カ月ぶりの復帰戦となる。
ストラッサーはMMA20勝9敗2分1NCで、20勝中10の一本勝ち・2KOを記録。K太郎は35勝11敗2分1NCで、35勝中16の一本勝ち・8KOの戦績を持つ。
ともに極めのフィニッシュを誇るが、肩固めなど上からの極めのストラッサーに対し、「裸絞め十段」の異名を持つK太郎はバックからのチョークを武器とする。
そのリアネイキドチョークについて、ストラッサーは、「もちろんバックチョークにせよ、ほかのサブミッションにせよ、僕も寝技の選手なんで、そこはしっかり対策を持って臨み、対応できる自信があるので、もしバックの体勢になったら、そこのポジショニングとか攻防を楽しんでもらえたらいいと思います」と、防御に自信。
その言葉を受けて、K太郎は、「『寝技の選手』って仰ってますけど、(自分は)寝技も強いですし、打撃も強いと思っているので、勝ちたいと思います。頑張ります」と、スタンドでも勝負できるとした。
会見ではひな壇の前に座った皇治と芦澤竜誠の舌戦で、気まずくなった空気を、K太郎は「K」のポーズで和ませ、会見後は「二人の舌戦の中、えぇかげんにせぇよって言えばよかった」とツイート。ストラッサーは、乱闘後に分けられた、MMAデビュー前の芦澤のいきり口調に苦々しい表情を浮かべた。
そしてフェイスオフでは、K太郎のまさかの胸の突き押しに、ストラッサーも突っかかるフェイントから一瞬、笑みを浮かべて、視線を合わせた。
最後は握手したストラッサーが、K太郎の肩を抱いて「僕らが一番いい試合になりますから」と報道陣にアピールした。
互いに練習経験もある両者はそれぞれの実力を認めている。長く交わることのなった、日本ウェルター級の雄たちはどんなMMAを見せるか。