2023年3月5日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』の第一弾記者会見が、1月10日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-REDフェザー級王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)が、超強敵を迎え撃つことが決定。その相手とは2022年ムエタイMVPに輝いたロンナチャイ・トー.ラミンスター(タイ)だ。
(写真)12月、現役ラジャランカーから2度のダウンを奪って勝利を目前にしながらも逆転TKO負けを喫した 小笠原はジュニアキックで活躍後、2011年7月にプロデビュー。2013年5月にプロ9戦目でREBELS-MUAYTHAIフライ級王座を獲得、2015年7月にはREBELS52.5kg級王座も手にした。2017年9月、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座を獲得。2021年3月にはトーナメントを制してKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者となり、2022年9月にTAKERUにTKO勝ちして第2代KNOCK OUT-REDフェザー級王座に就き2階級制覇を達成。サウスポーから放たれる左ストレート、左ミドルキックが得意。戦績は40勝(20KO)7敗1分。
2022年12月にはラジャダムナンスタジアム認定フェザー級9位チャーパヤックとの対戦に臨んだが、2度のダウンを奪うもヒジでカットされての逆転TKO負けを喫したばかり。2試合続けてムエタイ強豪との対戦となった。
ロンナチャイは2014年にミニフライ級、2016年にフライ級、2017年にバンタム級とルンピニースタジアムの3階級制覇を達成。プラジャンチャイには2戦して2敗しているが、クマンドーイとサオエークには勝利。コンペットには3勝1敗1分で勝ち越している。昨年は5勝1敗の戦績で、今年1月にタイのスポーツ省が認定する2022年MVPに選ばれたばかりの25歳のサウスポー。
現役最高選手との評価を得たばかりの強豪との対戦を組んだ理由を、宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「連勝が10でストップ。キャリア50戦目、フェザー級の顏として頑張ってもらってきたのでイージーなマッチメイクも考えたんですが、あえてトップ中のトップとここで勝負させたいと思って決めさせていただきました」と、厳しい試練を与えることにしたという。
小笠原は「ずっと僕はこの代々木体育館を開催して欲しいと自分から言って引っ張ってきて。本当は去年のラストを締めていい形でつなげたかったんですけれど、それは叶わなかったけれど今回これだけの大物、本物中の本物を連れてきていただいているので、必ずここでしっかり倒して自分の強さを証明したいと思っています。代々木体育館、ぜひ見に来て欲しいと思います」と意気込み。
「相手を聞かされたのが昨日で、まだ映像を見てなくて。でも一昨日くらいにタイ人の先生に会った時に『本当にヤバいヤツ来るよ』ってだけ聞いていたので、これから映像を見て相手選手の研究をしたいと思っています」と、まだ対戦相手の映像は見ていないとのこと。
今後については「少しずつ盛り上がっているKNOCK OUTが第一歩を踏み出せたことを凄く嬉しく思っています。2023年はこれを土台にどんどん大きくしていきたいと思っています」と、これが最大ではなくもっと大きなビッグマッチが出来るようにしていきたいとした。
またしても圧倒的優勢からの逆転負けを経験した小笠原が、気を引き締めてムエタイMVPから大金星を奪うことが出来るか。