2023年2月11日(土)東京・大田区総合体育館『NO KICK NO LIFE』の前日計量が、10日(金)都内にて正午より行われた。
計量は全選手が一度目でパス。あとは明日の決戦を待つのみとなった。
メインイベントの70kg契約3分5Rで対戦する、S-cup2018世界王者・海人(TEAM F.O.D)は69.8kg、元WKBA世界スーパーウェルター王者・緑川創(RIKIX)は69.8kgでそれぞれ計量をパス。
念願であった再戦を迎える緑川は「楽しみのひと言に尽きますね。今までさんざんやってきたキック人生の最後なので、そこで最強の海人君とやれるってことが本当に嬉しいですし、これ以上ない最高の最後の試合だなと思っています」と、リベンジを誓っていた海人が最後の相手となって気合いが入っている様子。
『NO KICK NO LIFE』ではかつて、緑川の先輩となる小野寺力がアヌワットと、石井宏樹がゲーオと、それぞれその時の“最強”と言われた相手と引退試合を行ってきた系譜がある。その姿を見てきて海人との対戦を希望したのかと聞かれると「それもあるんですけれど、自分自身も強いヤツとやらないと意味がないってずっと思ってきたので。強い人以外とやるという選択肢はなかったです」と、引退試合とはいえ強い相手と戦わないと意味がないと答えた。
今回は初対戦の時とは違い(以前はRISEルールで海人が判定勝ち)ヒジあり&首相撲無制限の3分5Rで行われる。ヒジを狙っていくかと聞かれた緑川は「もちろんです。ヒジは海人君も得意ですが僕も得意なので。今までやってきた全てを出し尽くして試合をしたいと思います」と、今まで培ってきたもの全てを使って海人を倒しに行くとする。
会場は「僕の知り合いで埋まると思うのでありがたいですね」と、応援団が多数訪れるとし、応援を受けて海人に挑む。
一方、海人は「試合が試合なので、自分の目的は世界というのは変わらないですけれど、明日に関してはリスペクトを持って緑川さんを倒しに行きたいという気持ちです」と、緑川に敬意を持って全力で倒しに行くと宣言。
現在の海人の地位を考えると前回対戦した時とは大きく変わっているが、「そんなんは関係ないです。最後の試合に選んでもらったというそれだけです。男としてそこだけを大事にしたいのでリスクとかは何とも思ってないです」と、緑川の気持ちにしっかり応えたいとした。
ズバリ、緑川をしっかり介錯するつもりか。そう聞かれると海人は「しっかり倒して緑川さんの強さを受け継いでいくというか、そういう形でしっかり見せていきたいと思っています」と、緑川に勝ってその想いを背負っていきたいと語った。なお、今大会はU-NEXTにてLIVE配信される。