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【ONE】ロッタンがラシリから2度のダウン奪う圧勝でV4、アバソフが計量失敗で王座剥奪、クリスチャン・リーが4R TKO勝ちで二階級制覇!

2022/11/19 10:11
 2022年11月19日(土)シンガポール・インドアスタジアムにて、ONE Championship『ONE FIGHT NIGHT 4』が開催された(ABEMA生配信)。同日夜には『ONE163: Akimoto vs. Petchtanong』も開催される。 【メインカード】 ▼ONE世界ウェルター級(※83.9kg)選手権試合 5分5R×キャムラン・アバソフ(キルギス)※計量失敗で王座剥奪[4R 4分20秒 TKO] ※パウンド〇クリスチャン・リー(米国)挑戦者※クリスチャンが勝利した場合のみ、新王者に。  アバソフの計量ミスにより、ウェルター級王座がはく奪。クリスチャンが勝った場合のみウェルター級新王者になる、5分5Rの変則王座戦となった。  2018年からONEに参戦中のアバソフは、2019年5月岡見勇信のONEデビュー戦で2R KO勝ちして実力を示すと、2019年10月にゼバスチャン・カゼスタムに判定勝ちでウェルター級王座を獲得すると、2020年11月にジェームス・ナカシマにも勝利して防衛。  2022年2月の前戦はミドル級に上げてライニアー・デ・リダーに挑戦も、3R肩固めで一本負け。ウェルター級に戻した今回は計量ミスで王座をはく奪されている。  対するクリスチャンは、フェザー級で2018年5月に王者マーティン・ニューウェインに挑戦も判定負け。2019年5月の青木真也戦でライト級に上げると、2R KO勝ちで王座獲得。2021年9月にオク・レユンに判定負けでベルトを手放したが、2022年8月にレユンに2R KO勝ちでベルトを獲り戻した。今回はウェルター級に上げての2階級同時制覇に挑む。  1R、ともにオーソドックス構えから先に詰めるアバソフは左右連打。二階級制覇を狙うクリスチャンはサークリングもアバソフの右と左ボディ!  しかしクリスチャンは四つに組んでいく。金網際で離れたのはアバソフ。詰めてボディロックテイクダウンはクリスチャン! アバソフの立ち際に首をがぶるクリスチャンだが、アバソフは立ち上がり。クリスチャンはワンツーを当てて前に。さらに右ローを当てる。  クリスチャンをかわして左ボディロックも突き放すアバソフはクリスチャンに右ストレート! さらに左アッパー、左右フック! 右アッパーと連打に足が泳ぐが、倒れずダブルレッグのクリスチャンに頭を抱え込むアバソフ。ボディロックテイクダウンのクリスチャンに、力を使ったか、マウントを許すアバソフ。  2R、前に詰めるクリスチャン。ワンツーから右ロー。下がるアバソフは右で押し返す。左ハイから右で詰めると、またもボディロックから後方にテイクダウン! そのままマウントへ。クリスチャンのパウンドに金網を蹴って足関節から立ち上がるアバソフ!  クリスチャンは右ローから圧力をかけて左前蹴りを腹に! さらに左ボディ、左フック。かわしたアバソフから組みに。しかし金網背にクリスチャンは突き放す。ワンツーから右、さらにボディ打ちはアバソフ! 左腰と右ヒザ裏を掴んでドライブするアバソフ。倒れないクリスチャンは右! さらに大外刈を狙うが、ここも残すアバソフ。  3R、右ローを突くクリスチャン。ワンツーを返すアバソフ。クリスチャンは押し返し左ヒザ! 右オーバーハンドを背中に突くアバソフ。クリスチャンは右アッパー、右で差して組んで崩しに行くが、ここは残したアバソフ。跳びヒザもかわしたアバソフ。クリスチャンは力を使いダブルレッグも、首を抱えて倒されずに残したアバソフ。  クリスチャンの右かわして左を入れるアバソフ。地元シンガポールの「リー」コールのなか、クリスチャンも右を振るが互いに軸がブレる苦しい展開。単発になる。ワンツーの右の突き合いからダブルレッグはアバソフも切るクリスチャン。  4R、左ジャブを突くアバソフ。さらに右オーバーハンドも。しかし、クリスチャンも大きな右も単発。