トファネリと約7カ月ぶりの再起戦を迎えることになった近藤
2023年3月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush,147』の対戦カード発表記者会見が行われた。
Krushスーパー・ライト級3分3R延長1Rで、近藤魁成(TEAM3K)がヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ/闘英館)と対戦。
近藤は幼少期より空手を学び、難病を克服して2017年に高校1年生でK-1甲子園を制覇。2018年3月にプロデビューを飾り、2018年K-1甲子園を連覇。2019年5月、木村“フィリップ”ミノルのKrushウェルター級王座に挑戦し、KO負けで初黒星を付けられたが、ヒザ蹴りでダウンを先制してあわやの場面を作り出した。2020年8月には「第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント」に出場するも決勝でアクシデントによりTKO負けを喫し、またも王座に手が届かなかった。2022年8月、スーパー・ライト級に転向するが鈴木勇人にKO負け。戦績は7勝(5KO)4敗1分。
トファネリは世界闘英館空手道選手権大会70kg未満級優勝。MMAとキックボクシングの二刀流で、キックボクシングでは2018年5月の『RISE』で直樹に判定負け、2020年7月のRISEで原口健飛に敗れたが、中野椋太や麻原将平を鮮やかなバックスピンキックでKOしている。2020年11月のK-1に初参戦し、ウェルター級で野杁正明に判定負け。スーパー・ライト級に階級を落とした2戦目では元Krush王者・鈴木勇人からTKO勝利を収めた。しかし、その後は4連敗中。戦績は15勝(11KO)13敗1分。
会見を欠席したトファネリからは「2023年最初のファイトが決まって嬉しい。魁成は攻撃力のある選手だが私が彼を倒して勝利をつかみたい」とのコメントが読み上げられた。
近藤は「トファネリ選手のようなタイプは僕が凄い苦手と思われていると思うので、その殻を破ったところを見せるために気合いが入っているので頑張ります」と、今までとは違うところを見せると意気込む。
昨年8月の試合から半年近く空いたが「僕に足らないものがこの前の試合でハッキリ分かって、スタミナとフィジカルに集中してやってきたのでそこは変わったところだと思います」とスタミナとフィジカルを強化してきたという。
トファネリの印象は「粘り強くて打たれ強い。あまり倒れてくれないので長期戦になるかなと思っています」とし、「僕はKOと毎回言っているのでもちろん狙っています。粘り強い相手に最後まで戦い抜いて倒したいと思っています」と最後は仕留めたいとした。
タイトルを見据えているかと聞かれると「これに勝ってすぐ挑戦できるとは考えていなくて、当ててもらった相手を倒していって挑戦者にふさわしくなったら挑戦できると思うので、それに向けて勝たないといけないと思っています」と、そのために勝って一歩進みたいとする。
また、今回は兄の近藤拳成も同大会に出場するため「2人揃って出場するのはK-1の大阪大会が初めてで今回が2回目。前回は2人とも勝てなかったので今回は勝ちたい」と、兄弟揃っての勝利を誓う。
兄に続いて「気合い」との言葉を使ったが、その気合いを高めるために「ひたすらしんどいトレーニングと向き合って、前よりも追い込めています。追い込み練習を気合いで頑張っています」とした。
前々日に行われたK-1 JAPAN GROUPの年間表彰式『K-1 AWARDS 2022』では、何も受賞できなかった近藤。「ABEMAで見ていてなんで自分がおらんねんって思いました。来年は絶対に賞を獲りたいので頑張ります」と自分に“気合い”を入れていた。