望んでいたコンペットの防衛戦を行うことになった金子(C)K-1
2023年3月12日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~』の第1弾対戦カード発表記者会見が、1月13日(金) 都内にて行われた。
K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)がコンペット・シットサラワットスア(タイ)の挑戦を受けての初防衛戦に臨む。
金子は第2回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-55kgで優勝し、2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。
2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと連続KO勝利を収め、2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で優勝してK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けを喫したが、9月にジョーダン・スウィントンをわずか40秒でKOして再起。12月にはキリルアンもKO。戦績は16勝(10KO)2敗。
コンペットはルンピニースタジアム認定フライ級&バンタム級の2階級制覇、元タイ国プロムエタイ協会ライトフライ級王者、BBTV(7チャンネル)フライ級・ライトフライ級・フェザー級の3階級を制覇したムエタイ6冠王。ここ数年はフェザー級トップ選手として君臨し、上の階級の選手とばかり試合を組まれたことも。“フィームー”と呼ばれる離れて戦うテクニシャンタイプであるが、激闘の多さで有名な7チャンネルで戦ってきた、打ち合いも出来る万能型である。2022年9月のK-1には面一を果たすと、玖村将史を判定2-1で破って見せた。戦績は81勝(12KO)17敗3分。
会見ではコンペットから「2度目のK-1参戦でタイトルマッチのチャンスが来たことを嬉しく思います。王者の金子選手はスピードとパワーを兼ね備えた選手ですが、私がテクニックで上回りたいと思います。私も偉大なムエタイの先輩たちのように、K-1王者として歴史に名を残したいと思います」とのメッセージを読み上げられた。
金子は「コンペット選手は強いです。けどK-1王者として責任を持って全身全霊を懸けて戦いたいと思います」との決意を表明。“全身全霊”との言葉を使ったのは「この試合のことを考えた時に、この言葉が一番当てはまるかなと思いました」という。
「K'FESTAというデカい舞台で強い選手を当ててくれて、ありがたい気持ちでいっぱいです」とやる気に満ち溢れ、コンペットについては「やっぱり上手いですし、タイでも強いと評価されているので、しっかり倒すことが求められているなと思います」とした。
前回は前哨戦ともいえるタイ人選手との対戦だったが「独特な距離感だったり、タイミングだったりがあると思ったんですけど、やったおかげでなんとなくイメージが沸いたのでよかったと思います」と今回のコンペット戦へ向けての糧になったとし、「強さを証明するには一番の相手かなと思います」とコンペット戦へ燃えていた。