アバソフの左をかわして組みに行くクリスチャンだが切るアバソフ。  左右の打ち終わりに右を当てるクリスチャンが?に。左ハイもガード上に当てる。右前蹴りを腹に当てるクリスチャン、さらに右カーフにアバソフの左足が流れると、クリスチャンは右カーフを連打!  さらにワンツーにアバソフは金網を背に。右ヒジを連打するクリスチャン! 棒立ちになるアバソフに、ここでダブルレッグテイクダウンのクリスチャン!  マウントを奪いヒジを連打! 見ていたハーブ・ディーンレフェリーだが、アバソフのブリッジもかわしたクリスチャンがヒジを連打し、間に入った。クリスチャンがONEウェルター級新王者に! [nextpage] ▼ONEムエタイ世界フライ級選手権試合 3分5R○ロッタン・シットムアンノン(タイ)王者[判定3-0]×ジョセフ・ラシリ(イタリア)挑戦者※ロッタンが4度目の防衛に成功。  ロッタンは2018年3月にスアキムを破り日本でも名が知られるようになり、同年6月にRISEに初来日。那須川天心とRISE世界フェザー級王座を争い、延長戦の末に敗れるも那須川を追い詰めて一躍人気選手となった。同年9月からONEに参戦し、2019年10月にボルター・ゴンサルベスを破りONEムエタイ世界フライ級王座に就いた。同王座は3度の防衛に成功。ONEでは10戦全勝だが、2022年3月にデメトリアス・ジョンソンとMIXルールで対戦し、2RのMMAルールでリアネイキドチョークにより敗れた。同年8月に「ONEフライ級ムエタイワールドGP準決勝で、サバス・マイケルとの対戦が決まったが尿サンプルを提出できなかったため欠場となっている。 挑戦者ラシリは、WBCムエタイ世界バンタム級王者で、ラジャダムナンスタジアムでイタリア人として初めて勝利を収めた選手である。2018年1月にONEでサムエーに敗れているが、2019年3月の両国大会では秋元皓貴と対戦し、秋元にプロ初黒星を付けた一戦が光る。ONEでの戦績は3勝4敗。2021年は4月にパンペッチ・オー.ピティサックに判定で敗れたが、12月に品川朝陽を1R、左ヒザでKOに降している。2022年5月、ONEムエタイ 世界ストロー級(56.7kg)王者プラジャンチャイに挑戦し、3RにTKOで番狂わせの勝利、王座に就いた。被弾しても強いハートで前進し、ヒザを当てる。 互いに頑丈な身体と強いハートでどんどん前へ出るタイプだけに、どちらが前へ出てイニシアチブを握るかがポイントとなりそう。激しい打ち合いが期待される一戦となった。  1R、サウスポーのロッタンが左インローからスタート。ラシリの前蹴りがローブローになると、コミカルなポーズで場内の笑いを誘う。ロッタンはアップライドに構えて右フックを一発打つと、すかさず身体ごと行くような左ボディをめり込ませる。じりじりと前へ出るロッタンにラシリは飛びヒザ蹴り。距離を詰めてくるロッタンにラシリはバックキック。ロッタンの右ローには右ストレートを返す。ロッタンが珍しく慎重だ。  2R、ロッタンは左フックから右ロー、さらにパンチをまとめての右ロー。ラシリのハイをスウェーでかわすと右ボディを打ち込む。さらに飛び込んでの左ボディ。ロッタンは完全に右ロー狙い。ラシリが首相撲を仕掛けると鮮やかにロッタンがコカす。前に出るロッタンが左ヒジでラシリを吹っ飛ばす。冷静で余裕のある試合運びのロッタン。  3R、さらに間合いを詰めるロッタが左ボディに加えて左ミドル。蹴ってパンチ、パンチから蹴りと攻撃がつながるロッタン。左フックから右ヒジを繰り出したロッタンは「前へ来い」と手招き。どんどん前へ詰めるロッタンにラシリは後退を繰り返し、焦れたロッタンは追うのをやめてケージの中央で「来いよ」と手招き。左フックから右ストレートでどんどん前へ出てラシリを圧倒するロッタン。ラウンド終了後にも怒りの表情でラシリを挑発する。  4R、ロッタンの右ローに右ストレートを返すラシリだが、ロッタンの前進にやはり後退。左右フックを叩きつけ、左ボディにつなぐ。ラシリのカウンターのテンカオにもお構いなしに前へ出て左右フック、右ローを当てていく。ラシリもジャブや右のショートを当てるが、ロッタンは下がらない。