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【UFC】日本人4選手が出場! UFC3連勝なるか平良達郎、UFC本戦デビューの木下憂朔、『ROAD TO UFC』決勝で風間敏臣と中村倫也の日本人対決も=2月5日(日)ラスベガス

2023/02/02 21:02
 2023年2月4日(日本時間5日)『UFC Fight Night: Lewis vs. Spivac』が米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXにて開催される。『ROAD TO UFC』の決勝戦も行われる同大会には、4人の日本人選手が出場する。同大会はUFC FIGHT PASSでの放送のほか、プレリミナリーはUFC JAPANのYouTubeライブで放送。また、昼12時から『ROAD TO UFC』各階級の決勝戦と、平良が出場するプレリムの計7試合が、ABEMAにて無料生中継も決定している。 平良達郎「甘い世界じゃないと教える」  本戦のプレリミナリーでは、今回で3度目のUFC出場となる平良がヘスス・アギラー(メキシコ・8勝1敗)と対戦する。  23歳でプロMMA12勝無敗を誇る平良は、2022年2月にUFCとの契約を結ぶと、5月にカルロス・カンデラリオに判定勝ち。10月にCJ・ヴェルガラに腕十字で一本勝ちとオクタゴンで2連勝中。  UFC3戦目に向けて、プロ選手が増えて充実した沖縄で調整し、試合1週間前にラスベガス入り。「試合まであと3日。体も少しづつ馴染んできました。そして自分は第1試合、当日はやったります!!」と意気込みを記している。  平良が戦うアギラーは、コンテンダーシリーズ上がりでUFCデビュー戦。8勝中6つの一本勝ちを誇り、うち5勝をギロチンチョークで極めるという“ギロチン王”だが、平良は、「対戦相手はUFCのデビュー戦なので、甘い世界じゃないっていうのを逆に僕が教える立場だと思ってます。今年はベルトに絡めるような選手に成長します。日本を背負って、思いっきり戦ってきます」と、完勝してフライ級で上位に立つとコメントしている。 [nextpage] 木下憂朔「いまの僕らが凄いということを見せたい」  また、メインカードには、2022年8月の「ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ(DWCS)」ウェルター級 で、ジョゼ・エンヒッキを3R、左ストレートでダウンを奪ってのパウンドでTKOに下して、UFCとの契約を勝ち取った木下憂朔(パンクラス大阪稲垣組/ KILL CLIFF FC・MMA6勝1敗)が登場。MMA8勝3敗のアダム・フューギット(米国)と対戦する。  身長182.9cm、リーチ181.6cmの木下に対し、フューギットは身長185.4cm、リーチ195.6cmと木下のリーチを14cm上回るが、前戦で身長195cm、リーチ199cmのエンヒッキをスイッチも駆使して下した木下にとっては苦にしないか。  フューギットは、2022年5月のLFAでサウスポー構えからオーソのソロモン・レンフローの左フックに、内側からシャープな前手の右ジャブをカウンターで当てて1R TKO勝ち。  UFCデビュー戦となった2022年7月の前戦「UFC277」では13勝無敗(UFC1勝)だったマイケル・モラレスに3R TKO負けを喫している。  ベースは高校時代のレスリングで、柔術茶帯、ムエタイを学びMMAへ。モラレス戦で見せた左の蹴りとやはり右前手と長い左ストレートは注意が必要で、また、四つ組みからの大内刈でテイクダウンを奪うなど組みにも積極的だ。  頭を下げての打撃で相手に金網を背負わせてシングルレッグからのバックテイクも成功させており、2つのリアネイキドチョーク、1つのキムラでの一本勝ちが、グラップリングベースを物語っている。  誰が相手でも怪物ぞろいのウェルター級で、木下はいかにUFCデビュー戦を戦うか。前戦で試合中に負傷のなかでTKO勝ちを決めた、若干小さ目のケージのUFC APEXでの戦いは、木下にとってゲンのいい会場に出来るか。  試合前の会見では、「いよいよ来たなという感じ。ワクワクしているのと、ようやくファイターとして、やっと始まるなという気がします。KOオンリーで勝ちます。いまの僕らが凄いということを見せたい。日本人が誰も成し遂げてないような記録や、インパクトのある試合を残していきたいと思います」と語っている。  なお、木下が米国修行でともに練習したUFCファイターの佐藤天が現地に帯同し、セコンドを務める。 [nextpage] UFCへの切符の掴むのは? 風間「圧倒・仕留める」vs.中村「思考は深く、直感は鋭い」 『ROAD TO UFC(RTU)』の決勝戦では、2022年6月から行われているフライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の各階級のトーナメント戦を勝ち上がったファイナリストたちによるUFC契約をかけた試合が行われる。  注目は、日本人選手同士の対決となったバンタム級決勝戦。  一人は、柔術からMMAに転向し、PANCRASEを主戦場に第27回ネオブラッド・トーナメント優勝およびMVPを獲得した“殺しのプリンス”こと風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)。RTUでは1回戦で中国のマイマイチツォヘチに判定勝ちし、準決勝ではキム・ミンウの体重超過により不戦勝で決勝に進出した。  もう一人は、レスリングU-23世界選手権フリースタイル61kg級優勝から、MMA転向後はプロ5戦中4試合を2Rまでにフィニッシュしている中村倫也(フリー)。1回戦でインドネシアのググン・グスマンにアメリカーナで一本勝ちし、準決勝では野瀬翔平にTKO勝ちを収めて決勝戦に勝ち上がっている。  もともと両者は準決勝で対戦予定だったが、なぜか組み合わせがシャッフル。それそぞれが準決勝を勝ち上がり、ソウルからラスベガスに変更された今大会で決勝での対戦となった。  HEARTSでの練習、さらに柔術家・北出拓也の指導を受けて、「俺の人生をかけて彼の人生を奪う覚悟ができた。2月風間敏臣がフィニッシュしてUFCというスタートラインに立つ、必ず」「圧倒・仕留める」とフィニッシュを狙う風間。  フリーとなり、埼玉での練習に加え、東京に通いイエローマンズCUTEやKRAZYBEEでスパーリング。さらに今成柔術で風間対策も練り、「あんな格闘家になりたい。と思い描いていた姿に心身共に大きく近づく一年になりました。去年を超えて、今の自分は1年前と比べものにならないぐらい視野が広く、思考は深く、直感は鋭いです。いつも支えてくださる皆様ありがとうございます。今年から来る大波を乗りこなす準備がじっくりできたので、皆さん楽しみにしててください」と自信を見せる中村。 “修羅の国”UFCの狭き門をくぐるのは、風間か中村か。
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