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インタビュー

【RIZIN】1年ぶり復帰戦の井上直樹、瀧澤戦決定に「『じゃあ、やるか』と。TikTokを見るとメンタルが強い」「Bellatorとの対抗戦は……」

2022/12/19 20:12
 大晦日『RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)のバンタム級(61.0kg)で瀧澤謙太(Fired Up Gym)と対戦する井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)が19日、水垣偉弥が主宰する横浜「BELVA」にて公開練習を行った。  ストレッチで柔軟性を見せた井上は、パンチ、キックのシャドー後、アウトスティックを持った水垣を相手にマススパー。軽快な動きを披露した。  2021年のRIZINバンタム級JAPANグランプリでは、石渡伸太郎、金太郎に勝利し、瀧澤とともにベスト4進出も、準決勝で扇久保博正に判定負け。その後、2022年7月に瀧澤戦が決まるも、井上が左ヒザを負傷したため、今回の対戦となった。井上にとっては、昨年大晦日以来の試合となる。  公開練習後のインタビューで井上は、横浜「BELVA」「SONIC SQUAD」での練習の充実ぶり、怪我前に行った米国修行での現UFC世界バンタム級王者アルジャメイン・スターリングやメラブ・ドヴァリシビリらとの練習の成果を語り、「どれだけレベルアップしているか見てもらえれば」と自信をのぞかせた。  また、自身と同じく空手のバックボーンを持つ瀧澤について、「(自分の得意な間合いを)作るのが上手いなと思いますし、僕も気を付けるようにしています」と、フルコンタクト空手の間合い・打撃を警戒。  さらに「タフでメンタルが強い選手」と語り、そのタフさの意味を「TikTokとか見てもらえれば……。あの気持ちの強さは誰にも負けないんじゃないんですか」と、自身とは正反対のSNS上でのアピールぶりを笑顔で評した。個別インタビューも含む、井上直樹の全発言は以下の通りだ。 [nextpage] セラロンゴに行ってよかった、いい勉強になった ──現在のコンディションは? 「怪我なくしっかり練習できているのでバッチリです」 ──今回の試合のテーマは? 「今回の試合のテーマ……テーマ?(笑)。まあ、1年ぶりの試合なのでどれだけ楽しめるかなという感じですかね」 ──当初は7月の「RIZIN37」で瀧澤謙太選手と対戦予定でしたが、ヒザの怪我で1年ぶりの復帰戦になります。怪我の期間はどのように過ごしていましたか。 「7月の試合の前に、左ヒザの半月板を怪我して、手術の必要は無かったので、出来ることはちょっとづつやっていましたので、全然問題なく出来ていると思います」 ──傷めてしまったのは米国から帰国後? 「はい。こっちに来て、ちょっと追い込んでいるときに、スパー中にパキッと鳴って、病院で半月板損傷と診断されて。でも歩けないほどでもなかったので、全治2カ月くらいといわれ、9月くらいから動き始めて、上半身を鍛えてたりもしました」 ──その期間は焦りも? 「なんか……ずっと試合が続いていると切羽詰まった気持ちにもなるので、そういうこがなかった分、しっかりリラックス出来たかなと思います」 ──水垣偉弥さんの横浜上大岡のBELVAでの練習はどのくらいの頻度でやられているのですか。 「週2回くらいですね」 ──水垣さんはご自身で井上選手との練習は「高性能サンドバッグになっています」とのことですが(笑)。 「サンドバッグに……なっているときの方が多いですかね(笑)」 ──息上げになると? 「息上げは息上げで別のところでフィジカル練習でやっているんですが、自分が疲れているときに頑張ってやり返そうとたまにしてくるので(笑)」 ──ああ、水垣さんがやり返そうとしてくると。それをいなすと。 「そうです(笑)」 ──ほかの練習環境はいいかがですか。 