堀口恭司「KIDさんに報告するなら『団体、作ります、しっかり下の子を育てられるように頑張るので、見ててください』です」
──大晦日の勝利後はどのように三が日を過ごしましたか。
「3日間はゆっくりして、旅行に行ってずーっと寝て。本当は釣りに行きたかったんですけど、船がキャンセルになっちゃって、大荒れみたいで行けなくて、ショックを受けてました。4日から仕事がぎっちり入っています(笑)」
──試合のダメージなどは?
「怪我などはほぼほぼ無いですね、ちょっとだけここ(目)が紫色になってるくらいで」
──3度目の扇久保博正選手との試合は、堀口選手にとって、どういう試合でしたか。
「自分はいつも試合に関して私情を入れないようにしているんですよ。あんまり前に戦ったとかそういうのを考えないようにしているので、試合は試合として、倒しに行こうと。タフな相手だとは思いました」
──今回、新団体の起ち上げということですが?
「新しい団体を起ち上げたいと思っていて、まだ名前とかは全然、決まっていないんですけど、決まったら発表するんですけど、ちゃんとしたMMA団体を起ち上げたいと思っています」
──新団体では、どんなことをしていきますか。
「MMA主体の団体、本物志向の団体を作りたいと思っています。エンタメ枠とかも入れたいとは思っていますが、基本は本物志向です」
──「エンタメ枠も」というのは具体的には? 日本だと「喧嘩自慢」などの選手も人気ですが?
「喧嘩自慢はやらない。そういうのは入れないです。本当に本物志向でやっていくなかで、例えばアマチュアの試合とかも組んでいきたいなと思っているし、アマチュアの底上げもしていきたいので」
──新たな挑戦として新団体を起ち上げる気持ちになったきっかけは?
「自分は昔から子供たちに夢を持たせたいとずっと言っていて、やっぱり『あの団体に出たい、この団体に出たい、ファイターになりたい』という子供たちの夢を、自分で作ったもので完結させたいなと思って。この団体で夢を持った子供を出していきたいです」
──アマチュア的な若年層やジュニアの選手を起用する構想も?
「ジュニアも入れたりとか、レスリング教室ではないですけど、そこでうまくアマチュア競技の発展にも貢献できたらと思っています。大会にはMMAのプロ選手が入って、本当にいい団体を作りたいと思っています。本物の団体を」
──どんな選手に出てもらいたいと考えていますか。
「意外とこの世の中って口でバンバン言っているやつが日の目を浴びて、プロでも自分みたいなタイプはなかなか日の目を見ないので、本当に頑張っているのに年齢だけが過ぎちゃっている実力者にも手をさしのべたいと思っています。もちろん格闘技なので実力がすべてなので」
──この新団体は、2023年中にスタートさせていく?
「そうですね、そういう形にしていきたいと思っています、今年中に」
──既存の団体とも話しはしているのでしょうか。
「もう色々話しはついています。喧嘩をする気はないので、これからもみんなと仲良くやっていきたいなと。格闘技という分野でメジャー団体にしていくためにどうしたらいいいかを、みんな一丸となってやっていきたいなと持っています。榊原(信行CEO)さんも知っていて、今度、時間を作ってもらって、直にも話したいと思っています」
──MMA主体のアマチュアからプロの大会で、年に何回か開催していくと。いまいるプロの選手にも呼びかけていくのでしょうか
「はい。そうなっていくと思います」
──その団体において堀口選手はどういうポジションを担うのでしょうか。
「アドバイザー的な立ち位置になりますけど、ちゃんと作っていきたいなと思います。自分は選手もやっているので、選手の友達もいるし、そういう選手も出していきたいなと思っていますね。あとはいろいろ挨拶回りだったりとか、ちゃんと団体の人間として動いていきたいと思っています」
──現在、堀口選手はアメリカを拠点に選手生活をしています。今後、団体設立のうえで拠点は日本に移すこともあるのでしょうか。また、その団体で活躍するのは日本人選手のみならず外国人選手も入れるのでしょうか。
「自分のATT所属は全く変わらず。Bellatorももちろん変わらず参戦します。アメリカの選手とかもワールドワイドに使っていこうと思っています。めぼしい選手には声かけたりとかはしています」
──堀口選手自身が選手として出るイメージはない?
「まあ、もしかしたらあるかもしれないですね。無いとは言い切れないです(笑)」