2023年2月10日(金)、RIZIN初代フェザー級王者・斎藤裕(パラエストラ小岩)が自身のYouTubeチャンネルを更新。1勝1敗のライバル的関係にある朝倉未来(トライフォース赤坂)がTwitterを辞めたことでも話題となった「格闘家はSNSを使うべきか」についてトークした。
(C)RIZIN FF その動画の中で斎藤は「本来SNSって自分で発信するっていうか、自分がメディアを持ってそれを世の中に向かって発信するという意味では言葉も選ばなければいけないですけれど伝えやすい、伝わりやすい時代なのかな。10年以上前はそこまで発達していなかったので自分で発信するというよりは、あるマスメディアに取り上げてもらって人気が出てきた選手とかが取り上げられてだんだんと認知されていくって世界だったと思うんですけれど、今はもうどれだけ個人で発信していくか。どれだけのセルフプロデュースって言い方になると思うんですけれど、それが上手な選手や出来る選手が得をする時代なのかなと思います。やらなければいけないことではないけれど、やった方がいいかなって感じはするかな」と、今は自分発信の時代だからやらないよりはやった方がいいとの見解を示す。
そのメリットのひとつとして「興行側からすればフォロワー数とか数字で見えてしまうので、ひとつ説得力はありますよね。この選手を使うことによってどれだけの集客だったりに影響があるっていうひとつのバロメーターにはなるので、選手はやった方がいいんだろうな…上手く使った方がいいんだろうなって時代ですよね」と、フォロワー数が多いことで使ってもらえる機会が増えるのではないかとした。
選手同士の罵り合いや試合前後の発言などについても語った斎藤は「難しいけれど、やらない選手はどんどん取り残されていってしまうんだろうな。やっぱり時代は待ってくれないのでしょうがないですよね。やった方がいいし、やった分、自分に返って来ると思えば意味は見つけられるのかなとは思います。でも、それで自分が壊れたら意味がないかなとは思う」と適度に使いこなすことが必要となってくると話した。
YouTubeに関しては、プロと素人のスパーリング動画が再生回数を増やしていることについて「僕もたまに見ますけれどね。出す必要はないと思いますけれどね。見ていて気持ちのいいものではないですよね。そういう時代の風潮なんでしょうね」と、見て気持ちのいい者ではないが時代の風潮であることは分かるとする。
再生回数を増やすために自分もやるかと聞かれた斎藤は、再生回数を増加させて収益を得るためにYouTubeをやっているわけではないとのスタンスを説明したうえで「今の時代、自分発信の媒体を持つっていうメリットを僕は感じているので、そのチャンネルを週1回、その時に出せる動画を出して回し続けるみたいな感じかな」と、プロとして自分を出せる場としてSNSもYouTubeも活用していると説明した。
そして最後には「SNSとかYouTubeも含めて誰かが損をする形にはならない方がいいですよね。本末転倒にならないように。お互いにとって良いものであって欲しいなとは思います。綺麗事ながらね」との願いで締めくくった。
なお、この格闘技界のSNS事情については同じくRIZINで活躍する矢地祐介も自身のYouTubeチャンネルにて語っている。