右フックに合わせたロッタンの左ボディに身体がくの字になったラシリはバックステップで逃げるが、ロッタンは一気に詰めて左フックでダウンを奪う。  5Rも前に出るロッタンに下がり続けるラシリ。バックハンドブローをラシリが繰り出すと、ロッタンは自分の顔を叩いて「もっと来いよ」と挑発。左右フック、左ボディで圧倒するロッタンはおどけたポーズ。さらには那須川天心も得意とする片手倒立のハイキックを繰り出す。意を決したラシリが左を繰り出すと、ロッタンが左フックからの右ストレートでダウンを奪う。ロッタンは前に出て手招きし、ラシリにローを蹴らせるが涼しい顔。最後は左右フックを繰り出して、試合終了した。  判定3-0でロッタンが完勝。4度目の防衛に成功した。ロッタンは「長いことベルトを持っているがこれからも頑張って持ち続けたい。ラシリが前へ出てくるのでそうさせないように自分のゲームプランをやり続けた。彼はサウスポーの攻撃がディフェンス出来ないからサウスポーで戦った」と勝利者インタビューに答えた。 [nextpage] ▼バンタム級(※65.8kg)→キャッチウェイト69.5kg 5分3R×ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)[判定0-3]〇スティーブン・ローマン(フィリピン)※ビビアーノ、ローマンともに体重超過でキャッチウェイト戦に  共に計量をパスできずキャッチウェイトでの試合となった。  1R、サウスポーのロマンは腰を落とした低いか前から前へ出てロー、前蹴り、左ストレート。ビビアーノは大振りの右フックを返すも空振り。ロマンはチームラカイらしくサイドキックを繰り出し、左ミドル、右ハイと蹴りを多用。ビビアーノもフックを繰り出すが蹴りの距離のため空振り。するとロマンがニータップでテイクダウンにいき、ビビアーノはすぐにケージを背にしてディフェンス。ロマンも無理せず離れる。スタンドの展開に戻るとロマンが再び蹴りを多用し、サイドキック、前蹴り。残り1分近くでビビアーノが初めてダブルレッグに行くがロマンはケージを背にディフェンス。体勢を入れ替えると逆にテイクダウンを仕掛けるが、ビビアーノがさらに体勢を入れ替えてシングルからダブル、テイクダウン出来ないと見るやヒザを突き刺して離れる。  2Rが始まってすぐ、ロマンのローに左手を伸ばしたビビアーノにロマンが転倒。すかさず組みに行くビビアーノだがロマンは立ち上がる。さらにテイクダウンに行くビビアーノにロマンはケージを背にして体勢を入れ替えるが、ビビアーノが腕を巻き込むようにしてグラウンドへ持ち込みハーフバック。しかし、ロマンが上体を起こしてトップポジションを奪い、パウンドとヒジ。  ビビアーノはブロックしながら下からの腕十字を仕掛けるが、ロマンは腕を抜くとバックを奪う。立ち上がるビビアーノだが、ロマンはシングルでテイクダウン。場内沸きに沸く中、ロマンはパウンドとヒジを打ち込んでいく。クロスガードのビビアーノにパウンドを連打するロマンに、ビビアーノは三角絞めをセットしようとするがロマンがこれを外す。残り10秒で立ち上がったロマンはカモンゼスチャーで優勢を印象付ける。  3R、ロマンはジャブ、右ローで攻め、左ストレートを伸ばしてビビアーノを遠ざける。ダブルレッグでビビアーノを持ち上げるが、ビビアーノは離れる。ロマンは前蹴り、右ロー、左ハイ。打撃で翻弄するロマン。そしてダブルレッグからバックを奪い、投げてバックをキープ。立ち上がろうとするビビアーノをまたしても投げ、サイドバックからパンチを連打。ビビアーノは仰向けになり、クロスガード。ロマンはヒジ、鉄槌を打ち込む。パウンド連打に防戦一方のビビアーノ。最後はロマンが左右フック気味のパウンドをガムシャラに連打し、ビビアーノを圧倒して試合を終えた。  ロマンが判定3-0でレジェンドのビビアーノから完勝を収めた。 [nextpage] ▼ONEムエタイ ウェルター級 3分3R○コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)[KO 2R 2分03秒]※右縦ヒジ×フアン・セルバンテス(英国)  アレクサンドルは元プロサッカー選手で、19歳からムエタイを学び2004年10月にプロデビュー。