2023年2月11日(日本時間12日)に豪州パースのRACアリーナにて開催される『UFC 284: Makhachev vs. Volkanovski』に、大晦日RIZINでスダリオ剛を1R 98秒でTKOに下したジュニア・タファ(豪州)が緊急参戦することが決定。兄のジャスティン・タファとともに母国の大会で兄弟同時UFC参戦となる。
タファは祖父、叔父がボクシングのチャンピオン、兄はUFCで活躍するジャスティンという格闘一家の三男。マーク・ハントにスカウトされて2017年10月にGLORY参戦。
2022年7月に1R TKOでMMAデビューを果たし、8月に2R KO勝ち。9月にはボクシングの試合でもTKO勝利。11月のBRAVE CFで1R TKO勝ちすると、大晦日RIZINでも連戦。スダリオに1R TKO勝利し、MMA4連勝をマークしていた。
身長191cm、リーチ195cmの恵まれた体躯を活かし、MMA4戦はすべてKO・TKOというタファは、大晦日の試合後、「もっと日本で戦いたいし、日本のナンバーワンのヘビー級が誰か分かないが、そういう選手と戦いたい」と語っていたが、大晦日のインパクトのある勝利で、あらためてUFCの目に留まったか。
奇しくもUFCヘビー級は、1月14日(日本時間15日)の会見で、ダナ・ホワイト代表が、王者のフランシス・ガヌーとの契約が切れたことを明かし、3月4日の『UFC 285』でジョン・ジョーンズvs.シリル・ガーヌで「ヘビー級王座決定戦」を行うことを発表したばかり。重量級のテコ入れリストのなかにタファがいたことは間違いない。
元RIZIN重量級戦士では、イリー・プロハースカがUFC世界ライトヘビー級王座につき(※右肩負傷手術で王座返上)、Bellatorでワジム・ネムコフが同級王者に君臨している。
ジュニア・タファはRIZINで1戦のみだが、非UFC系の実力者をRIZINがスカウティングしているともいえる。
対戦相手のオースティン・レーン(米国・12勝3敗)は2022年のコンテンダーシリーズからUFCにステップアップを果たした11KO・TKOの強打者。2010年のNFLドラフトの第5ラウンドでジャクソンビルジャガーズによってドラフトにもかかっており、パワフルな打ち合いが予想される(※追記・レーンが欠場でワルド・コルテス・アコスタ(豪州・9勝0敗・UFC2勝0敗)に変更)
果たして、ジュニア・タファは兄ジャスティンとともに豪州で勝利を挙げることが出来るか。
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3.18 英国でW王座戦 ウェルター級エドワーズvs.ウスマン3、ライト級ゲイジーvs.フィジエフ
「世紀の逆転劇」左ハイでウスマンをKOしたエドワーズが英国でラバーマッチに臨む(C)Zuffa LLC/UFC
また、UFCは2023年3月18日(日本時間19日)に英国ロンドンのO2 Arenaで開催される『UFC 286』で、UFC世界ウェルター級選手権試合レオン・エドワーズ(英国)vs.カマル・ウスマン(ナイジェリア)の3戦目と、UFC世界ライト級選手権試合・ジャスティン・ゲイジー(米国)vs.ハファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)を行うことも発表している。