「SONIC SQUADに行ったり、永末(ニック貴之)さんのところに行ったり、前回と同じような感じですが、ソニックには関(鉄矢)選手や、今週末、試合(12.25 PANCRASE横浜大会でシュウジ・ヤマウチと対戦)があるヤン坊(雑賀達也)さんや、佐々木憂流迦さんも来てくれたりして、いい練習が出来ていると思います」 ──ニューヨークのセラロンゴでの練習は? 「4月から7月頭まで3カ月くらいでしたが、米国で強い選手と練習することができました。アルジャメイン(スターリング・現UFC世界バンタム級王者)とかメラブ(ドヴァリシビリ)とか、ほかにも以前見ない顔の人たちもたくさんいたのですが、アマチュアのレスリング選手も含め、柔術に特化して強い選手もめちゃめちゃいたので、すごいいい練習ができましたね」 ──コロナ禍で米国に戻れないとき「アルジャメインたちと組んで、自分がどれだけできるのか確認したい」と仰っていました。実際に組んだ感覚はかがでしたか。 「やっぱりヤバかったですね。アルジャメインはレスリング系の選手なので、ケージレスリングや組みは強いなと思いました」 ──ご自身の成長具合で確認できたことは? 「結構、打撃が上がって来ていると感じました。でもそこに相手の組みのプレッシャーが強くて。その分、組みの展開もたくさんやってきました。いい勉強になりましたし、行ってよかったなと思います。今回、自分がどれだけ動けるか、楽しみでもあります」 ──Bellatorとの対抗戦でバンタム級ではキム・スーチョル選手がフアン・アーチュレッタ選手と対戦します。井上選手も出場したかったという思いはありますか。 「僕も出たかったですよ、もちろん」 ──そんななか、今回の対戦相手が瀧澤謙太選手と聞いたときはどのように感じましたか。 「最初に話を聞いたときは……なんか『もう(相手として)瀧澤選手しかいない』みたいな感じだったので『じゃあ、やるか』みたいな感じでした。7月大会前に聞いたときはアメリカにいて、今回みたいにBellatorから呼んでくれる選手とやったりするとモチベーションが上がったりすると思うんですけど……そうか、と」 ──とはいえ、瀧澤選手は元谷友貴選手を1R TKOに下すなどバンタム級の強豪であることは間違いありません。ファイターとしてどうとらえていますか。 「タフでメンタルが強い選手だなと思います」 ──メンタルが強い……どういうところでしょうか? 「それはまあ……TikTokとか見てもらえれば…。あの気持ちの強さは誰にも負けないんじゃないんですか(笑)」 ──瀧澤選手は公開練習では「圧倒する」と自信満々でした。フルコンタクト空手出身の近い距離での突きやヒザ、遠間での蹴りなどをどうとらえていますか。 「いやもうほんとうにそういうの(自分の得意な間合い)を作るのが上手いなと思いますし、僕も気を付けるようにしています。(立ち会う自信も?)もちろんあります」 ──相性は? 「相性は全然、いいと思います。相手によってというより、戦略は変わってくるので。(長期戦か短期戦か?)やってみないと分からないですけど、どちらでも」 ──その引き出しの数が違うと? 「はい、もちろんです。(試合のイメージは)もうトレーナーにも伝えているので、あとは繰り返しやっていて調整という感じです」 ──堀口選手と扇久保選手がフライ級に転向するなか、バンタム級王座が空位になる可能性があります。瀧澤戦で勝ってそこに名乗りを挙げたいという気持ちも? 「機会があれば、そういうチャンスが巡ってきたらほんとうに挑戦したいなとは思いますね」 ──自信はある? 「もちろん。どれだけレベルアップしているか見てもらえればと思います」 ──試合後のマイクパフォーマンスは? 「そのときのお楽しみということで」 ──ところで、新たに起ち上げたYouTubeは好評ですか? 「YouTubeは……どうなんですかね? ダンス? そういうのはほかの方に任せて(笑)。まあ、ゆるくやってるんで、ゆるく見てもらえたらと思います」 ──最後にファンにメッセージを。 「大晦日にしっかり勝って、いい年を越せるように頑張ります!」
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