W5世界-75kg級王座、WMCインターコンチネンタル王座、WPMF世界ミドル級王座など数多くのタイトルを獲得し、ジョン・ウェイン・パーとは3勝1敗、ジャバル・アスケロフやレギン・アーセルに勝利している。また、敗れてはいるがジョルジオ・ペトロシアン、ヨーセングライとも拳を交えた。2018年4月のONE初参戦ではエリオット・コンプトンに2RでKO勝ちも、11月にはニキー・ホルツケンにKO負けを喫した。今回はそれ以来の試合となる。MMA、ボクシングでも試合をする三刀流。  セルバンテスはメキシコシティ出身でイギリスに移住。大学生時代にムエタイを始め、UKMTFムエタイ・ブリティッシュ王座とWTKA 世界王座を獲得し、4年連続で英国の最高ランクにランクされた。パワーのある選手でKOを量産している。  1R、まずはセルバンテスが右ロー、左ミドル。アレクサンドルはスネでカットする。アレクサンドルはじっくり見て右ストレートを繰り出すが、セルバンテスに蹴らせる展開。アレクサンドルはセルバンテスのテンカオに左フックを合わせるが深追いはしない。セルバンテスの左インローがローブローとなり一時中断。再開後、アレクサンドルは左ヒザからの右フックを繰り出す。1Rのアレクサンドルは完全に様子見。  2R、セルバンテスは右ボディストレート、アレクサンドルは左ローを返す。前に出るアレクサンドルだがセルバンテスの蹴りになかなか近寄れない。しかし、右フックから組んだアレクサンドルが内側から右縦ヒジをコンパクトに叩き込み、アゴにもらったセルバンテスはダウン。そのまま立ち上がれず、セルバンテスが一発KO勝利を飾った。  これを最後の試合と決めていたというアレクサンドルは涙の引退宣言。勝利者インタビューの最後に5万ドルのボーナスが贈られることが告げられ、ガッツポーズで喜んだ。 [nextpage] ▼ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R○キム・ジェウォン(韓国)[TKO 1R]※レフェリーストップ×ケビン・ベリンゴン(フィリピン)  1R、左インローとジャブで前に出るのはジェウォン。ベリンゴンはバックキックでけん制して右カーフを蹴る。ジェウォンのローをキャッチしたベリンゴンがテイクダウンしてトップキープするもジェウォンが立ち上がる。 ジェウォンの右ローに右ストレートを合わせたベリンゴンが後退するジェウォンに前へ出るも、右ストレートから左フックを返そうとしたところにジェウォンの左フックをもらってダウン。 すかさずジェウォンがパウンドを連打し、ベリンゴンは亀の状態に。バックから一方的にパンチを浴び続け、レフェリーがストップ。ジェウォンがTKO勝ちで連敗をストップ、嬉し涙を流した。 [nextpage] 【リードカード】 ▼ONEムエタイ フライ級→キャッチウェイト (67.1kg)3分3R○ジョナサン・ハガティー(英国)[判定2-0]×ウラジミール・クズミン(ロシア)  ハガティーは7歳からムエタイを学び、12歳からアマチュアで試合を開始。2016年4月にISKAムエタイ世界スーパーフェザー級王座を奪取し、2018年5月にはWBCムエタイ世界スーパーフェザー級インターナショナル王座も奪取。2019年1月からONEに参戦し、ロッタンには2度敗れるもジョセフ・ラシリ、サムエー、内藤大樹、アーサー・メイヤー、モンコルペッチらに勝利。  クズミンは2017年にアマチュアムエタイ世界大会で銀メダルを獲得、2020年11月のRoad To ONE 4トーナメントで優勝している。バックステップの使い手でカウンターショットを得意とする。ONEには今回が初参戦。  1R、ハガティーが左カーフをクリーンヒットさせ、クズミンはサウスポーからオーソドックスにスイッチ。両者ともにスイッチしながらステップを踏み、前に出るクズミンはバックキック。ロー、ミドル、前蹴りで激しく蹴り合う両者。その中でより積極的に攻めるクズミンにハガティーは左ボディ。  2Rはハガティーも前に出る。ロー、ミドルを蹴り合い、クズミンが左フックを放つとハガティーは左ハイをヒットさせる。