「RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦」の第一弾はBellatorの5戦全勝の圧勝に終わった(C)RIZIN FF
2022年12月31日(土)さいたまスーパーアリーナ『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』終了後、榊原信行RIZIN CEOが大会を総括した。
まず前半の10試合については「KOも多くどうなっちゃうのかなって激しい試合の連続でした。スーパーアトム級の決勝戦は僅差の判定だった。女子の中でトップレベルの攻防が見られたので、パク・シウ選手にも今後も頑張って欲しい。伊澤星花選手は覇者にはなりましたがタイトルホルダーとしてすぐリマッチもあり得る状況です」と、判定2-1の僅差だったためタイトルマッチでの再戦もあり得るとした。
「RIZIN vs. Bellator全面対抗戦」については「偉そうに5連勝しますと言っておきながら5連敗。完敗でございます。判定のこと、ユニファイドだったらどうだったかとか言われていますが、いずれにしてもRIZINのルールですから全体を通してのジャッジシステムで負けてしまいました。めちゃくちゃ悔しいですけれど、現状我々のポジションはここだと。しかし、距離の離れた完敗ではない、クロスな攻防が繰り広げられたし、選手たちにはRIZINの舞台を代表して日本を代表して、プロモーションの代表としてそこに誇りを持って戦ってくれたことを誇りに思います。今日から早速リベンジロードを精進して前へ進んでいけたらと思います」と今回の結果を前向きに捉えていた。
次回はBellatorで対抗戦が行われる予定だが、ケージ、そしてユニファイドルールでの戦いとなるため今回のRIZINのリングとルールでの試合よりも不利になることが予想される。そのうえでいかにリベンジロードを歩むのか。
榊原CEOは「僕は競技の部分は素人ですが、圧倒的フィジカル、同じウェイトでもコロナ禍の中で日本人同士で戦っている時よりも、同じ体重でもフィジカルの差をサトシもクレベルもそこの差かなと感じるくらいだった。だからフィジカルの部分だったり、スコットと話しをしているのは2回連続でRIZINでということにはならないんですよ。だから次の対抗戦で僕らが挑んでいく場合は、アメリカに渡ってケージに入らないといけない。そういうことへの対策は選手個々にやってくださいではなく、せっかくチーム戦なのでチームの中でそういうような環境を選手たちに提供することをぜひ前向きに考えたいなと、そう思います」と、北米のトップコーチを呼んでのファイトキャンプなども考えたいとした。
その対抗戦第2弾の時期については「スコットとゆっくり年明けにアメリカで会って話をしたい。次のタイミングはまだ決めていません。いつどこでどんなルールでどう進めるのかを話し合っていきたい。BellatorはBellatorでライト級のGPをやる、タイトルショットをやるとかありますし、頻繁にやっても面白くない気がするので、その辺のタイミングもアメリカで会って方向性を決めていこうと思います」と、これからの話し合いになるという。
それとは別に「Bellatorの選手がRIZINにスポット参戦することはある」と、対抗戦という形に限らず交流を行っていきたいとした。