標的は「オールジャンル」、RIZINにMMAでの参戦も狙うと明らかにした木村
2023年3月5日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』の第一弾記者会見が、1月10日(火)都内にて行われた。
今大会に木村"フィリップ"ミノル(ブラジル/バトルボックス)の初参戦が決定。ヒジ打ちありのREDルールで試合を行うことが発表された。
会見に出席した木村は「ずっとヒジありのムエタイルールで凄いやりたかったので今回試合決まってめっちゃワクワクしています。頑張って仕上げるので楽しみにしてください」と笑顔で意気込み。
(写真)年末の公開練習ではヒジ打ちのシャドーも見せていた木村
新生KNOCK OUT初のビッグマッチということで「一丁盛り上げようかなって感じですね」と自分が盛り上げ役に一役買いたいとし、「僕自身は誰でもいいと思っているので、そこは宮田さんの抜群のマッチメイクのセンスに任せたいと思います」と対戦相手は一任するとした。
しかも木村は継続参戦について「僕的にはしたいですし、自分が出来なかった日本の格闘技界を盛り上げるってところをもっともっと力を使ってやっていきたいので、僕が必要であれば出たいですね」と意欲的。
「何回か試合も見に行っていて、K-1とはまた違う、本当に競技性のあるキックボクシング・ムエタイの面白さがあったので、やりたいなって思うジャンルと言うかボクシング以外の部分があったので。宮田さんにも直接伝えてありましたし、この話をもらった時は考えてくれたんだって(笑)。出させてくれるんだって嬉しい想いでした」と、以前からやりたいとの気持ちを持っていたという。
「僕は元々プロデビューからムエタイのヒジありでやっていたので、元々競技としてはそっちの方が好きです。今までそれが出来ていなかったので、キックボクシングというものの熱が自分の中で冷めていたんですけれど、元々自分がやっていた純粋なキックボクシングという競技が出来るならまだまだやりたいなってところでした」と、原点に返るという意味合いもあるようだ。
REDルールでやるからにはヒジを使った攻撃で勝ちたいかと聞かれると「ちょっとは。30%くらいあります(笑)」との欲もあるとする。
2022年12月の『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』前の公開練習では、興味のある対戦相手として鈴木千裕の名もあげていたが、「僕はそこの場所へ乗り込むからにはそこのボスが誰か分からないし、一番強くて有名なのが彼だったら彼とやりたいし、それはファイターとしては当たり前のことですよね。受けてくれるかは別としていつでもやれる準備はしています」と、団体の一番強くて有名な選手とやりたいと説明した(鈴木は現在66.0kgで試合をしているため、70.0kgの木村との試合は両者の歩み寄りが必要)。
(写真)ヒジありルールで矢地戦以上の衝撃的なKOを見せるのか
さらに今後のことについて聞かれると「オールジャンル出来るように。そこの(MMAでの)お返しはしないといけないので、もちろん狙っています。でも格闘技をやる上でのベースはムエタイルールを主戦場にして、RIZINに出る時だけMMAルールにチャレンジしたりっていう。そこはそこのストーリーを作っていくというのが僕の中のイメージですね」と、今後はヒジありのムエタイルールをメインとするが、MMAでRIZINへの出場も狙っていると明かした。
そして「ベルトと言うよりはビッグマッチとか面白い試合をメインでやっていきたいですね。ベルトはもらえるなら全然もらっていきたいです。名前がもっと欲しいです」と、矢地戦後にも宣言したジャンルを問わず有名選手を倒していく“名前狩り”をしていきたいと改めて語った。