右ハイも蹴るハガティーにクズミンは連打で突進。クズミンがプレッシャーをかけ、ステップで回り込もうとするハガティーを上手く追い込む。ハガティーは徹底してステップで距離をとり、左ハイ、左ミドル、左カーフ。  3Rも距離をとって蹴っていくハガティー。クズミンはプレッシャーをかけ、右ボディストレートを放っていく。クズミンが左ボディからバックスピンエルボー。しかし、ハガティーの左ハイでのけ反り印象が悪い。サウスポーから左ストレートのクズミンにハガティーは右ヒジ。コンビネーションパンチを当てていくクズミンだが、ハガティーの返しの左ハイをもらう。最後は蹴り合いからクズミンが右ボディ。  パンチでアグレッシブに攻め続けたクズミンだったが、判定は2-0でハイキックとミドルキックをヒットさせたハガティーの辛勝となった。 [nextpage] ▼ONEウェルター級(※83.9kg)5分3R〇ラスラン・エミルベク(キルギス)[判定2-1]×イシ・フィティケフ(豪州) [nextpage] ▼グラップリング女子アトム級(※52.2kg)12分1R〇ダニエラ・ケリー(米国)[1R リアネイキドチョーク]×マリア・モルチャノワ(ロシア)  VV.Meiとグラップリングでドローのケリーと、サンビストのモルチャノワがケージグラップリングで対戦。  1R、先に引き込むケリーはクローズドガードから、上のモルチャノワの腕を内側に流してバックテイク、4の字バック。  亀になるモルチャノワにケリーはバックマウント。背負って立ち上がるモルチャノワだが、ケリーはリアネイキドチョークを極めて再び引き込み、タップを奪うと、5万ドルのボーナスを獲得した。 [nextpage] ▼ONEムエタイ・ライト級 3分3R○リアム・ノーラン(英国)[判定3-0]×エディ・アバソロ(米国)  ノーランはブルース・リーも学んだ詠春拳とテコンドーを経験後、ムエタイに転向。13歳でムエタイとキックボクシングルールの両方で定期的に試合を行い16歳でプロに。IKFプロムエタイ英国王者、WMCインターコンチネンタル王者、Combat League王者となり、2019年3月からONEに参戦。エンリコ・ケールに2RでTKO負け、バンプリーノイに判定負けも同年11月のブラウン・ビナス戦で初勝利。2021年11月にはオランダで第8代WBCムエタイ世界ミドル級王座を奪取。2022年3月のONEでキム・ギョンロックにTKO勝ちと波に乗るが、7月のシンサムリット戦では2RにKO負けを喫した。  アバソロは36歳で今回がONE初参戦。幼い頃から空手を学び、ケビン・ロスと9年間練習を共にしていた。ショーマンであり、観衆を楽しませることを身上にしており、アメリカンキックボクシングで有望なファイターの一人だという。  1R、ノーランはサウスポー。アバソロの右ローに打ち下ろすような左ストレートを合わせる。アバソロは左右ローを蹴っていくが、手足の長いノーランにかわされて逆にローをもらう。左ミドルをキャッチしたノーランは軸足払いでアバソロを鮮やかにコカす。アバソロが入ってくるところをジャブで止め、すかさず首相撲でヒザ蹴りを叩き込むノーラン。アバソロが前に出てくるとバックステップで自分の長い距離を保つノーランは長いリーチを活かした戦いで優勢。  2Rもアバソロの右ローに左ストレートを合わせるノーラン。アバソロの左ローが当たらない距離から右ミドルを合わせ、さらには左ハイキックもヒットさせる。前蹴り、ジャブ、そしてバックステップで完全に自分の距離をキープするノーラン。またも左ミドルをキャッチしての軸足払いで鮮やかにコカす。  3R、アバソロは左フックから思い切って入っていくが、ノーランに首相撲で組まれる。離れるとノーランがジャブから左ハイキック。前へ出ていくアバソロだがそこで左ストレート、左ミドルで止められ、近付くと首相撲に組まれて手詰まりのアバソロ。ノーランは左ヒジを繰り出してアバソロを流血させると、最後は完全に流して試合を終え、判定勝ちした。
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