梅野(左)が平本の相手を引き受けた理由は「RIZINの立ち技の大会」開催のためだった(C)RIZIN FF
2022年12月31日(土)さいたまスーパーアリーナ『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』の第6試合で、平本蓮(剛毅會)の対戦相手「X」として登場した梅野源治(PHOENIX)は、試合後に「平本選手の対戦相手を募集していたじゃないですか。あれでなかなかいい相手がいないという中で、榊原さんに頼まれたんですよね。急遽試合をやってくれないか、と。2022年の顏になった2人で大晦日を盛り上げて欲しいと。そういうように頼まれたので、今回このリングに上がるにあたってひとつだけ榊原さんに条件を出したんですね。その条件というのが2023年にRIZINで立ち技で大きい大会をやってくれと。その大会で、俺はムエタイルールでしっかりと学ばせるからそれを約束するなら今回リングに上がるという中で、平本蓮vs.梅野源治、みんなビックリしたと思うんですよね」と打ち明けた。
この条件について大会後に榊原信行RIZIN CEOに聞くと、「平本蓮にも感謝をしていますが、それ以上に梅野選手にも感謝しています。平本蓮が出ることになって誰がいいのかなと、応募いろいろ来ましたけれども、その中で梅野選手が一番僕らの中ではフィットしたというか。大晦日でXで出てきて梅野選手だと面白いねというところで。エキシビションで2Rとはいえ体重差もあって不慣れなボクシングルールで、ここは俺が男気を見せますよと試合を受けてくれたことに。その時からそういう話が出ていた。男気には男気で返すしかないかなと思っています。
ここでやると言ってしまうと大変なことになるので(笑)。男気には男気で返そうと思っていますけれども。いずれにしても梅野選手の、試合だけさせておいて何も応えてくれないじゃないかとはならないように、立ち技の選手もたくさんいるし、逆に僕は総合の選手が立ち技をやる機会、過去の旧K-1とPRIDEの時はそういうことがありましたよね。キックの選手が総合をやることでまた新しい可能性が広がる場合もあるし、総合の選手がキックをやることで可能性が広がる場合もあると思います。クイントン・ランペイジ・ジャクソンもヴァンダレイ・シウバもK-1で試合をしていますし、いろいろなことを想定しながら立ち技のみの大会があってもいいかなと。たた単純にRIZINとして立ち技のプロモーションをもうひとつ走らせますってわけでもなく、何か競技会的なものとか。少し時間をいただいて考えたいと思います」と、梅野が要望した立ち技のみの大会開催を視野に入れていると語った。